在宅ワーク、職場復帰…「働くママ」が抱える板挟みの葛藤と罪悪感
LIMO / 2019年12月17日 9時45分
在宅ワーク、職場復帰…「働くママ」が抱える板挟みの葛藤と罪悪感
共働き家庭が増えることで、以前よりワーキングママが増加しています。女性の活躍する場が増えるのは喜ばしきことですが、まだまだその環境は整い切れていない様子。ママたちはさまざまな問題を抱えながら今日も仕事と家事の両立に奮闘しているようです。
働いていても気になる子供達
パパが保育園の送迎を手伝ってくれるなど協力をしてくれていても、はやりママというのは子供のことが常に頭の中から離れないものです。残業をしたくても保育園のお迎え時間が気になったり、急な子供の急な発熱対応だったり。習い事や宿題、持ち物の手配など細かな用事を仕事同様にこなさなくてはなりません。
日本では父親が仕事に集中したとしても「子供を蔑ろにしている」と言われませんが、母親が子供のことを忘れ仕事に没頭すると「子供がかわいそう」と言われてしまうこともしばしば。そのため、ママたちはいつでも子供のことを頭に起きながら仕事をしなくてはいけないストレスを抱えているようです。
夫の顔色をうかがうストレス
子供が大きくなったので仕事を復帰した人の中には、家族の理解が得られず仕事を早々に諦めた人もいるようです。歯科衛生士の資格を持つKさんは、職場に復帰後半年でリタイアしたといいます。
「夫は自分の稼ぎに自信があるため、無理に私が復帰することを望んでいませんでした。しかし、私は資格を活かして世間とつながっていたい、という理由で復職を希望。夫は、家のことをおろそかにしないことを条件に渋々復帰を認めてくれました。久しぶりの仕事は楽しい反面、ブランクを埋めるために勉強の日々でした。
また、スキルをアップするためには勤務以外に講習に参加する必要などもありました。しかし、夫は休日に私が仕事をすることに激怒。『話が違う』としばらく不機嫌に。さらに、患者さんの関係で定時に上がれない日々が数日続いてしまった結果『いい加減にしろ!』と爆発してしまいました…。
そんな家庭環境で娘は悲しそうな顔をするし、夫を怒らせないために職場にも迷惑をかける。そうなったことでストレスがやりがいやお金を上回ってしまい…。私には両立は無理なんだと諦めることを選択しました。」
Kさんのストレスは仕事ではなく夫だったようです。妻が働く場合、どうしても家庭第一にしなければならないという人はまだまだ多いようです。
在宅ワークゆえに自由と思われるストレス
フリーランスでイラストの仕事をするSさん。才能もあり自宅で仕事ができるため、周囲からは羨ましがられることも多いそう。しかし、実際は周囲に苦労を理解されず、悩んでいるといいます。
「小学校に通う娘の周囲には、私が在宅で働いていることを話してあります。しかし、パートなどで外で働いているママたちからは、在宅の仕事=何時でもできるので用事があれば動かせる、と思われていました。そのため『ストレスがなくて羨ましい』なんて言われることもしばしば。しかし実際は多くの締め切りに追われ、調整するのも一苦労なんです。
そんな周囲の誤解で困ったのがPTA役員を決めたとき。『Sさんは時間が自由になるからぜひ引き受けてほしい』と一番学校に出向かなくてはならない役員を勧められました。シフトで働く他の方が自分の都合で急に勤務日を選べないように、私にも先方との調整があることをお話したのですが『そうそう重ならないのでは?』という周囲の意見で押し切られてしまい、役員をやるハメに。
結局、役員の日は寝る時間を削って仕事をしています。もう少しフリーランスへの理解が得られる世の中になって欲しいです」イラストというと、どうしても楽しそう・才能を活かして自由、といったイメージが付いています。そういった場合、周囲に大変さを伝えるのがなかなか難しいようです。
まとめ
どんな仕事をするとしても、仕事と家庭の板挟みになることが多いワーキングママたち。仕事内容よりも、周囲にその大変さを理解してもらえないことが意外にもストレスとなっているようです。
夫に比べ、確かに働いている時間は短いかもしれません。しかし、片時たりとも休むことのない「母親業」を兼ねながら働くママたちに必要なのは、それを理解し助け合う心を持った周囲の協力なのかもしれません。
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