「就活セクハラ」「リクナビ問題」で変わったこととは?今、就活生が考えておきたいこと

LIMO / 2020年1月14日 19時15分

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「就活セクハラ」「リクナビ問題」で変わったこととは?今、就活生が考えておきたいこと

経団連(日本経済団体連合会)の中西会長が2018年10月の定例記者会見の場で、「2021年度以降に入社する学生を対象とする採用選考に関する指針を策定しないことと決めた」と発表したのは、まだまだ記憶に新しいところです。

しばらくは、今まで通りの3月に採用情報解禁、6月に選考解禁の流れが引き継がれるのでは、と予想されているものの、今年から就職活動を始める人は、就職活動のタイミングが変わってくる可能性もあるといわれています。

「就活セクハラ」と「リクナビ問題」が生み出したもの

昨年、大手ゼネコン若手社員の男がOB訪問した女子学生にわいせつな行為をし、逮捕されました。翌月には、大手商社社員が就活中の女子学生に酒を飲ませて乱暴し解雇、逮捕されています。

そして昨年末、学生有志のネットワーク「SAY」が「就活セクハラ」に対する具体的な対策を求める記者会見を行いました。

また、就職情報サイト「リクナビ」を運営するリクルートキャリアは、学生の了承を得ずにAIで「内定辞退率」を算出。企業に販売していた「リクナビ問題」も起こりました。2019年は就活において様々な事件が起こり、就活生にとっては「どうやって就活に取り組むか」考えさせられることが多かったかもしれません。

いくら「売り手市場」といわれていても、就活生は「選ばれる側」のため、立場が弱い場合が多いです。逮捕者が出るような事件に巻き込まれてしまうことは、他人事ではなく、誰にでも起こりうることです。また個人情報を様々な企業に開示するため、個人情報流出の危険もあります。

そのため、「就活情報サイトは利用しない」「OB・OG訪問はしない」学生も現れているようです。

利用しても、しなくても、間違いではありません。就活情報サイトを利用しなくても、行きたい企業のHPにも採用情報は掲載されていますし、OB・OG訪問をしたからといって、必ず受かるわけではありません。

自分に合った企業へ、自分なりのアピール方法で、就活に挑んでみましょう。

選考にあたって重要視されるポイント

しかし、就職活動の時期が変わる可能性があるとはいえ、各企業が採用選考にあたって重要視するポイントが大きく変わるわけではありません。

1)コミュニケーション能力

2018年まで毎年、経団連が発表していた「採用担当者が選考にあたって特に重視する点」において、16年間連続トップとなっていたのが、この「コミュニケーション能力」。

企業の中で働く際には、複数の人との係わりが必要となります。このため、面接時に「聴く姿勢」や「質問への的確な回答」といった能力を見られることがあります。

2)企業に対する熱意

面接の際に、企業や業界の課題などを質問する企業もあります。自分が入社しようとしている会社や業界に関心が薄いと判断されてしまうと、良い結果には結び付きません。

また、入社してからも『企業愛』がある社員と無い社員では、仕事に対する前向きな努力や積極性も違ってきます。

面接の前には、その企業の概要だけではなく、携わっている業界やその業界の中における企業の位置づけなども学習しておくと良いでしょう。また、面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれた場合には、企業に対する質問を準備しておくと、面接官の印象に残る可能性が高くなるかもしれません。

3)失敗に対する対応も見られている

例えば、面接の時にうっかり質問を聞き逃してしまった場合でも、あやふやな回答をするのは禁物。「失礼しました。緊張して聞き取れないところがありましたので、もう一度伺ってもよろしいでしょうか?」などと、失敗を謝罪しつつも前向きに取り組む姿勢を見せましょう。

どんなにすごい人でも、今まで仕事に携わってきて、失敗したことがないという人はいないはず。

つまり、多くの業務は失敗することが問題なのではなく、失敗した後にどのように対応するかで、問題の度合いが変わってくるものです。

素直に失敗を認め、どうリカバリーするのかといった点も、面接ではチェックされていると思ったほうがよいでしょう。

こんな行動はNG

次に、このような行動はマイナスの印象となるというポイントもご紹介しておきましょう。

1)面接のときに質問をしない

企業に対して関心がないと取られてしまいます。面接前にいくつか事前に質問を準備して、臨みましょう。

ただし、集団面接時の長々とした質問は、他の人の貴重な時間を奪っているととらえられてしまいますので、適切な質問かどうかを、あらかじめ第三者に確認してもらっておくことをおすすめします。

2)ビジネスマナーを守らない

例えば「面接時間ギリギリに集合する」「『私語禁止』とあるのに、面接仲間と談笑していた」など。面接室の中だけ礼儀正しくしていても、そこを離れたら社内ルールなど気にも止めない…という態度はいただけません。

採用担当者は、意外にそういうところもみているものです。企業訪問、面接においては、最後まで気を抜かずに、ビジネスマンとしての立ち居振る舞いを心がけましょう。

3)思いついたままに話す

面接官からの質問に対して『起承転結』を考えず、思いついたままに話すという人がいますが、この姿勢は避けたほうがよいでしょう。

仕事をこなす上で、優先順位を考えながら行動することはとても重要です。このようなまとまらない話し方をしていると、そういう行動ができない人と判断されてしまいかねません。

自分自身をきちんと分析しておこう

最後に、就職活動に臨むにあたっては、自分自身の分析も非常に重要となります。というのも、面接では自己アピールが重要ですし、就職後のミスマッチ防止にもつながるからです。

ちなみに、2019年4月に一般財団法人雇用開発センターが実施した「2020年卒大学生就職活動調査(https://www.earc.or.jp/wp/wp-content/uploads/houkoku-2020student-research.pdf)」によれば、学生たちが職業に対する自身の強みとして、多く挙げたのが「まじめさ・倫理観の強さ(43.4%)」「忍耐力・根気強さ(32.6%)」「協調性(31.8%)」だったそう。

ただ、多くの人が同じことをアピールするかもしれないということを考えると、もう一歩踏み込んだ分析をしておいてもよいかもしれませんね。

まとめ

希望する企業や職種に就職するのはなかなか難しいことですが、職場は1日の中でも多くの時間を費やす場所となります。

学生の皆さんが、できるだけ自分の望むべき方向に進むためにも、この記事が参考になれば幸いです。

【参考】
「定例記者会見における中西会長発言要旨(http://www.keidanren.or.jp/speech/kaiken/2018/1009.html)」経団連
「就活セクハラ「もう黙らない」大学生たちが緊急声明を発表(https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_5de4bfbbe4b0913e6f81512a)」ハフポスト日本版
「2018年 新卒採用に関するアンケート調査結果(https://www.keidanren.or.jp/policy/2018/110.pdf)」経団連
「2020年卒大学生就職活動調査」一般財団法人雇用開発センター

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