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「サンタさんなんかいないよ!」ませた子に夢を砕かれヘコんだ娘と母親の悲喜こもごも

LIMO / 2019年12月20日 10時15分

「サンタさんなんかいないよ!」ませた子に夢を砕かれヘコんだ娘と母親の悲喜こもごも

「サンタさんなんかいないよ!」ませた子に夢を砕かれヘコんだ娘と母親の悲喜こもごも

12月に入るとクリスマスを指折り数えて待ちわびる子供たちはたくさんいることでしょう。サンタクロースからのプレゼントを貰える24日の夜はなかなか寝付けない、という子も多いものです。純粋な子供たちを微笑ましく見守り、いつまでこの夢が続くのかと、かつての子供たちである親もまたドキドキする時期でもあります。

しかし、クリスマスシーズンは心温まる親子のエピソードだけとは限りません。今回は、幼稚園の同級生から「サンタクロースはいない」「サンタクロースはパパとママ」と告げられ、ショックを受けた女の子とお母さんの悲喜こもごものお話を紹介します。

ませた女の子が「サンタはいない」と触れ回る

Cちゃんは大人しい性格の年長の女の子です。クリスマスにはプリキュアのおもちゃをサンタさんに頼もうとしていました。12月に入り、幼稚園でもクリスマスプレゼントのことが話題に上ることが増えてきた時、年の離れた兄姉のいるTちゃんが自信満々に「サンタさんなんかいないよ。プレゼントはパパとママが置いている」と皆に告げたそうです。

反論した同級生もいたものの、言葉が達者なTちゃんに論破され泣き出す子も。なぜかTちゃんからターゲットにされ、その話を何度も聞かされたCちゃんはどんどん落ち込んでいきました。

最近、幼稚園から帰ってくると元気がないと感じたCちゃんのお母さんは、本人に聞いてみるも「何でもない」という返事だけです。心配になったお母さんは帰り際に幼稚園の先生に園の様子を聞いてみると、「もしかしたらサンタクロースの話が原因かもしれません」と返ってきました。その時初めて、Tちゃんの言動を知ったのです。

同じ幼稚園に通うママ友のAさんにメールをし、Aさんの娘さんの様子を聞いてみましたが、「大人びたTちゃんの言動に慣れているうちの子は受け流しているよ」と平気な様子。対照的に受け流せなかったCちゃん。サンタさんの存在を否定されショックを受けている我が子にどういった声をかければいいのか、Cちゃんのお母さんは悩んだといいます。

「サンタさんに頼まない」と親子でおもちゃ屋さんに行くことに

悩んでいても、クリスマスは待ってくれません。お母さんはCちゃんには何のプレゼントがいいのか聞いてみましたが、「今年はサンタさんに頼まない」と暗い表情で呟きました。

Cちゃんの口からは、サンタクロースなんていないという言葉は出なかったものの、やはり幼稚園での出来事が影響しているのは間違いありません。下手なことを言わず、ここは娘の言う通りにしようと夫婦で相談し、結局休みの日に親子でショッピングセンターに出かけることにしました。

クリスマスシーズンということもあり、おもちゃ屋さんの店内は親子で賑わっていました。嬉々としておもちゃ選びをしている同世代の子を尻目に、Cちゃんは淡々とお目当てのおもちゃを見つけ、お会計を済ませました。帰りの車の中で「ケーキは一緒に作ろうね」とお母さんから声をかけられたCちゃんは、パッと表情を明るくし大きく頷いたそうです。

プレゼントが置かれていないクリスマスの朝

クリスマス当日の朝、サンタクロースにおもちゃを頼まなかったCちゃんにはプレゼントは届いていませんでした。

実は、お母さんとお父さんは欲しがっていた別のおもちゃをそっと枕元に置こうかどうか悩んでいました。しかし、「サンタさんには頼まない」と明言して手紙を書かなかったCちゃんの意志や、頼んでいないのに置いてあると来年以降2つ用意しないといけなくなることを考慮し、プレゼントを置かないことにしていたのです。

いつもより遅く起きてきたCちゃんの目はうっすらと赤くなっていました。泣いていたことは明らかですが、2人は何も言わず「おはよう」といつものように声をかけたそうです。その後、買ってもらったプレゼントを開けて遊ぶものの、去年のクリスマスとは全く違う雰囲気になってしまいました。

「このまま我が家のクリスマスイベントは淡々としたものになってしまうのだろうか」、とCちゃんのお母さんが考えていた時、思わぬ救いの手が表れたのです。

近所の女の子の「サンタさんが来た!」という言葉に泣き出すCちゃん

スーパーに行こうとエレベーターに乗ると、同じマンションに住む同い年のMちゃんとママがいました。Mちゃんは保育園に通っているのでなかなか一緒に遊ぶ機会はないものの、来年からは同じ小学校に通うのと明るく元気な子なので、Cちゃんも親しみを感じていました。

そのMちゃんが満面の笑みで「サンタさんがね、すっごく欲しかったおもちゃを持ってきてくれたの!」と教えてくれたのです。Mちゃんは立て続けに、Cちゃんに何をもらったか聞いてきました。

しかし、Cちゃんは答えることができません。下を向き、泣き出してしまったのです。その様子に驚いたMちゃん親子に「うちの子は今年サンタさんに頼んでいなかったので」と慌てて事情を説明しましたが、Cちゃんの前では詳しい話はできません。後でメールしますとその場を去り、Cちゃんとお母さんはいったん家に戻りました。

幼稚園での出来事をMちゃんのママにメールをしたところ、保育園でもよくあることだと励まされました。「Cちゃんは真面目だから、その子の言うこと信じちゃったのね。でも信じることは子供の頃にしかできないことだから」という言葉でCちゃんのお母さんの迷いは振り切れました。

泣きじゃくるCちゃんに「来年はサンタさんに頼もうね」と声をかけたのです。そのおかげで翌年からはまたドキドキするクリスマスに戻れたそうです。

成長すれば終わりを告げる夢物語

子供が成長し、特に小学校に入学すると現実を知る機会も増えます。純粋にサンタクロースの存在を信じ、親子がある意味ドキドキして過ごす期間はほんの一瞬です。多くの大人も夢物語をかつて信じて、夢から醒めた経験を持っています。醒めた時の痛みを知っているのに、親になればサンタクロースになって子供の夢を壊さないよう暗躍します。

なぜそういった行動をとるのでしょうか。それは、子供時代のクリスマスのプレゼントは、一生残る思い出になることを経験上知っているからです。結末が分かっているからこそ、親は一生懸命プレゼント探しに奔走するのかもしれませんね。

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