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育休を活用して年収を倍にする方法

LIMO / 2019年12月26日 19時45分

育休を活用して年収を倍にする方法

育休を活用して年収を倍にする方法

女性は産前産後休暇や育児休暇など、ライフイベントでキャリアを中断せざるを得ないことが多いですよね。だから一生働き続ける男性に比べて、年収が増えなくて当たり前。そう思い込んでしまっていませんか?

一定期間お休みを取らざるを得ないことは事実ですが、逆にこの休暇を活用することで、今よりも年収を上げる方法があります。2児の母として働きながらメガバンクからIT系の上場企業へ転職をした経験も踏まえて、お伝えします。

そもそも出産にかかる費用は?

まずは出産にまつわるお金について把握しましょう。出産費用の全国平均は、平成28年度で約50万円となっています(出所:国民健康保険中央会 統計情報 出産費用 平成28年度(https://www.kokuho.or.jp/statistics/birth/2017-0620.html))。50万円と聞くと驚いてしまうかもしれませんが、健康保険に加入していれば「出産育児一時金」の制度を利用することができるので、ご安心を。

出産育児一時金とは、出産した子供一人につき42万円(産科医療保障制度に加入していない医療機関での出産の場合は39万円)が支給される制度で、妊娠4か月以降に出産した場合に給付を受けることができます。双子以上の場合には子供の数だけ一時金が支給されます。

また、妊婦健診の費用も、各自治体で発行される補助券を利用することで、ほとんどの健診費用が助成されます。母子手帳を受け取る際に14回分の補助券をもらうことができるので、産院の許可が出たらすぐに役所へ行き、母子手帳を交付してもらいましょう。

また、産前産後休業や育児休業を取得すると、給付金がもらえるだけでなく、社会保険料免除などの恩恵が受けられます。休業できる期間や給付金額、そして支給される時期を確認してみてくださいね。確認することが難しい方は、社会保険労務士事務所のサイトで概算を出すこともできますので、検索してみてください 。

子供を産んだり、休むことについては、各種の給付や助成などがあることが分かりました。では、何をすれば年収を上げることができるのでしょうか?

語学あるいは専門資格の取得

何から手を付けて良いのか分からない…という方は、まずTOEICの点数を上げることを目指してみてはどうでしょうか。転職活動を実際にしてみた方はお分かりかと思いますが、語学力があるのとないのとでは年収は2倍近く変わってきます。

会話力は入社後でも環境さえあれば身につけることができるので、まずTOEICのスコアを履歴書に書けるレベルまで持っていきましょう。

既に語学力があるか、語学を使うことに気が乗らない方は、専門資格の取得を検討してはどうでしょうか。

ただし、ここで注意が必要なのは、今現在たくさん稼げる職業はその時がピークである可能性が高いということです。たとえば、高年収の代名詞のような証券アナリストやコンサルタントの中にも、この先はAIに仕事が取って代わられるだろうと予測し、やめていく人がいます。

では、どんな資格が良いのでしょうか? 専門性の高さを追求するのなら弁護士や会計士といった難関資格ですが、時間に余裕のある方は看護士など学校に通って取得できるものを目指すのもいいですね。

有資格者の収入は、当然ながら優遇されています。資格ごとに初任給は決まっているので、自分が満足できる初任給を設定したうえで、士業に限らず自分に合った資格を探すのも一つの手です。

転職サイトへの登録

キャリアデベロップメントというのは、一生懸命探していると3年くらいすると何かが起こるとも言われています。筆者の周囲には、転職サイトに登録して放置していたら、3年後にいきなりスカウトされたという経験談もあります。キャリアはすべてが偶然の塊なので、キャリアアップする偶然を少しでも増やしてみてはどうでしょうか。

特に育休中は自分の働き方を見直すチャンス。保育園への送り迎えがしやすい在宅勤務可能な職場や、子供が熱を出した時でも働けるリモートワークのできる会社など、独身の頃とまた違った企業が魅力的に映るはずです。

企業勤めは不公平なことが多く、入社した時点で幹部候補生になれるかどうか決まっている会社も存在します。育休産休を取得することでマミートラックにはまってしまうケースも多いですよね。特に日本では年功序列が根強く残っており、女性の出世を阻む大きな原因ともなっています。

筆者の前職であるメガバンクも年功序列制を採用しており、入行後7年目に一斉昇格するので、入行後7年経たない間に育休や産休を取得した女性は昇格の機会を逃していました。また、時短勤務の間は昇格の年次に換算されないので、出世が大幅に遅れているワーキングマザーが多数います。

運良く幹部として昇進しても必ずしも幸せになれると限らないので、今の会社にしがみついて出世を目指すのでなく、自分のライフスタイルに合わせて働き方も柔軟に変えていきましょう。

積立投信を始める

資格を取るのが億劫で、転職する予定のない方も、実は年収を上げる方法があります。ドルコスト平均法という、毎月一定額を投資し続けることです。「投資ってお金持ちの人がやるものでしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、毎月500円や1000円でも投資はできます。

毎月同じ金額を継続的に積み立てると、投資信託の基準価額が高いときには購入する口数が少なく、低いときは多い口数を購入することになり、結果的に購入コストが平準化されます。つまり一度にまとめて購入すると高値で買ってしまうこともあり得るが、この手法なら長期的に安定した収益を得ることが期待できるというわけです。

ただし、上がったり下がったりしながらも中長期的には少しずつでも上がり続けるものであるということが条件になります。長期的に下がっていくものだと含み損を抱えることになってしまうからです。その点は注意が必要です。

今は国全体で投資を推進しており、「つみたてNISA」など、配当への税金がかからず、お得に資産運用ができる制度も整っています。資産運用とはつまり、お金に働いてもらうこと。オンライン証券で数日かからずに口座を開くことができるので、積立投資について調べてみてはいかがでしょうか。

まとめにかえて

育児休暇中は、今まで時間がなくて手を付けることができなかったことを見直すことで、年収を上げる優先順位をつける絶好のチャンス。

やってみたかった資格取得について調べてみたり、キャリアを見直してみたり、ドルコスト平均法のような投資をすることで放って置いてもお金が増える仕組みを作ってみたり、育児の合間に無理のない範囲でやってみてくださいね。

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