中学受験は本番目前!「睡眠」から考える「子どもの冬休み」
LIMO / 2019年12月28日 8時45分
![中学受験は本番目前!「睡眠」から考える「子どもの冬休み」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_15136_0-small.jpg)
中学受験は本番目前!「睡眠」から考える「子どもの冬休み」
冬休みが始まったこの時期は世間がお正月ムードになり、のんびり過ごしたいところ。けれど受験生や受験生を子に持つ保護者は、本番に向けて一番気が抜けない時期なのではないでしょうか。
特に年明けから本番が始まる中学受験を控える子どもたちにとっては、「冬休みこそ山場」と言えるでしょう。塾などに通い勉強時間自体は確保できているかもしれませんが、生活リズムが変わる冬休みこそ、効率的に勉強をできるよう生活することが大切です。
そこで中学受験に向けて、自宅ですべき冬休みの過ごし方を紹介します。
冬休みこそしっかり寝るべき?睡眠時間は親がきちんと管理しよう
学校などがない休みの期間だからこそたくさん勉強してもらわなくちゃ!と意気込んでいる保護者の方も多いかもしれませんが、睡眠時間を惜しんでまで勉強するのはかえって逆効果。
脳科学の研究(※1)では、睡眠が記憶の定着に有効であることがわかっています。つまり無理して勉強するよりも、適度な睡眠をとる方が学んだことを身につける受験勉強には大切なのです。また、成長期の小学生が十分な睡眠を取れないと、疲労の回復が不十分で体調を崩してしまう可能性が高まります。
さらに睡眠不足は私たちの身体のバランスを司る自律神経の働きも乱します。元気そうに見える子どもでも寝不足だと、実は知らず知らずのうちに “いつも興奮している状態”になってしまっていて、些細なことでイライラしたり集中力が欠けてしまったりと、情緒不安定になってしまうことも。小学校高学年の子どもの理想睡眠時間は9〜10時間と言われています。大人よりも睡眠時間を確保できるよう、夜更かし気味の子どもには保護者が声をかけてあげることが大切です。
(※1 LIMO参考記事:「子育ては「睡眠」から考えるのが大正解!『子どもが幸せになる「正しい睡眠」』(https://limo.media/articles/-/12016)」)
朝型の勉強習慣を守るメリットは?
せっかくの休みなんだから、夜遅くまで一生懸命勉強した分遅く起きればいいのでは?と思う人もいるかもしれません。しかし一度生活習慣が乱れてしまうと、元に戻すには時間がかかってしまいます。
冬休みに習慣づいてしまった夜型の生活リズムが抜けずに、受験本番まで眠気と戦う…なんてことも。冬休みこそ学校に行くように、朝から勉強をする習慣を守りましょう。眠気が取れないときは陽の光を浴びる、たんぱく質や糖質など脳や身体の動きを支える朝食をとるなど、少しの工夫で目覚めの快適さが変わります。
さらに朝型の勉強にはこんなメリットがあります。朝起きてからの3時間は前日の記憶が整理され脳がスッキリする”脳のゴールデンタイム”なんだそう(※2)。そのため算数や国語の読解問題などの思考力が問われる科目は、午前中のうちに勉強するとよりはかどります。
効率よく勉強する、加えて新学期に早起き=辛いものという気持ちを子どもに抱かせないようにするためにも、朝型の勉強習慣は重要です。
(※2 「「朝の3時間」は、最速で仕事がはかどるゴールデンタイム(https://shuchi.php.co.jp/the21/detail/3360?)」THE21 ONLINE)
メリハリをつけてモチベーションをあげる過ごし方を
冬休みの期間中ずっと同じ環境で勉強していると、気が滅入ってしまったり、なんのために勉強をしているんだろうと分からなくなってしまう子どももいるそうです。そのためメリハリをつけて休み、中学受験や勉強に対するモチベーションを高めていくことが重要です。
冬休みには大掃除や初詣、親戚が集まるなど、普段とは違ったイベントがたくさんあります。少し身体を動かすことは脳の活性化にもつながるので、せっかくのイベントは気分転換のためにも家族みんなで楽しみましょう。
ただ、ダラダラと休んでしまってはいけません。例えば午前中は勉強をして午後からは大掃除を手伝う。そのご褒美として夜は家族団欒の時間にして、勉強はお休みする。買い物に出かけたら夕方からは普段通り勉強する…など、これまでの勉強習慣が途切れないように、メリハリをつけて楽しみましょう。
気持ちの部分でも、なぜ中学受験をしようと思ったのか、中学に行ったらこんなことができそうだねと、勉強をすること自体が目標とならないように、会話などでモチベーションをあげていけるといいでしょう。1年の始まり、新年の目標を一緒に立てるのもいいかもしれませんね。
まとめ
普段より子どもと多く過ごす冬休みの期間、受験生や保護者にとってぴりぴりしてしまいがちな期間でもあります。
けれど特別な何かをするよりも、普段と変わらないような毎日を過ごし、勉強することが重要なのだと思います。塾などでの勉強だけでは補えない、生活環境を整えるサポートを保護者が気をつけてあげると良いでしょう。
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