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ほめれば「子供の記憶力」がグングンUP!?塾講師が教える記憶力と自己肯定感の意外な関係

LIMO / 2020年1月7日 19時50分

ほめれば「子供の記憶力」がグングンUP!?塾講師が教える記憶力と自己肯定感の意外な関係

ほめれば「子供の記憶力」がグングンUP!?塾講師が教える記憶力と自己肯定感の意外な関係

なんで覚えられないの?もう忘れてしまったの!?

子供を見ていてそう思った親は多いのではないでしょうか。ついこの前習ったはずの漢字が書けない、30分前にした約束が頭に残っていない、このようなことでショックを受けたりカッとなったりした経験があると思われます。

塾講師として見ていると、記憶力の弱い子供達が多いです。そしてその子供達に共通しているのは「自己肯定感」が非常に低いこと。発達障がいなど考慮しなければならないケースを除いて、自信の欠けた子供はなかなか覚えられません。記憶力と自己肯定感は深く結びついていると思われます。

そこで今回は、記憶力と自己肯定感のかくされた関係について考え、身近にできる自己肯定感の高め方を提案していきます。

自己肯定感の欠如

冒頭で申し上げたとおり「自己肯定感」の低い子供達は覚える作業に時間をかけてもなかなか頭に残りません。「ムリ」「覚えられなかったらどうしよう」「オレ、頭悪いし」「めんどくさい」などマイナスな思考が少しでもあると記憶する力は働きません。

とにかく自信がない。それは勉強に対してだけでなく自分の力そのものに対して自信が持てないように映ります。達成感があったり自信を持って取り組んだりした経験がとぼしいからかもしれません。

また、このような子供達はおこられて育ったのかもしれません。子供は勉強だけでなく身の回りのことをするのに時間がかかるし同じ失敗を何度もします。優しく伝えられたらよかったものの、親も必死なあまりカっとなってしまうものだから子供は「またおこられる」と縮こまってしまうようになったと思われます。人が見ている前でおこるのもよくないです。親との信頼関係も自己肯定感に影響を与えているような気がします。

謙譲する習慣があるからかもしれませんが、日本人は比較的自己肯定感が低いとも言われています。子供が自信を持って何事にも取り組み、それをあたたかく見守る雰囲気づくりは必要です。

「受け身」では覚えられない

「覚え方を教えてほしい」と相談を受けることがありますが、覚えるためにはやはりたくさん書いたり声に出したりするしかありません。そしてさらに大切なことは「英単語を10回ずつ書いて覚えよう」「竹取物語を読んで暗唱するぞ」と自ら言い聞かせることです。ちょっとした「覚悟」を持てるかどうかです。

ところが、いやいや書いていたりやらされた感が強く残っていたりすると、10回書こうが100回書こうが覚えられないものはいつまでたっても覚えられない。「受け身」になってしまっているからです。

テスト勉強を子供といっしょにしていて同じ問題を何度かしているうちに親が先に覚えてしまったという経験もあるのではないでしょうか。親は「能動的」で子供は「受動的」になってしまうのだと思われます。

自己肯定感を高めるために

勉強も何事も好きになってもらえればいちばんだし塾講師としても勉強を好きになってもらえるよう努力を続けないといけないのですが、マイナスな思考をなくして少しでも自己肯定感を持てるようにしなければいつまでも自信の持てない人間になってしまいます。

人間、できていないことよりできていることを言われるほうがうれしいもの。少し立ち止まってできたことを考えて、それを言葉にして伝えてみます。すぐには難しいかもしれませんが、少し続けるうちに習慣となってきます。まずは「がんばったね」「終わったね」「できたね」などの言葉でかまいません。

今から先のことを考えると、答えは見えないから不安になります。「今からがんばれ」「やればできる」と言われても保証はされてないからなかなかその気になれません。言う側も約束できることではないから、送る言葉に不安な気持ちが重なってしまいます。

これからのことばかり言われると今までのことが評価されてない気持ちになるのが人間の正直な心理。見えないことに対してあれこれ言うより、すでに終えたことを評価するほうがおたがい実感できるはずです。「宿題提出できたね」「学校休まず行ってきたね」「最後まで走れたなあ」など、できたことへの声かけをさりげなくしていきます。できたことを評価されるから「達成感」や「自己肯定感」が生まれてきます。

おわりに

自己肯定感の低い子供達を見ていると、実は親の自己肯定感が低いように思うことがあります。親が自信ないから否定的なコメントが出て子供が聞いてしまうのかもしれません。

自分の子供のことを「ほめるところない」と言う親は多いです。ほめて評価することは必要なのですが、よく話を聞いてみると親自身も自分のいいところがわからないとのこと。欠点は思い浮かぶのですが、長所は出てこないらしい。親も不安でゆとりを失っているように思います。

そして不安でゆとりを失っているから子供との時間を楽しむ余裕がなくなっているのかもしれません。自己肯定感を高めるための原点は親子の信頼関係です。いっしょに過ごす時間を大切にすることでおたがい認め合う瞬間を重ねていきます。できなかったことも責めるのでなく「失敗は成功のもと」と肯定的に受け止めて子供との時間を楽しめることを願っています。

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