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日経平均はもみ合いを抜け上昇トレンドの形へ。中東リスクはいったん後退

LIMO / 2020年1月13日 21時15分

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日経平均はもみ合いを抜け上昇トレンドの形へ。中東リスクはいったん後退

【日経平均株価】テクニカル分析 2019年1月13日

大発会は大幅下落で始まるが、その後は再上昇

2020年1月10日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より110円70銭高の23,850円57銭となりました。

2020年最初の取引となる6日の大発会は大幅な下落となり、大納会と比べて451円76銭安の23,204円86銭で終えました。大きな要因は中東の地政学リスクの高まりです。

年初早々に、米軍がイラン革命防衛隊司令官を殺害したと発表。これを巡り投資家の間には、両国の対立が激化するとの懸念が広がり、リスクオフの動きとなりました。

円相場ではドルが売られ円が買われる展開となり、1ドル=107円台まで円高となったことも日本株が売られる原因となりました。

ただ、その後は両国ともに軍事的な衝突は望まないと述べたことから、相場は落ち着きを取り戻しました。結局、大納会と比べ、193円95銭高で週を終えています。

今週以降はどのような展開になるでしょうか。中東の地政学リスクは後退したと考えられているようです。

9日のダウ工業株30種平均は前日比211ドル81セント高の28,956ドル90セントと過去最高値を更新しました。10日は3日ぶりに反落したものの、一時、節目となる29,000ドルを超える場面もありました。

足元の懸念材料であり、相場を振り回した米中貿易協議は今週、注目のイベントを迎えます。15日にホワイトハウスで、合意の署名式が行われるのです。

米国は2018年から対中関税を拡大してきましたが、今回の合意で初めてそれを緩和することになります。ただし、多くの関税は残ったままで貿易摩擦の抜本的な解決に至ったわけではありません。

米イラン関係についても、改善するまでには時間がかかりそうです。米国の大統領選は2月3日に予備選がスタートします。引き続き、トランプ大統領の言動で相場が振り回されることになりそうです。

ただ、不安材料はあるものの、今週は目線を上に持って臨んでいいのではないでしょうか。出遅れ気味の銘柄があれば、積極的に物色していくべきタイミングになっていると思います。

25日線突破で上目線を確認。バブル後最高値も視野に

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。6日の大発会では大きく窓をあけて下落しました。しかし翌7日には窓を埋めるように上昇。ただし、25日移動平均線付近で上値を押さえられます。

いやな雰囲気がするところですが、案の定、翌8日には大発会の終値以下に下落します。ところが、これも、引けてみれば「往って来い」の十字線となりました。買いたい勢力と売りたい勢力の力が拮抗しているチャートの形です。

ただし、目先意識されやすい23,000円にタッチするとすぐに反発しています。23,000円のあたりは過去に売買が積み上がっており、下値がサポートされているようです。

とはいうものの、このような方向感がつかみづらいところでは、上(25日線・23,600円付近)に抜けるのか下(75日線・22,950円付近)に抜けるのか確認できるまでは、大きな金額の投資は避けた方が無難ですが、9日には25日線を上抜け、10日も陽線引けとなりました。

今後の動きはどうなるでしょうか。いったんは上値を押さえられた25日線を突破したことで、上目線であることが確認できました。中長期的なチャートも上昇トレンドの形になっています。

上値メドとしては、まずは12月17日の24,091円となりますが、現在の価格から値幅がないことから、するすると突破する可能性もあります。

そうなると、バブル後最高値の、2018年10月2日の高値(24,448円)あたりも視野に入ってきます。ここを超えてくるとさらに上げ余地があり楽しみなところです。

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