夫が食洗機に入れた食器は必ず洗い残しが! 便利家電で逆に家事が増える本末転倒
LIMO / 2019年12月18日 10時20分
夫が食洗機に入れた食器は必ず洗い残しが! 便利家電で逆に家事が増える本末転倒
先日、液状絆創膏「コロスキン」を展開する株式会社東京甲子社が30~50代の既婚女性 4,700人を対象に行った調査によると、秋冬に「手指のあかぎれ・さかむけ・切りキズ」がつらいと感じるシーンは、「食器洗い」が圧倒的な第1位になりました。
この問題は手作業による食器洗いをやめて、食器洗浄機(以下、食洗機)を導入すれば解決されると思われるでしょう。しかし、食洗機のような便利家電を使っているのに逆に妻の家事負担を増えてしまうケースも少なくありません。筆者や周囲の経験談をもとにお話しします。
食洗機の中に食器を適当に詰め込むだけの夫
筆者宅には、キッチンに備え付けの食洗機があります。ファミリーで使うには十分くらいのサイズ感で、この食洗機を導入してからは筆者もグッと食器洗いがラクになりました。食洗機によって、夫の意識にも変化が生まれていました。これまで手作業による食器洗いを嫌がっていた夫も、自ら進んで食洗機を使うようになったのです。
しかし、夫は食洗機をある意味で“信用”しすぎているのか、シンクにある食器やボウルなどをとにかく毎回詰め込むクセがあります。そのため、場合によっては食器がほとんど洗えていないこともしばしば。筆者はこれまで何度も何度も、夫が食洗機に詰め込んで汚れが落ちていない食器を洗い直す、という作業を繰り返してきました。
食器棚に戻そうと食洗機を開けた時に、ギッシリと詰め込まれた汚れまみれの食器を見た時の落胆。そしてそれらを1枚1枚手で洗い直したり、食洗機に配置しなおしたりして再度スイッチを押す時に感じる「なんて時間を無駄にしているのだろう」という絶望感。
食洗機を導入し食器洗いがラクになったはずなのに、これまで以上に水仕事が増えていた筆者。結果的に精神的にも肉体的にも逆に疲弊してしまうという、本末転倒な家事分担をしてしまっていたのでした。
便利家電はスイッチを押すだけで終わり?
なぜ、このような事態が起こってしまうのかを考えたところ、夫が「食洗機の中に食器を入れてスイッチを押す」ことは積極的にしてくれますが、「洗い終わった食洗器の中の食器を食器棚に戻す」ことを一切やっていないことに気付きました。
つまり、自分が食洗機の中に入れた食器の仕上がりを確認していないので、いくら筆者が注意したとしても延々と「これくらい詰め込んでも洗えるだろう」と認識していたようです。当たり前のことですが、便利家電はスイッチを押すだけで終わりではありません。こうした出来事は、床拭きロボットでも起きました。
毎日の掃除機がけをどうにかラクにしようと、筆者は奮発して先日、乾拭きも水拭きもできる床拭きロボットを購入。乾拭きモードでももちろんキレイになりますが、水拭きモードなら乾拭き以上にフローリングの床がピカピカになるので、とても気に入っていました。
しかし水拭きモードをきちんと使うには、事前にほこりやゴミを掃除しておかなければいけません。説明書にもそう書いてあるにも関わらず、夫は「水拭きすれば一気にキレイになるだろう」と2階の寝室で床拭きロボットのスイッチをオン。そのまま仕事に行ってしまいました。
1時間後寝室へ見に行ってみると、確かに床はピカピカになっていました。しかし、ところどころに見えたのがへばりついた濡れたホコリ。そう、掃除機をかけないで使うとこうなるのです。
結局、筆者が雑巾を使って部屋中の濡れたほこりやゴミを掃除し直すことに。こんなことになるなら、自分で掃除機をかけて床拭きロボットを作動させた方が、精神的にラクだった…。そんな思いを抱きながら、出勤して事態を知らない夫を呪った筆者でした。
お手入れや正しい使い方をせずに家事負担の軽減にはならない
こうした話を筆者の友人たちにも聞くと、とある友人の旦那さんは、食洗器の作業を積極的にやってくれるものの、“食洗機不可”の器や調理器具をしょっちゅう食洗機に入れてはダメにしてしまっていると言います。
またもう一人の友人の旦那さんは、「夕ご飯は自分が用意するから」と、共働きである友人を気遣ってくれるものの、スーパーで買ったお惣菜をしょっちゅうプラスチックのパックに入ったまま電子レンジへ入れるのだとか。
パックが溶けて変形するだけでなく、お惣菜にも付着したり部屋に強烈な臭いが充満したりするのに、「ささっとレンジで温めれば大丈夫っしょ」と、改善する気がないのだそう。
夫の家事について何か言うと、「やってくれているのだから文句言うな」という意見があるでしょう。筆者もその意見にはもちろん賛成するのですが、やり方が気に入らないことと自分の家事負担や心労が増えたり家電や器などがダメになったりすることはまったく別の話。やり方がどうであれ、結果がちゃんとしていれば筆者もこんなにモヤモヤはしないと思うのです。
家事の負担を減らし、生活を豊かにしてくれる便利家電。しかし正しい使い方をしなければ、人間が作った機械に人間が振り回されるという状況になってしまうだけでなく、むしろ家事負担が増えるという本末転倒な結果になってしまいます。
「便利家電さえあれば、家事負担の問題がすべて解決する」と過信せず、やるべき作業を怠らずに上手に使うことは男女問わず、現代人すべてに求められているのかもしれません。
【参考】「手指のあかぎれ・さかむけ・切りキズ」に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000050350.html)(株式会社東京甲子社)
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