「まだまだ叶えたい夢や目標がある」おひとりさま還暦人は男性の方が結婚に前向き!?

あなたは還暦を迎えたときの自分の姿をイメージできますか。還暦といえばまだまだ若いという印象を持つ人もいるでしょう。

なんと、2019年に還暦を迎えた男女は152万人にのぼります。PGF生命が1959年生まれで今年還暦を迎える男女「還暦人（かんれきびと）を対象に行った調査（http://www.pgf-life.co.jp/company/research/2019/001.html）」を元に見ていきましょう。

還暦人の平均貯蓄額は2,956万円、4人に1人は100万円未満

「老後2000万円問題」や「人生100年時代」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。やはり気になるのが、お金のことではないでしょうか。今回の調査では、2,000名の有効サンプルを集計しているのですが、還暦人の平均貯蓄額は、2,965万円という結果でした。

※全回答者（2,000名）に現段階の貯蓄金額（配偶者がいる場合は夫婦2人分）を聞いているので、一人が保有している貯蓄額だけではないことをお伝えします。

還暦人の貯蓄額は以下のような分布になっています。

・100万円未満：24.7％
・100～300万円未満：11.3％
・300～500万円未満：6.3％
・500～1,000万円未満：11.1％
・1,000～1,500万円未満：10.4％
・1,500～2,000万円未満：3,5％
・2,000～2,500万円未満：7.6％
・2,500～3,000万円未満：1.6％
・3,000～5,000万円未満：8.7％
・5,000～1億円未満：6.9％
・1億円以上：8.1％

昨年に還暦を迎えている人と大きな差は生じていないので、60歳を迎えるころに2,000万円以上保有している人も少なくないことが分かります。

しかし、その一方で100万円未満との回答も24.7％と無視できない存在です。4人に1人が100万円未満なので、年金が生活の基盤になるのでしょう。

還暦人のこれからの夫婦生活は良くなると思う

続いて、還暦人の夫婦関係に注目しましょう。還暦以降、夫婦仲は「良くなる」と思っている人が7割半も占めました。還暦になると、仕事をリタイアする人も多く、一緒に過ごせる時間が増えるおかげでしょうか。ポジティブな様子が伺えて良いですね。

実際、「夫婦一緒に過ごす時間を大切にしたいか」という質問に対しては、男性は67.1％・女性は55.2％が、「はい」と答えています。女性のほうがやや低い数値になっているのが気になりますが、過半数が二人の時間を大切にしたいと感じているので、安心できますね。

男女ともに、現在のパートナーを漢字一文字で表すと「優」と回答した人が最も多かったです。パートナーに対してポジティブな印象を持っている様子が伺えます。

おひとりさま男性の過半数が恋愛や結婚をしたい

一方、おひとりさま還暦人にも注目しましょう。「機会があればこれから恋愛や結婚をしたいと思うか？」という質問に対して以下のような回答がありました。

男性：恋愛や結婚をしたい：53.3％
女性：恋愛や結婚をしたい：29.7％

男性では過半数の人が、恋愛や結婚に前向きな姿勢であることが分かります。

また、マッチングアプリやお見合いサイトに登録したいか聞いたところ、おひとりさま男性の9人に1人がパートナー探しのために利用したいと回答しました。

人生100年時代なので、60歳になってもまだまだ前向きな姿勢が伺えますね。実際に、「第二の人生について考える機会が増えた」「まだまだやりたいこと（叶えたい夢や目標がある）と答えた人は6割以上に及びます。

まとめ

2019年に還暦を迎えた還暦人の経済事情や夫婦関係、価値観を知ることができました。一生独身でいる人や夫婦で寄り添う人、新しいパートナーを探す人などさまざまです。人に迷惑をかけないという前提はありますが、生き方は自由でしょう。

命が途絶えるときに、「幸せだった」と感じられたら最高の人生ではないでしょうか。私も素敵な還暦人になりたいと憧れます。貯蓄は計画的に。そして、心を豊かにしていこうと思います。

【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」［貯蓄・負債編］によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構（旧郵政公社）、銀行及びその他の金融機関（普通銀行等）への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金（加入してからの掛金の払込総額）並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券（株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面）といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。