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漫画が答えるみんなの疑問「外国に住んでる日本の女性はどうしてみんな同じ髪型?」

LIMO / 2020年1月2日 20時45分

漫画が答えるみんなの疑問「外国に住んでる日本の女性はどうしてみんな同じ髪型?」

漫画が答えるみんなの疑問「外国に住んでる日本の女性はどうしてみんな同じ髪型?」

Twitterに投稿された漫画が、多くの人の長年の疑問を解決するかもしれません。みなさんは思ったことがないでしょうか。「海外在住の日本人女性の髪型はなぜみんなワンレンロングなのか」。

かつてフランスにワーキングホリデーで滞在していた漫画家の藤田里奈(@foorina)さんも「パリで暮らす日本人はどうしてだいたい黒髪ロングなのだろう」と疑問でした。それを描いた漫画をTwitterに投稿したのです。みなさんもご覧ください。

「フランスはとにっき」からパリの美容院事情

藤田さんがワーキングホリデー中にパリで経験した美容院と髪型のお話です。はとの姿の藤田さんが行った美容院には「日本語が話せる」という美容師がいましたが……。

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パリで暮らす藤田さんは美容院に行くのが不安でした。なぜなら、以前行ったパリのネイルサロンがものすごく大雑把だったからです。

美容院とネイルサロンは別のものとはいえ心細かった藤田さんはあらかじめネットで調べて、日本人がいる美容院に出掛けます。しかし美容院の扉を開けると、「日本人は今日は休み」。一抹の不安が……。

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フランス人美容師が「日本語なら話せるから私が切る」と言い出します。これが既にフランス語でした。席について藤田さんが日本語でどのようにカットしてほしいかを述べても通じません。彼が話せる日本語は「カワイイ」と「ダイジョウブ」だけだったのです。

それでも藤田さんは「難しいオーダーではないから、ジェスチャーとフランス語で伝えよう」とカットを続けてもらいましたが、オーダー通りではなくかなり多めにカットされてしまいます。フランス人美容師はにこやかに「大したことじゃないさ!」

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「ダイジョウブ、カワイイ」とたたみかけてくる美容師に絶望した藤田さんは帰宅後、明らかに左右のバランスがおかしい髪型を自分で切りそろえました。もちろんその後は美容院には不信しかなく、調髪は自分でするようになったのです。

そうすると……「パリでよく見かける黒髪ロングの日本人女性」が出現したではありませんか。この髪型の女性が多いのはこういうことだったのか……!

後日談として、この漫画への反響が添えられています。フランス在住の人からの共感の声が寄せられ、ああ、フランスあるあるなのか……と思いきや、「アメリカでも同じ」、「スペインも同感」などなど、世界各国に住む人たちからも共感が続々。これはもしや世界共通……?

日本の美容院と海外の美容院の違いが描かれた、興味深いエピソードです。海外在住の人はみんな「自分で髪を切る」に行き着いて、その結果、同じ髪型になってしまうのではないか、という仮説を示すものとなりました。

「はとにっき」を描くはとの姿の漫画家・藤田里奈さん

漫画に、はとの姿で登場する藤田さん。現在は日本に住んで『トラベルはとにっき』という漫画をコミックリュウで連載中です。ワーキングホリデーから帰国して連載をひとつ終えた後、再びヨーロッパへ渡った体験を描いています。

Twitterに投稿したエピソードを描いたのはもちろん、パリ滞在時に自分で髪を切ったときに「海外の日本人が同じ髪型の理由はこれ」と気づいたからなのですが、それにも増してパリの美容院での体験があまりにショッキングで、「この悲しみと驚きを分かち合いたい!」と思ったからだそうです。藤田さんは漫画を通してこみ上げるものを伝え、多くの人から共感を得たのでした。

藤田さんのパリでの体験を描いたエピソードはほかにもたくさんあり、『フランスはとにっき』という本にまとめられています。Twitterに投稿された漫画もこの本からの抜粋です。現地に滞在した人でなければ体験し得ない、思いもよらないできごとが詰まった1冊です。

藤田さんに聞く海外の美容院事情

Twitterに投稿された漫画を見ると海外の美容院はだいぶ大雑把で、それは藤田さんが住んでいたフランスだけでなく、アメリカ、スペイン、カナダ、オーストラリア、イタリアとさまざまな国に住む人たちからも「わかる」という声が届いています。

また、Twitterの投稿についたリプライを見ると、ドイツ、イギリス、中国、フィリピンなどからも「同じだ」という声が集まっています。やはり世界共通……?

ということは、日本の美容院は海外に比べて丁寧だと言っていいのでしょうか。藤田さんにご意見を伺うと、「丁寧だと思います!」という力強い答えに続いて、次のようなお話がありました。

「日本にいる間は意識したことがなかったですが、何カ国か行ってみてそのありがたみを知りました。特にシャンプー力がすごいです。帰国して日本の美容院に行った時、マッサージまでついているとか富豪か…?と思いました」

おお、そんなに……。日本の美容院のサービスは行き届いているのですね。というのも、日本では美容師は国家資格ですが、海外では資格が必要な国の方が少ないのだそうです。また、海外から美容院に行くために来日する人もいるとのこと。それほどありがたいものなのですね、日本の美容院は。

「でも髪に関して言えば、日本人の髪質が切りづらいという情報が多々来ているので、向こうからしたら我々が美容師泣かせなのかもしれません」

アジア系の人の髪質は切りづらく、染めにくくもあるとの声も聞かれます。藤田さんがおっしゃるように、日本人が海外の美容院でがっかりしているとき、海外の美容師もまた「切りづらいお客が来た」とがっかりしているのかもしれませんね。

海外の文化の違いを楽しみ、描きたい

毎日が新鮮で驚きの連続だったというパリでの生活を『フランスはとにっき』シリーズに描いた藤田さんですが、これからはどんなものを描いてみたいか、尋ねてみました。

「またほかの国に長めに滞在して現地の暮らしを描きたいです! 毎年3カ月ぐらい違う国に旅行してそれを描いてっていうのがしたいです。資金さえあれば…。あと、フランス語を順調に忘れているのでちゃんと勉強し直してそれに関する仕事もいつかできたらいいなと思います」

『フランスはとにっき』、『トラベルはとにっき』と作品が続く藤田さんですが、これからももっと海外での生活や体験を描きたいと展望を語ってくださいました。海外を行く『はとにっき』シリーズはどんどん続いていきそうです。

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