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「キャッシュレス派」VS.「現金派」お金が貯まりやすいのは?

LIMO / 2019年12月23日 19時15分

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「キャッシュレス派」VS.「現金派」お金が貯まりやすいのは?

キャッシュレス決済を利用する人が増えてきています。一方では、まだまだ現金を使う人もいますよね。そのため「キャッシュレス派」VS「現金派」でちょっとした論争が起きていますが、実際のところお金が貯まりやすいのはキャッスレス派のようです。

LINEとヤフーが統合!QRコード決済サービスはどうなる?

2019年の流行語大賞にもノミネートされた「○○ペイ」とは、簡単に言えば、スマートフォン(スマホ)のアプリを使って決済する方法です。やり方は2つあります。お店のレジ横などにあるQRコードをアプリのカメラで読み取るQRコード決済。そしてアプリ内のバーコードをお店がバーコードリーダーで読み込むバーコード決済です。

現在、キャッシュレス決済には、「LINE Pay」、「PayPay」、「d払い」、「au PAY」、「メルペイ」、「楽天ペイ」、「Fami Pay」などがあり、すべてを把握するのは困難なほど。そのなかでも「祝!令和 全員にあげちゃう300億円祭」や「100億円あげちゃうキャンペーン」など派手なキャンペーンで顧客を獲得してきたLINE PayとPayPayの運営元、LINEとヤフーの経営統合が発表されました。

㈱インフキュリオン・グループの「キャッシュレス決済利用状況(https://infcurion.com/news/news-20191107_649/)」によると、QRコード決済の利用率は「PayPay」が63.8% 「LINE Pay」が29.6%で、 QRコード決済サービスのなかでも最も使われている2社とわかります。

運営会社が統合される2020年10月以降、「LINE Pay」と「PayPay」がひとつになるかはまだわかっていません。そもそも、両者は付帯するサービス内容に大きな違があります。

・PayPayは決済機能がメインで、ヤフーカード以外でも支払いができ、ポイントを貯めることができる。でも、LINE Payは他社のカードを使えない(LINE Payは他社のカードも登録できますが、LINEストアやLINEほけん、LINEモバイル等のオンライン決済のときにだけ使用可能です。チャージをすることはできません)。

・LINEのメインはコミュニケーションツール。このほかにショッピングや保険・証券を購入できる金融サービスがあるが、PayPayは決済サービスのみ。

このような違いがあるため、LINE PayとPayPayは少なくとも2020年秋まではうまく補完しあうようにリソースを振り分け、勢力拡大を目指していくと思われます。

クレジットカードや電子マネーと何が違うの?

QRコード決済はいわゆるクレジットカードやデビッドカード、電子マネーと同じキャッシュレス決済のひとつです。他のサービスに比べると、シェアは低いですが、急激にユーザー数を増やしています。先のインフキュリオン・グループの調査でも、2019年3月と2019年10月のQRコード決済アプリの利用率を比較すると3倍以上になっていることが分かります。では、他のキャッシュレスサービスとはどう違うのでしょうか?

QRコード決済の支払い方法は各社に違いがあり、アプリにあらかじめチャージするタイプやクレジットカードに紐づけされているものが主流です。ほかのキャッシュレスサービスとは防犯の面で違います。QRコード決済はカードをいったん相手に渡すこととがないため、情報を盗まれることや不正に利用されることが少ないのです。

また、決済するときのQRコードは、一定の時間を過ぎると無効になります。そのため、画面のQRコードを不正に撮影して別の支払いに使おうとしても、数分後には使えなくなってしまいます。もし、スマホをなくした場合でも、スマホのロック以外に暗証番号や指紋認証などによる本人確認を必要とするものもあります。

キャッシュレスを導入して、財布を持つのをやめてみる?

使ったら便利そうだなと思ってはいても、現金派から抜け出せない人もいるのではないでしょうか。そういう人の一番の不安は、「使い過ぎ」ではないでしょうか。「現金が財布から出ていかないので、消費している感覚がなく、つい使いすぎてしまう」ということですね。こんな不安を持っている人は、思い切ってお財布を持つのをやめて、キャッシュレス決済と家計簿アプリの組み合わせに移行するのはどうでしょうか?

実は現在、お財布を持たないで生活する人が増えているようです。デビッドカード1枚とQRコード決済を持っていれば支払いに困ることはほとんどないからです。家計簿アプリは複数の銀行口座と連携させることができ、口座が動いた分をリアルタイムで反映します。今までは、お金があるかどうか財布を開けて確認していましたよね。

でも、アプリを開いて残高を確認する習慣を身につけるだけで、すぐにキャッシュレス生活を始められるのです。もちろん、ATMでお金を引き出す手間と手数料が省ける、ポイント還元が付くといった利点もあります。

キャッシュレス派は現金派の2倍以上貯蓄できる!?

もうひとつ、キャッシュレスをおすすめする理由があります。㈱ジェーシービー(JCB)が全国の20~69歳の男女1000名を対象に行なった「キャッシュレスとデビットカード利用意向に関する実態調査2019(https://www.global.jcb/ja/press/news_file/file/chousa2019.pdf)」によると、1年で増加した貯蓄額の全体平均値は57万2000円でした。これを「キャッシュレス派」と「現金派」に分けて算出すると、1年間で貯まった金額はキャッシュレス派が83万2000円、現金派は34万2000円。両者は約2.4倍もの開きがあったのです。

キャッシュレス決済を積極的に活用している人は、お得なシステムやサービスに敏感ともいえます。すなわち、お金にまつわる知識やスキルがあり、お金に対する意識=金融リテラシーが高いのでしょう。

「仕組みが理解できない」「セキュリティ面に不安がある」と感じている方は、まずキャッシュレス化に関する正しい知識を身につけましょう。積極的に情報を集めることで、貯蓄を有利に進められるはずですよ。

まとめ

クレジットカードや電子マネーは年会費が必要な場合もありますが、デビッドカードは無料です(ただし金融機関やカード会社により条件や期限がある場合があります)。QRコード決済も、今のところ手数料が無料なところが多いですよね。今なら組み合わせ次第でコストゼロでキャッシュレス生活を始めることができます。コンビニやスーパーなど身近なお店だけでもキャッシュレスにすると、お財布が薄くなり、ポイントも稼げてお得ですよ。

【参考】
「キャッシュレス決済利用状況」㈱インフキュリオン・グループ
「キャッシュレスとデビットカード利用意向に関する実態調査2019」㈱ジェーシービー(JCB)

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

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