貯金ってどうやったらできるの? あらためて確認したい貯金のための第一歩
LIMO / 2019年12月31日 19時45分
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貯金ってどうやったらできるの? あらためて確認したい貯金のための第一歩
金融庁の審議会の報告書に記されていた内容に端を発する「老後資金2,000万円問題」は、多くの人に衝撃を与えました。
「既に老後に向けての準備はバッチリ」という人であれば問題はないでしょうが、なかなか給与が上がらない昨今の情勢では、老後のお金を思うように貯められていないという人も多いのではないでしょうか。
貯金をしなければいけないということは分かっていても、食費・通信費・固定費など毎月の必要経費を支払っていけば、手元に残るお金はごくわずか。2,000万円という金額を貯めることなど、夢のまた夢のように思われるかもしれません。
普段の生活の中では、つい目をそらしがちな問題ですが、多くの人が休暇に入り、家族で過ごす時間も多くなる年末年始。将来のことを考えるにはとても良い機会なのではないでしょうか。
そこで今回は、貯金を行うために気を付けるべき基本中の基本を、あらためて見ていきたいと思います。
預貯金額は年々減少傾向
金融広報中央委員会の「平成31年(2019年)家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](https://www.shiruporuto.jp/public/data/movie/yoron/futari/2019/pdf/yoronf19.pdf)」によると、二人以上世帯での預貯金の平均保有額は、2017年度調査での623万円、2018年度調査での517万円に対して、2019年度調査では487万円となっています。
また、同調査のデータからは、二人以上世帯の平均預貯金額が500万円未満になるのが、直近10年間で初めてであることも読み取れ、預貯金額が年々減少傾向にあることが分かります。
「給料が上がらないから仕方ない」と思われるかもしれませんが、現実問題として預貯金がなければ老後の生活が厳しい以上、何とかしてお金を貯める道筋を探すしかありません。
毎月の出費の内容と金額をきちんと把握する
お金を貯めるためには、今自分がどのようなことにどれくらいお金を使っているかを、きちんと把握しなければなりません。
「それぐらいきちんと把握できている」と反論される方もいるかもしれませんが、支払い手段が多種多様になってきている昨今では、出費というのは財布から直接出ていくお金だけではありません。
電子マネーやQRコード決済での支払いは、モノとしてのお金が減っているわけではないため、出費としてなかなか把握しにくい側面もあります。
一度、まるまる一ヵ月の出費をすべてチェックしてその内容と金額を書き出してみて、自分の認識と相違ないかを確認してみましょう。
「減らせる」出費、「なくせる」出費を見抜く
貯金を行う場合、出費を減らして浮いた分のお金を貯金に回すという方法が一般的です(もちろん収入を増やしてもいいのですが、出費を減らすことよりもハードルが高い場合が多いです)。
出費は、「減らせる」出費と「なくせる」出費を見抜くことが重要です。たとえば、食費はなくすことはできませんが、切り詰めて減らすことはできます。
一方、使っていないクレジットカードがあり、年会費がかかっている場合には、解約することでその支払いをそっくりなくすことが可能です。
このように、出費の中でどこを減らせるか、どこをなくせるかをしっかりと吟味することで、貯金に回すお金を捻出しやすくなります。
自分にとって「無理のない」方法で貯金を行う
貯金は、1~2年頑張ったらそれで終了というものではなく、数十年単位で継続して行わなければならないものです。そのため、自分にとって無理のない貯金の方法を見つけることが、貯金の成否を左右する大きなカギとなります。
給料が入ったらすぐに、貯金にまわすお金を専用の口座に移すという方法が適している人もいますし、手元の貯金箱に毎日500円貯金をするという方法が適している人もいます。
どのような方法が自分に向いているかは人それぞれなので、貯金の初期段階ではいろいろな方法を試してみて、最も無理なく貯金ができる方法を模索しましょう。
貯金の目標金額と期間の目途を立てる
先ほど、貯金は数十年単位で継続して行わなければならないとお伝えしましたが、だからと言って永遠に終わりがないわけではありません。
「老後資金として2,000万円が必要」という意識で貯金を行うのであれば、「2,000万円を貯める」というところがひとまずゴールとなるはずです。
このように、貯金の目標金額およびいつまでに貯めなければならないかがハッキリしているのであれば、貯金の計画が立てやすくなります。あと10年で2,000万円貯めなければならない人と、あと30年で1,000万円貯めればよい人では、貯金計画が自ずと変わってくるでしょう。
ゴールまでの道のりが長すぎて具体的な計画を立てづらい場合は、期間をいくつかに区切って、その期間ごとに目標金額を設定するのが効果的です。
「2年後に300万円」→「5年後に1,000万円」→「10年後に2,000万円」というような形でマイルストーンを設定することで、具体的かつ実現可能な計画を立てやすくなるでしょう。
まとめ
貯金をするためには、注意しておきたいポイントや抑えておきたいコツがたくさんあります。ただ、今回はそういった「How to」の部分よりは、どちらかと言えば貯金に向けた意識付けを重点的に見てきました。
どんなに立派なテクニックでも、利用者にそれを使いこなせるだけの下地がなければ、意味がありません。まずは、継続的に貯金を行っていける「体づくり」から、しっかりと行っていきましょう。
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