年金には頼れない!? 今年から老後資金を貯めたい人がやるべき5つのこと
LIMO / 2020年1月3日 20時15分
年金には頼れない!? 今年から老後資金を貯めたい人がやるべき5つのこと
今の日本では老後、年金には頼れないんじゃないかと感じる人も多いのではないでしょうか。
年金が全くもらえないというわけではないでしょうが、ざっくり言うと現在の年金は現役世代が支払った年金保険料を高齢者が受け取るというしくみ。そのしくみから言えば、今後ますます少子化が進んで現役世代が減るのですから、受け取れる年金額が現在よりも減っていくことは避けられないでしょう。
そこで今回は、今年から老後資金を貯め始めようと思っている人がまずやるべきことについて紹介します。
自分で作れる年金「iDeCo(イデコ)」を始める
もうすでに始めている人も少なくないとは思いますが、まだだという人は自分の年金が作れる「iDeCo(イデコ)」を始めておきましょう。個人型確定拠出年金のiDeCoは毎月積み立てたお金を自分の年金として老後に受け取れるしくみになっています。
iDeCoのメリットとして、1)毎月の掛け金が全額所得控除の対象となる、2)iDeCoの運用益は非課税、3)年金として受け取るなら「公的年金等控除」、一時金として受け取るなら「退職所得控除」の対象となる、4)原則60歳まで引き出せないので確実に老後資金が貯められる、という点が挙げられます。
貯金するうえで厄介なのは、貯金の用途が複数ある場合です。老後資金も貯めなければいけない、子どもの教育資金もマイホームの頭金も…となると、貯金が分散して貯めにくくなるうえに、老後資金は使うタイミングが最後なので注力しづらいのが現実です。
iDeCoなら老後資金のためだけに貯めることができて、60歳まで引き出すことができないので老後資金が確実に貯まります。家計が厳しいときには掛け金を一時的に減らすこともできるなど柔軟な運用も可能なので、ぜひ始めてみてください。
老後の生活をイメージする
老後までの長い時間、確実にお金を貯め続けなければならないのは確かなのですが、人間は先が見えていないとなかなか行動に移せないもの。
つまり、漠然と「老後困るだろうから…」というだけで貯金を続けるのは難しいのです。そこで、まずは老後の生活を具体的にイメージすることから始めてみましょう。
今の生活水準を保ちたいのか、今よりいい生活をしたいのか、それとももう少し質素な生活でいいのか。それによって毎月の生活費が変わります。
年に1回は海外旅行したいとか、キャンピングカーを買って日本中を旅したいとか、さまざまな夢があると思うので、楽しい老後を過ごすにはどのくらいのお金が必要なのか、そして老後資金をしっかり準備していなかったとしたらどんな生活になってしまうのかをイメージしておくと貯金のモチベーションになるでしょう。
老後必要な金額を計算する
老後の生活をイメージすると、毎月の生活費や年間通しての娯楽費などが計算できてくると思います。必要な金額から年金を差し引いた分が自分で貯めなくてはいけない金額です。それをまずは知ることが重要です。
受け取れる年金額は、あくまでシミュレーションではありますが日本年金機構のねんきんネットで試算が可能です。
そこから計算すると、ざっくりとですが年間いくら必要かがわかると思います。それをもとに老後の必要額を考えていくのですが、ここで頭を悩ませるのが何歳まで生きるかです。
これはもう誰もわからないところなので、割り切って平均寿命で計算するか、人生100年時代という言葉にならい100歳までで計算するか、家族や親族の寿命を参考にするなど自分のやり方で構いません。ただ少し余裕を持っておいたほうが安全でしょう。
老後までの貯金の「戦略」を立てる
ここが一番重要なのですが、老後まで何十年もあるので計画的に貯金を進めていかないとうまくいきません。その計画を立てるには戦略が必要です。具体的には、何歳でどういうキャリアを築き、年収はいくらで貯金はどのくらいできるかということの計画を立てるのです。
これをすることで、キャリアを築くことにも意識的に取り組めます。この時点で年収が〇〇万円くらいないと、目標としている老後資金を貯められそうにないな、などとイメージしながら働くことが大事です。
言い方を変えると、キャリアを築くことが貯金の一番の近道なのです。「〇歳でマネージャーになって年収700万円、〇歳で部長になって年収850万円くらいほしい!」などと考えていけば、今をぼんやり過ごすこともなくなりますし、その目標をかなえるためにより細かい戦略を立てるようになります。
戦略を立てるときには大きな戦略を立てて、そこから細かい戦略に落とし込んでいくのが定石です。貯金も、キャリアプランと連動させて考えることで実現可能な戦略にすることができます。ぜひ時間のあるときにやってみてください。
お金を貯めやすくする工夫をする
長期的な貯金のプランができたら、あとはお金を貯めやすくするだけ。おすすめは、貯金の用途ごとに口座を分けることと、貯金の自動化です。
貯金の用途ごとに口座を分ければ、目標金額までのギャップや進捗度が見えやすくなりますし、管理がしやすくなります。よく収入源別に銀行口座を分ける人がいますが、入口で分けるよりも出口で分ける、つまり用途ごとに分けたほうが管理しやすいでしょう。
また、自動化というのは自動振替サービスなどを使って、なるべく人間の手を介さないで貯金ができるしくみを整えるということです。人間の手を介して口座間の振り替えをするなんて面倒くさくて続きません。また、自分の手を動かすとなると「今月は余裕がないから貯金はこのくらいでいいかな」と思い通りに貯金できないこともあります。
お金の管理に感情の介入があると厄介なので、機械的に貯金できるしくみを整えることが大事です。
まとめ
老後資金を貯めろと言われても、かなり先のことだしどうやればいいかわからないという人が多いと思いますが、そうも言っていられません。”何十年も先だから”と言っていると、あっと言う間にその老後がやってくるものです。ぜひ今年こそ、老後のための貯金を始める年にしてくださいね。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
お金はどうやったらたまる? 「残ったら貯蓄へ」の「成り行き貯蓄」はNG
ファイナンシャルフィールド / 2024年5月8日 9時40分
-
40代非正規雇用、老後に受け取れる年金はいくら?
MONEYPLUS / 2024年4月26日 7時30分
-
【新NISA】積立をとりあえず1万円でしてはいけない理由
MONEYPLUS / 2024年4月16日 7時30分
-
年金受給額を増やす“おトクな制度”だが、利用者はわずか「1.2%」という現実…お金のプロが「年金繰り下げ受給」を激推しするワケ
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月13日 11時15分
-
夢はFIRE…iDeCoに「お金を回しすぎた」人が直面した現実とは 年収500万円・40代独身男性の後悔
まいどなニュース / 2024年4月12日 8時10分
ランキング
-
1朝ドラ登場の食堂モデル、岐阜の五平餅店が閉店へ…「寂しい」全国から名残惜しむファン足運ぶ
読売新聞 / 2024年5月10日 15時8分
-
2「LINEのセキュリティ」は大問題 TikTokと同じ道をたどるのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年5月10日 6時10分
-
3三菱製紙子会社でデータ改ざん=耐熱プレスボード、10年以上前から
時事通信 / 2024年5月10日 17時54分
-
4【閉園騒動から再出発】「ラブライブ!聖地」水族館、新社長が語った苦悩「従業員は大量解雇」「マイナスからのスタートです」
NEWSポストセブン / 2024年5月10日 19時20分
-
5このキャラはもしかして...? マクドナルドのX、次回の「ハッピーセット」ヒント画像公開で話題に
J-CASTニュース / 2024年5月9日 21時33分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください