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「あの頃、イライラしていた私」育児が一段落した今、アラフィフ主婦が思うこと

LIMO / 2019年12月7日 20時10分

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「あの頃、イライラしていた私」育児が一段落した今、アラフィフ主婦が思うこと

「そうですね。あの頃は、本当に毎日毎日イライラしていたような気がします。」と話すのは、今年53歳になるFさん。現在、大学生3年生(長男)と1年生(次男)、高校2年生(長女)の3人の子を持つお母さんです。今回は、このFさんが過去に経験した、育児をしながら感じていた「イライラ」について、お話をお聞きしました。

「支配」を「しつけ」と混同していたかも。自分の未熟さを痛感した長男のイヤイヤ期

「まだ下の子の妊娠がわかる前、長男がイヤイヤ期に突入したんです。とにかくやりたいこと優先。だしたおもちゃを片づけないし、散歩に行けば、『自分で歩く』と言っていたのに結局抱っこ。『こうしなさい』といえばイヤイヤがはじまる…。もう、そうなるとこちらもイライラMAXでしたね。だって、朝や夕方の忙しい時間帯にそれをやられてしまうと、もうそのあとの予定がめちゃめちゃですもの。」

毎日、叱って、言うことを聞かせるの繰り返し。でもある日Fさんは、自分の母親が、イヤイヤしている長男に対して、怒っている姿を見て、はっとしたそうです。今まで「しつけ」だと思って長男を怒っていたけれど、「支配」になっていたのでは?と。

「だから、今度は、子どもの意見を代弁する育児法というのに挑戦したんです。長男がイヤイヤをはじめたたら、『これがやりたかったんだね?』と根気強く説得してみるという感じです。でも、これも駄目でした。長男の相手に相当な時間をとられるので、その分家事ができず、家が散らかってしまって。余計イライラが募りました。」

結局、Fさんは、「息子も私も、まだまだ未熟。ひとりの人間として機嫌の悪いときもある。だから息子の言い分を聞いたうえでなら、こちらの都合を主張しても構わないのでは。」と割り切ったそうです。「ある程度長男のイヤイヤの理由を聞く努力をしたら、あとはこちらの都合にもあわせてもらう。自分自身のイライラを否定しないことで、ようやく長男の気持ちも認めてあげられるようになって。それでイヤイヤ期を乗り切ったという感じです。」

きょうだい育児の大きな砦、「上の子可愛くない症候群」も経験

「『上の子可愛くない症候群』も経験しましたよ。次男の産後に9カ月ほど続きました。」とFさんは話します。赤ちゃん返りをした長男の要求に、「自分でやって!」と強い葛藤を抱いてしまい、とてもスムーズには対応できなかったとのこと。

しかし、長女の産後は違ったそうです。次は、長男も次男も赤ちゃん返りをしましたが、まず長男に対しては、次男の産前のような、愛おしい気持ちになれたのだそうです。でも、一方で、次男に対してイライラが!

Fさんは続けます。「そこで『上の子可愛くない症候群』は、赤ちゃんのすぐ上の子に起こるのでは、と気づいたんです。2度目は『またこの感情だ』と、冷静に向き合えたため、前回よりも早く落ち着きましたね。上2人の赤ちゃん返りに対し、むしろ『寂しい思いをしてるから』とノリノリで対応して、自分でも驚きました。」

「模範的な母親像」は一度疑ってみるくらいでちょうど良いかも

「世にあふれる『母親像』ってやつにもイライラさせられましたね。具体的には、『授乳はやっぱりミルクより母乳でないと』といったような母乳信仰とか、『外で働きたいというママは勝手』『夫が子どもを世話するのはすごいこと』という性別役割分業などの価値観、でしょうか。」

Fさんが育児を始めてから驚いたのは、周囲が「良い母親」を強く求めてくること。Fさんは続けます。「家庭を大事に思うママほど、こうした価値観を前にすると、自分のやりたいことを後回しにするようになるんじゃないかと思ってます。そして、この後回し思考が習慣化すると、『自分自身を大切に』という考えも失いがちになるような気がします。

『子どものため』と自分を抑圧したストレスが、結果的に一番近くにいる子どもに強く当たってしまう原因になる、ということもありますよね。だから、周りの意見に影響されて『本当はこうあるべきなのに私は…』と罪悪感を背負う必要はないんじゃないでしょうか。だって、ママが笑顔でいるのが、家庭にとって一番大切なことでしょう?」

まとめ

最後に、Fさんに、今小さなお子さんを抱えて育児を頑張っているママへのメッセージを伺いました。「育児に総じていえることですが、複雑な感情や葛藤に胸をかき回されるのも、慣れていないだけだからだと思います。自分を責める必要はないのではないでしょうか。ママだって人間。いつでも優しく笑顔でなんていられるわけではありませんもの。

うちも子どもが大きいですが、末の子が高校生で、まだまだ『育児』は続きます。お互い、その時その時の状況に少しずつ慣れていくくらいで、ちょうどいいのではないでしょうか。」

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