「悩むのは女性だけ?!」結婚や育児に対する夫婦の「格差婚」について考える
LIMO / 2020年1月3日 9時50分
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「悩むのは女性だけ?!」結婚や育児に対する夫婦の「格差婚」について考える
「イクメン」などと言う言葉が登場し、父親も育児に関わる姿勢がずいぶんと一般的になってきた現在。それでもまだまだひとりで負担を抱え、悩んでいる女性が多いのも事実です。
女性は結婚や出産という大きなライフイベントが発生することにより、社会との関り方・家庭内での在り方が大きく変わる傾向にあります。そこから生まれる違い、さらにはその違いを格差として感じてしまうことから、大きな負担や不満を持っている家庭も存在しています。
今回は、結婚や育児に対する夫婦間の姿勢や考え方の違いをエピソードを踏まえてご紹介し、考えていきたいと思います。
ライフイベントにより環境が変わるのは、主に「女性」
結婚や出産といった大きなライフイベントを迎えるにあたり、普段の生活に対して変更を余儀なくされるのは、どうしても女性が多いように見受けられます。
「付き合っていた彼氏との結婚が決まりましたが、彼の仕事にあわせて他県に引っ越すことになりました。そうすると、通勤が難しくなり、また引越し先の県には勤めている会社の支社なども無かったので、必然的に退社することに。いままでの頑張りや積み重ねて来たものを手放すのって、とっても勇気がいるし、寂しいと感じてしまいます。」
「私も彼も末っ子同士の結婚。軽い気持ちで『結婚したら、私側の苗字にする?』って言ってみたんです。私の苗字にがちょっと変わっていて、彼も『カッコいいよね』って言ってくれていたので。半分冗談の軽い気持ちだったのですが、彼が『名前変わるって、それはちょっとなぁ~』と言った言葉にモヤモヤしてしまいました。ん?私は苗字変わるんですけど?!」
「我が子を出産。とても嬉しい反面、初めての育児は戸惑うことばかりでした。私は育休中ですし、主人は家族のために一生懸命働いくれていることは、頭では分かっているのですが…。誰の遠慮も無しにご飯を自分のペースで食べて、休日は好きな時間に起きてきて、子どもが夜泣きをしても頭まで布団をかぶって寝ている主人を見ると、どうしても気持ち穏やかではいられません。」
上記のように、結婚や出産によって大きな変化があるのは女性側であることが多いようです。男性は、どちらかと言えば結婚や出産というライフイベントが発生すると、今の自分の状況に「(家族が)プラスされた・加わった」という認識に近いのではないでしょうか。
現状にプラスされ、責任がさらに大きくなる…という認識はあると思います。ですが女性は、プラスされるのではなく「変化」なのです。結婚では名字が「変わり」、出産すると子ども主体の生活リズムに「変わる」。確かに、すべての女性が該当するわけではありません。ですが、多くの女性が結婚や出産によって、新たな生活を受け入れていく立場であることが多いと言えるではないでしょうか。
夫婦は対等なパートナー?
SMBCコンシューマーファイナンスが行った「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2019(http://www.smbc-cf.com/news/datas/chousa_190306.pdf#search='30%E4%BB%A3%E3%83%BB40%E4%BB%A3%E3%81%AE%E9%87%91%E9%8A%AD%E6%84%9F%E8%A6%9A%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E6%84%8F%E8%AD%98%E8%AA%BF%E6%9F%BB2019')」の中で、配偶者がいる人対象に行ったアンケート『家事(または家事・育児)の負担は自分に過度に集中していると思うか』によると、「非常にそう思う」「そう思う」と答えた女性の割合が76%に登っています。
ちなみ男性は「非常にそう思う」「そう思う」をあわせても21.4%であり、男女間で比率に関する認識の相違はほぼ無いことが分かります。
そして「母親」としての役割
結婚し子どもが産まれると、男性は「父親」となり、女性は「母親」としての役割が生まれます。
ですが、上記の調査でも分かるように、普段子どもに関わる時間(育児の時間)は圧倒的に母親である女性が多いため、女性達はまた新しい役割での立場を全うしなくてはいけません。
その中で様々なストレスや悩みを抱える母親達。毎日のことは「わざわざ相談する程のことじゃないけれど…」というような内容であることが多いものですが、そんな小さな不満も日々積もっていけば、いつか大爆発してしまいます。
そして、その気持ちを一番分かって欲しいのは、誰でも無い自分のパートナーであり、子どもの父親でもある、夫なのです。
一番の理解者で居て欲しいのに…
そんな理解者でいて欲しい夫ですが、実は「仕事が終わった後にまっすぐ帰らない」人が多いという調査結果が出ています。
同じくSMBCコンシューマーファイナンス「30代・40代の金銭感覚についての意識調査2019(http://www.smbc-cf.com/news/datas/chousa_190306.pdf#search='30%E4%BB%A3%E3%83%BB40%E4%BB%A3%E3%81%AE%E9%87%91%E9%8A%AD%E6%84%9F%E8%A6%9A%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6%E3%81%AE%E6%84%8F%E8%AD%98%E8%AA%BF%E6%9F%BB2019')」で、『仕事が終わっても、まっすぐ帰宅せず、ブラブラ寄り道をしながら帰ることの有無』に関する回答は、男性の54.1%が「ある」と答えています。ちなみに女性の「ある」は43.7%です。
男性の半数以上が仕事後にまっすぐ帰宅していないという結果が出ています。帰宅していないということは、家族で過ごす時間がそれだけ短くなってしまうということ…。「話を聞いてほしい」と思っても、物理的にその時間を少なくしている夫の姿が垣間見えてしまうのです。
まとめ
育児は孤独な作業と言われます。話が通じない乳幼児とだけ過ごしていると、1人でいる時よりもさらに孤独感が増してしまうものです。
その気持ちを少しでも分かって欲しい、聞いて欲しい、受け入れてほしい…そんな気持ちを受け入れてもらえない時、母親は本当の孤独を感じ、孤立してしまいます。そのような『夫婦間の気持ちの格差』を作らないためにも、お互いの顔を見ながら過ごせる時間を作るように心掛けてみてはいかがでしょうか。
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