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30代のお金の悩み…既婚は未婚の倍の貯蓄額。でも負債額は…?

LIMO / 2019年12月29日 19時15分

30代のお金の悩み…既婚は未婚の倍の貯蓄額。でも負債額は…?

30代のお金の悩み…既婚は未婚の倍の貯蓄額。でも負債額は…?

30代は人生のターニングポイントでもあります。仕事では転職や起業、プライベートでは結婚や出産、親の介護など、様々な変化が起きるのが30代です。

そんな中、切っても切れない悩みがお金。独身でも既婚者でも、お金の悩みは尽きません。

老後のことも考え、今後どのようにお金と付き合っていけばよいのか。貯蓄額や体験談を見ながら考えてみましょう。

平均貯蓄額で見る30代のお財布事情

まずは、単身世帯と2人以上の世帯、それぞれの平均貯蓄額を見ていきましょう。

金融広報中央委員会(知るぽると)の「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)平成30年調査結果(https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/yoron/tanshin/2018/)」(各種分類別データ)によると、30代の単身世帯(金融資産を保有していない世帯を含む)の金融資産保有額は317万円です。ただし中央値は40万円ですから、単身世帯の半数以上は金融資産保有額が40万円以下ということになります。

※ここでいう「金融資産」とは、家計が保有する金融商品のうち、貴金属や現金、事業のために保有している金融商品、預貯金のうち日常的な出し入れや引落しなど生活費に対応する部分を除いた「運用のため、または将来に備えて保有している部分」となっています。
また、「金融資産を保有していない世帯」とは、預貯金や株式などの金融商品を保有していない世帯と、預貯金のみは保有しているがそのうち「運用または将来の備え」がゼロの世帯を指します。

それでは、2人以上の世帯ではどうでしょうか?総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)(https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/index.html)」によると、30代二人以上の世帯の平均貯蓄額は631万円となっています。

数字だけ見ると単身世帯と比較して余裕があるように感じますが、必ずしもそうとは言えません。実は、30代二人以上の世帯の負債額は1,329万円で、最も負債額が大きい年代でもあるのです。子育て中の世帯も多くなり、住宅の購入などでローンを組むこともあるでしょう。結婚して2人以上の収入があれば楽ということにはならないのです。

30代女性が抱えるお金への心配事

単身でも既婚者でもお金に関する不安は尽きません。特に女性は、結婚や出産など、仕事以外にも心配することがたくさんあるでしょう。ここである2人の体験談を紹介します。

独身のAさんは、30歳を過ぎてマンションを購入したそうです。自分の資産ができ、気持ちの面ではメリットが大きかったようですが、デメリットもありました。その中の1つがお金です。

固定資産税やローンなど、トータルで払う金額はアパート時代と変わらないのに、持ち家ということで言葉にできないプレッシャーを感じていたといいます。また、家族から頼られて祖母と同居することになり、その費用を負担した時期もあったそうです。
自分の資産ができたのに、お金の面では思いもよらない負担が増えることもあるのですね。

夫婦共働きのBさんは、起業してバリバリ働いていて、収入は夫よりも上です。しかし、普段の家事・育児はBさんが主に行っています。現在の仕事に将来性があるとも限らず、もし収入が減った時を思うと不安でたまらないそうです。それ以外にも、夫が仕事をやめたら、自分に何かがあって働けなくなったらと考えだすと、不安は尽きないといいます。

このように女性は、独身でも、結婚していても、将来に関して様々な心配事を抱えているのですね。

30代の今こそ老後の資産形成を始める時

何かとお金がかかり、不安も大きい30代。結婚や子育てで余裕がないと感じる方も多いかもしれませんが、実は30代は資産形成を始めるのにおすすめの時期なのです。

20代はまだまだビジネスパーソンとしての経験が浅く、自身のスキルアップのためにお金を使いたい時期です。しかし、資産形成には時間がかかるので、なるべく早く始めたい。ですから、時間を味方につけるという意味でも、30代は資産形成を始めるベストタイミングといえます

資産形成は難しいと考える方も多いかもしれません。そんな方におすすめなのが、投資信託です。プロの投資家が運用してくれるので、忙しい中でも無理なく始めることができるでしょう。また、NISAやiDeCoであれば非課税制度を利用することもできます。まずはリスクが少ないものから始めて、少しずつ老後を意識して資産形成をしていきましょう。

まとめ

何かと不安が大きい30代。定年を迎えるまでにはまだまだ時間がありますが、老後の不安を解消していくには早いうちから資産形成をしていくことも大切です。「まだ30代だし、自分の人生がどうなるかも分からないのに、老後資金なんて…」と思うかもしれませんが、老後はほとんどの人に訪れる未来。資産を増やすには時間が必要です。

独身の方も、家庭がある方も、お金について一度しっかり向き合ってみませんか。

【参考】
「家計の金融行動に関する世論調査(単身世帯調査)平成30年調査結果」金融広報中央委員会(知るぽると)
「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)」総務省統計局

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

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