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日経平均は中期的な上昇トレンドに。来年の不安材料は?

LIMO / 2019年12月29日 11時15分

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日経平均は中期的な上昇トレンドに。来年の不安材料は?

【日経平均株価】テクニカル分析 2019年12月29日

海外勢はクリスマス・年末休暇へ。閑散とした相場で値動きも小さい

2019年12月27日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より87円20銭安の23,837円72銭となりました。反落ですが、下げ幅はそれほど大きくありません。クリスマス休暇や年末年始を前に、海外勢の参加が少なく相場は閑散といったところ。

実際に売買代金も少なく、東証1部の売買代金は、活況の目安とされる2兆円を連日下回りました。

特に25日には、概算で1兆992億円と、今年最低となり、2012年12月12日(1兆627億円)以来、7年ぶりの低い水準となりました。その後も売買代金は伸びず、26日は1兆3571億円、27日は1兆4332億円でした。

今週の展開はどうなるでしょうか。米国株は好調で、27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は、前日比23ドル87セント高の28,645ドル26セントと過去最高値を更新して終えています。

日本株も連れ高になるといいのですが、今週の取引は30日の大納会1日のみです。ちなみに、「大納会はご祝儀相場で上昇が期待できる」とも言われます。今年は上昇して終わるのでしょうか。

ただ、実際の結果を見ると、2018年(▲63円)、2017年(▲19円)、2016年(▲31円)と、3年連続で下落しています(いずれも大納会と前営業日の終値との差)。

といっても値動きは小幅です。参加者も少ないので、買うにしても売るにしても、大納会で大きな仕掛けは禁物かもしれません。

むしろ、新年の動きがどうなるのか気になるところです。カギの一つはやはり米中の通商交渉問題です。2019年は、交渉の進捗を巡り相場が翻弄されました。第一段階の合意が2020年1月に調印される見込みですが、先行きは楽観できません。

さらに不安材料になりそうなのが米トランプ大統領の言動です。現状は通商交渉に進展が見られるものの、秋の大統領を控え、支持率向上のためにトランプ氏が再度、強硬姿勢に転じるリスクもあります。年明けはまず、その言動に注目したいところです。

中期的なチャートの形は良好。2020年の上昇に期待

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。週を通じて、ローソク足の実体は短く、値動きは小幅でした。前週末の終値と比較し、21円しか動いていません。

先週のポイントの一つは足元の下値メドである13日の安値(23,775円)をキープできるかどうかでした。実際には何度もこの付近まで下落する動きがありましたが、そのたびに反発しました。下値のサポートを感じさせます。

今週の展開はどうなるでしょうか。今週の相場は大納会の1日しかありません。参加者も少ないことから、大きな値動きは期待できません。下がるとしても、13日の安値(23,775円)まで、上がるとしても、目先意識されやすい24,000円あたりまででしょう。

確率は低いですが、仮にここを割り込んだり、一時的に24,000円を超えるようなことがあっても、慌てて付いていくのは危険です。そうなったとしても、年明けに上下いずれかのサポートを確認してから出動しても遅くはないでしょう。

さらに来年の動きはどうなるでしょうか。週足などのやや長めの足で中長期的なチャートを見ると、なかなかいい形になっています。

昨年の動きを振り返ると、2018年12月を大底に一時18,000円台まで下落しました。しかし、年が明けてからは順調に上昇します。

いったんは4月に上値を押さえられ8月には20,000円付近まで下げました。しかし、その後はまた上昇し、12月には一時24,000円台を回復しました。

中期的なチャートの形はWボトムが完成しつつあり、上昇トレンドを示しています。

24,000円台を再度回復すれば、バブル後最高値の、2018年10月2日の高値(24,448円)の更新も視野に入ってきます。そうなると上昇余地が一気に広がるだけに期待したいところです。

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