「プリントゴッコ」に「初売りは4日から!」…年末年始の今・昔。ちょっと昔を懐かしんでみた
LIMO / 2019年12月28日 21時15分
![「プリントゴッコ」に「初売りは4日から!」…年末年始の今・昔。ちょっと昔を懐かしんでみた](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_14984_0-small.jpg)
「プリントゴッコ」に「初売りは4日から!」…年末年始の今・昔。ちょっと昔を懐かしんでみた
お正月って、いくつになってもどこか懐かしい感じが漂うと言いますか。少しノスタルジックな雰囲気を感じつつ、ほんわかした気分になります。
その気分は昔も今もあまり変わらないのですが、その一方で世間のお正月の様相はかなり変わって来たな…と感じます。
現在アラフィフの筆者が、「幼少時代はこんな感じだった」「以前はこんな物があったよ」なんてことを、お正月に絡めて懐かしんでみたいと思います。
同世代の方は一緒に懐かしんで頂いて。若い世代の方は「へえ~、こんなだったの」なんて感じで頂けたなら幸いです。
昔の年末年始はこんな感じだった
年末年始になると、必ずやっていたアレ。そして、おばあちゃん・おじいちゃんとの交流を深めた年賀状など。
筆者が幼少や少女時代に過ごした、年末年始風景の一部をご紹介します。
「プリントゴッコ」で年賀状作成
冬休みに入る少し前、教室では友人同士で住所交換をする姿がアチラコチラで見られました。
前年から知っているお友達は良いのですが、今年から同じクラスになった子や、ちょっと気になる男の子…なんかに勇気を出して住所を聞いたものです。
そして、冬休みに入ると真っ先に取り掛かっていた年賀状作り。だって、クリスマス前には投函しなくちゃいけませんからね。
冬休みの宿題は後回しで、冬休み早々は年賀状作りに取り掛かりました。
その時に大活躍したのが「プリントゴッコ」(理想科学工業)です。30代の方でも、知らないかもしれませんね…。
家庭用簡易印刷機で、子どもの玩具としての立ち位置ながら、家庭で同じ図柄を何枚も作成することができる印刷機として一世を風靡した商品です。
フタの部分に豆電球を仕込んで、年賀状に写したい図柄を「ハイメッシュマスター」と呼ばれる部品に挟みます。
プリントごっこ本体に「ハイメッシュマスター」を挟んで、グッとフタを押します。
フタに仕込んだ豆電球が「ピカッ!」と光ればOK。図柄が無事「ハイメッシュマスター」に写し込まれるので、あとはその上から専用絵の具で色を乗せます。
その後、真っ白な年賀状を1枚1枚プリントゴッコに挟んでは押し、挟んでは押し…と、図柄を印刷していくのです。
この作業をしていると、印刷を乾かすために部屋中が年賀状で埋め尽くされ、足の踏み場も無くなります。
翌年には、この年賀状を立てておいて乾かすという画期的なキットの存在を知り、親におねだりして別売りキットを買ってもらいました。
これで「気が付いたら、トイレに行けなくなっちゃった!」という状況を脱しました(笑)。
ちなみに、表面の宛先は手書きになります。
今となっては、とても手間のかかる作業だったと思うのですが、筆者がプリントゴッコを持っていなかった時は年賀状作りがもっと面倒で、プリントゴッコを持っている友人が本当に羨ましかった記憶があります。
祖父母に届く100枚以上の年賀状は憧れ…
1月1日の楽しみは、なんと言ってもお年玉と年賀状が届くこと。
朝一番に郵便物を見に行くことが筆者の子ども時代のお手伝いだったので、1月1日はワクワクしながら郵便ポストを見に行きました。
誰に届いたのか、区分けするのも筆者の仕事でした。
宛先を見ながら「これはおばあちゃん、これはお母さん、これは私の…」なんて分けていましたが、ある1つの山だけ段違いに高くなっていくのです。
それはおばあちゃん宛の年賀状の山でした。
毎年優に100枚は超えるおばあちゃん宛の年賀状を見ては「そんなにいっぱいお友達がいるんだ~」と、幼い頃の筆者の憧れでもありました。
1月15日に行われる「お年玉くじ抽選会」も、兄と競っておばあちゃん宛の年賀状をチェックしていたのでした。(※2020年は1月19日となっています)
年始の営業開始は1月4日~が当たり前
今は1月1日から初売りするお店が多くなっていますが、筆者の幼少期の正月三が日はお店はお休みが当然でした。
スーパーだけではなく、デパートや本屋さんなども全てお休み。
コンビニエンスストアは無い時代でしたので、買い物できるお店は本当に全てお休みでした。テレビのコマーシャルも「初売りは4日から!」というものばかり。
当然と言えば当然ですが、ネットショッピングなんてできる時代ではなかったので、とにかく12月中に食べ物だけでも確保して家で過ごす準備をしていました。
1月3日までは、出かけるにしてもお参りに行くくらいで、基本的に家で過ごすしかなかったのです。
「あ!アレが足りない!!」と思っても買うことができないので、不便と言えば不便なのですが、ゆったりと時間が流れていく雰囲気が、筆者はとても好きでした。
まとめ
昔懐かしい時代を振り返ってみましたが、みなさんの子ども時代はどのような年末年始でしたか?
今は便利な時代になりましたが、年末年始とか関係なく、年が明けたとしても同じ日が続いている…という感覚が強い気がします。
「昔は良かった」なんて言うつもりはありませんが、懐かしく思う気持ちは、どこか心を温かくしてくれるな…と思い、顔がゆるんでしまうのです。
忙しい時期ではありますが、みなさんもそんなひと時を思い出し、心暖かな年末年始をお過ごし下さいね。
【参考】
RISO-理想科学工業(https://www.riso.co.jp/)
「お年玉賞品のご案内(https://yu-bin.jp/letters/otoshidama/numbers.html)」郵便局
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