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「失敗したら…」とためらうのはもったいない。S. ジョブスの言葉が示すその理由

LIMO / 2020年1月22日 21時10分

「失敗したら…」とためらうのはもったいない。S. ジョブスの言葉が示すその理由

「失敗したら…」とためらうのはもったいない。S. ジョブスの言葉が示すその理由

「子育てにおいて子どもにどういうアドバイスをするべきか分からない」、「自分が興味をひかれる資格があるけれど、今の仕事に活かせないから取得するべきか迷っている」など、今みなさんは何をすべきか迷っていることはありませんか?

そして、何か新しいことを始めようとしても「失敗したらどうしよう」と考えてしまい、始める前から諦めてしまうことが多くなっていたりしませんか?

人は何か新しいことを始めようとするときに必ず「失敗すること」を想像し、「それだったら今まで通りのほうがマシ…」と考えてしまうのです。しかし、結局のところ失敗するかどうかはやってみないと分かりません。

そこで今回は、子どもへのアドバイスや自分自身の人生設計のために「一歩踏み出すために必要なこと」を紹介していきたいと思います。

今、”心ひかれる”ことをやる

Apple創業者のスティーブ・ジョブズ氏は2005年のスタンフォード大学卒業式にて「未来を見て、点を結ぶことはできない。過去を振り返って点を結ぶだけだ」と語りました。

ジョブズ氏は大学時代に経済的な理由と、大学に行く意味が見いだせなくなったことから中退をします。しかし、カリグラフィー(文字をデザインする学問)の授業は“心ひかれる”という理由だけで出席し続けたのです。

その当時、彼は将来この知識を使い「パソコンやスマホを作る」という人生設計はしていなかったのですが、のちにAppleを創業したときにカリグラフィーの技術が役に立つのです。

今では当たり前のことになっているパソコンで文字を打つ際に「明朝体」や「ゴシック体」など書体を変えることを可能にしたのは、ジョブズ氏のカリグラフィーの技術があったからこそ生まれたのです。

このようなことからジョブズ氏は「connecting the dots(点と点を結ぶ)」という格言で知られている伝説のスピーチを披露しました。つまり「未来の予測なんてできないから、今自分が心をひかれることをすべきだ」ということです。

子どもへのアドバイスや自分で今後の人生設計をするときに「失敗したらどうしよう」と考えてしまうときも、「結局、やってみないと分からない!」と割り切り、今に集中するように意識してみましょう。

現在はそれが将来どうつながってくるかはわからなかったとしても、将来何かにつながるはずだと信じれば、のちに仕事や家庭など人生の中で「点と点がつながって」くるのです。

誰にもある「現状維持バイアス」とは?

上述したスティーブ・ジョブズ氏の言葉は、たとえ新しく挑戦しようとすることが「今までやってきたこととつながらない」ことや「仕事で使えない」ことでも、心がひかれるのであればやってみてもいいのではないかというものでした。

子育てにたとえると、子どもが小学校で勉強を頑張ってきたから、中学校でさらに頑張る環境を整えるために私立中学への進学を勧めてみたところ、もし子どもから「今度は運動を頑張ってみたい」と言われてしまうと、親としては今までの頑張りを思い、何だかもったいない気持ちになってしまうものです。

しかし、それを反対するのではなく、運動も勉強も両立できるような中学校へ進学を一緒に考えてみるのも良いかもしれません。

今、そのことが将来どのようにつながるのかは分かりませんが、子ども自身が「自分のやりたいことを諦めずに頑張ること」や「チームワーク」、「コミュニケーション」について学んで、社会に出たときに大いに役立つ可能性もあります。

しかし、そうは分かっていても多くの場合、大人になればなるほど現状からかけ離れたことに挑戦する際は躊躇(ちゅうちょ)してしまうのです。

なぜ、今と違うことができなくなるのでしょうか? その答えは「今が最高の状態!」と思ってしまう心理学的な「現状維持バイアス」がかかっているからです。

現状維持バイアスとは簡単に言うと、「今の状態を手放すと損した気持ちになる」ということ。先の例で言うと、子どもが小学校で勉強を頑張ってきたから、そのまま中学校でも頑張らないと、今までの努力が水の泡になってしまうと考えてしまうのです。

また、自分自身の人生の選択において、何か新しい分野に挑戦しようとしても「今の仕事とつながらなくて、もし努力しても無駄になるかもしれない(だからやめておこう)」という思考回路に陥ってしまいがちです。

まとめ

このように、人は無意識のうちに現状を維持しようとしてしまうことが心理学では明らかになっています。したがって、挑戦しようとしているあなた自身が臆病なのではなく、心理的な先入観が挑戦の障壁となり、多くの人が新しい挑戦に二の足を踏んでしまうのです。

しかし、一度新しいことに挑戦してみると、そのあとは心理的な障壁は小さくなっていくので、まずはぜひ「今自分がやりたいこと」に意識を集中させてみてください。

それは、自分の人生をがらりと変える可能性のある挑戦でも、「どうせやっても三日坊主になってしまうから」と避けていた節約や貯金など、日常生活の中の小さな挑戦でもかまいません。もし始めてみて、気分が乗らなかったら止めて、また新しいことに挑戦すればいいだけです。

たまには童心に帰り、難しいことは考えずにとりあえず新しいことを始めてみよう!という心構えも必要かもしれませんね。

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