産後の「宅配弁当」って悪なの?2人の未就園児をもつワンオペママが選んだ選択
LIMO / 2019年12月19日 10時45分
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産後の「宅配弁当」って悪なの?2人の未就園児をもつワンオペママが選んだ選択
小さな赤ちゃんを抱えたママたちの悩みは、何も赤ちゃんのことだけではありません。赤ちゃんのお世話に加え、家族の食事の支度や掃除、洗濯など普段通りの家事をこなすことはかなりパワーのいることです。
中でも家族の夕食の支度はかなり時間を取られる家事といえます。赤ちゃんのお世話でヘトヘトでも別の小さなお子さんがいる場合、栄養などが気になり手抜きをしにくいものですよね。「もう手一杯だけど子供にはきちんとしたご飯を食べさせてあげたい」そんなママたちはどのような方法を取っているのでしょうか。
産後の宅配弁当は贅沢?
生後8か月になる赤ちゃんと3歳になる娘さん、ご主人の四人で暮らすKさん。ご主人は毎晩終電近くまでお仕事という典型的なワンオペ主婦です。上のお子さんのときは里帰り出産をしましたが、第二子ということもあり下のお子さんはご近所の病院で出産しました。
入院中は実母が上のお子さんの面倒を見るため来てくれていましたが、Kさんが退院すると実母はすぐに自宅へと帰ってしまったそうです。赤ちゃんのお世話や上のお子さんの対応などは何とかなりましたが、一番困ったのが食事の支度だったといいます。
「二人の子供を連れてスーパーに行くのは想像以上に大変でした。夫に頼もうかとも思いましたが、帰宅する頃にはすでに閉店。すぐにネットスーパーを調べることにしました」しかし、子供の相手をしながら食材を手配するため、買い忘れなども多発。
配達時間なども思うようにいかず、たまにできるスキマ時間に調理ができないというストレスを抱えてしまったそう。Kさんは寝る間を惜しんで作り置きに励んだそうですが、無理がたたり体調を崩してしまいました。
「そこで思い出したのが宅配弁当サービスです。妊娠中に自治体から宅配サービスの会社をまとめた一覧表をもらっていた事に気が付きました。調べてみると我が家の地区にも何社か配達を行っているようなので、すぐに夫に相談をしました。夫はチラシを見るとまず『こういうのって美味しくないよね?』と不満そうな顔をしました。
そして『うわ、結構な値段だね』と付け加えられてしまいました。とはいえ二人の子供を抱え、次体調を崩してしまったら夫に会社を休んでお世話をしてもらわなくてはならないことなどを説明。体調が整うまでの平日だけ、という約束で宅配弁当を頼む許可を貰いました」
Kさんはまず、週に3日ほど2食分の宅配弁当をお願いすることにしました。メニューの中からごはんの付いていないおかずのみのものを選択。夕食の支度は家族分のお米を炊くこととみそ汁を作ることに絞ったそうです。
「夫が気にしていた値段のこともあり、小食の長女と私は二人で一人前。お米が付かない分金額を下げることができました。週末には作り置きを継続することにしたので、水曜日から金曜日に配達をお願いしました」
このことで当初の予算よりコストを下げることができたため、ご主人も納得してくれました。また、味の方も「健康面を考えられているため、濃さもちょうどよく娘にもあっていたようです。夫も『想像よりもイケるな』といってくれました」
食事作りの悩みを解消したKさんは、体調も回復していったそうです。最近では、こういった毎週契約する宅配弁当のほかに、今流行のUber Eats(https://www.ubereats.com/ja-JP)のようなレストランの味を一回ずつ注文できるサービスも浸透してきました。小さな子供を抱えながら家から出かける元気がないときなど、こういったサービスを取り入れていくことは育児中に悪いことではないのでは、とKさんは話してくれました。
外部の味がNGのときは?
とはいえ、中にはそういった便利なサービスを嫌がる家族というのもまだまだ存在するようです。
・「宅配弁当の器を発見した義母から『あんなもの頼んでるの?働いて帰ってきて出されるものが弁当じゃ、あの子もパワーがでない』と全否定されました。言い返す元気もなかったので、すみませんとだけ伝え、それからしばらくご飯は週末に買い溜めた冷凍食品を解凍することに。チンしているだけなので私の味がするわけでもないのですが、とにかく私が宅配を取っているというラクしている状況でなくなったことが義母にとっては満足のようです」
・「好き嫌いだらけの夫は、メニューの決められたお弁当やお惣菜だと食べられるものが少なく、私が夫の好きなものを作らないと食べられません。手間もかかるし本当にイライラしていましたが、ある日ネットで見た電子レンジの簡単レシピを作ったところ『毎日これでもいいくらいおいしい』といったので、しばらくの間本当に週に三回その料理を出していました。さすがに手抜きと言われるかと思っていましたが、驚いたことに夫は大喜び。ちなみに同じく偏食の息子も同じようなメニューが続くことを嫌がらないことを発見。赤ちゃんのお世話で忙しい日はもうなにも考えず鉄板メニューをレンジで作ることで夕食ストレスを解消しました」
産後の身体を守れるのは自分だけ
ママの手抜きに対し、責める声やママ自身の罪悪感というのはなかなかなくならないものです。しかし、便利に使えるサービスを拒否し、手作りに固執することはそんなに大切なことでしょうか。
最近耳にした「便利器具を否定する人は、洗濯も洗濯板でしているのか」という話。たしかに、洗濯機はよくて電子レンジを使うと手抜き、というのはおかしな話です。困っている人がいるからこそサービスが生まれる。そうったものを積極的に使いながら自分の身体を大切にしてあげることは、悪いことなのでしょうか。
こういったもののコストを気にする人もいますが、実際に子供を抱えながらママが倒れてしまった場合、そちらのほうがよっぽどコストもかかります。なにより、一番困るのはパパやお子さんたちです。産後の身体は特にデリケートです。
そのとき乗り切れたとしても、後々影響がでたという話も耳にしませんか?赤ちゃんのお世話が大変なその期間は一生のうちそう長い時間ではありません。その難局を乗り越えるために、さまざまなサービスを試してみるのもひとつの方法ではないでしょうか。
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