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「高学歴フリーター」は減少傾向…新卒の正規雇用が増える中、転職で希望の職に就くためには

LIMO / 2020年1月16日 19時15分

「高学歴フリーター」は減少傾向…新卒の正規雇用が増える中、転職で希望の職に就くためには

「高学歴フリーター」は減少傾向…新卒の正規雇用が増える中、転職で希望の職に就くためには

新卒という就職に有利な機会を使わず、アルバイトの道を選ぶ「高学歴フリーター」。近年は働き方の多様化が進み、「第二新卒」や「ポテンシャル採用」など就職への道も変化してきました。しかし、現在高学歴フリーターになる大卒者は年々減っているのをご存知でしょうか。

増える正規雇用、減るフリーター

文部科学省の「学校基本調査(https://www.mext.go.jp/content/20191220-mxt_chousa01-000003400_1.pdf)」では、大学(学部)卒業後の状況を進学者、就職者、臨床研修医、一時的な仕事に就いた者、それ以外の者に分類してその数を発表しています。

一時的な仕事に就いた者」を、臨時的な収入を得る仕事に就いた者・雇用の期間が1年未満又は雇用の期間の長さにかかわらず短時間勤務の者(パート、アルバイトなど)、と定義していて、高学歴フリーターはこちらに該当します。

大学卒業者の人数は2010年(54万1,428人)から2019年(57万2,639人)まで微増を続けているのに対し、一時的な仕事に就いた者は1万9,332人から8,165人へと、半分以下になっています。

それ以外の者」に含まれるのは進学準備中、就職準備中、家事手伝い、ボランティアなどです。

彼らの大部分は何らかの形で収入を得ていると考えられますので、フリーターとして捉えてよいでしょう。彼らの人数もこの10年で8万7,174人から3万8,232人と半減しています。

2010年では卒業者の5人に1人が「一時的な仕事に就いた者」もしくは「それ以外の者」でしたが、2019年ではその割合は12人に1人となっています。逆に、卒業してからまずは就職する人数は着実に増えているのがわかります。(表「大学(学部)卒業後の状況」参照)

(/mwimgs/3/8/-/img_38b017196d7e66eaf61b2bcf301903ca42049.png)

拡大する(/mwimgs/3/8/-/img_38b017196d7e66eaf61b2bcf301903ca42049.png)

大学(学部)卒業後の状況(文部科学省の資料を参考に編集部作成)

近年の労働環境の改善や働き方改革によって、キャリアプランの選択肢が増えているので、フリーターを選ぶ若者も多いだろうと考えがちです。

しかし、実際の学生は「まずは就職して足元を固める」という堅実な道を選ぶトレンドが年々強くなっています。

これはキャリアに空白期間があったり、1度でも職から離れてしまうと自分の望む形で再就職するのがとても難しいという現状を、学生たちが深く理解している結果といえるのではないでしょうか。

長期的な視点でキャリアプランを持つことが重要になってきます。キャリアアップのために資格を取って転職する、という選択をする人も多いでしょう。しかし、資格を持っているだけで内定がもらえるわけではありません。

資格だけでは内定をもらえない3つの理由

実際に資格を取ってもなかなか内定に繋がらないケースをよく聞きます。その理由にはどういうことが考えられるのか、あらかじめ知っておくことで転職がうまくいくかもしれません。

職務経験がない

特定の資格を保有している人を優遇する旨が載っている求人票も存在します。しかし、資格を持っていても、職務経験がない状態では内定を獲得することは難しいかもしれません。

企業のなかには、資格を持っていても未経験者を採用しない場合があるからです。職種によっては、資格を持っているだけでは戦力として役に立てないこともあります。

同じ資格を持っている人の応募者数が多い

仮に特定の資格を持っている人が内定を得やすい状況だとしても、同じ資格を持っている人の応募が大量にあった場合、人事担当者は資格以外の面で内定者を決めます。

つまり資格を保有しているだけでは、内定はもらえないということです。企業や業種によっては、応募者の大半が有資格者の場合もあるため気を付けましょう。

若い人材を採用したい

資格の有無にかかわらず、とにかく若い人材を採用したいと思っている企業もあります。このパターンの企業に応募をした場合も、有資格者というだけで内定を得るのは難しいです。

公には年齢制限を設けていないものの、一定の年齢を超えている人に対しては、内定を出さない企業もあります。

どうしても未経験の職種で正社員に就きたい場合はどうしたらいい?

どうしても未経験の職種で正社員として働きたい、キャリアプランには必要な転職なのであきらめたくないという場合は、社内で別の部署に配属してもらい経験値を積んでから転職するという考え方もあります。

企業のなかには異動願いを出せば、部署を変えてくれる場合があります。社内で別の部署に配属してもらってから一定期間働いた後に転職活動をすれば、経験者として扱われる場合もあるため、内定をもらえる確率が上がるでしょう。

また、非正規雇用から正社員を目指すことも考慮してみましょう。派遣社員や契約社員として働き、正社員を目指す方法です。企業のなかには、非正規社員を正規登用するケースもあります。ただし正規雇用をうたっている企業でも、なかなか正社員になれない企業もあるため、慎重な判断が必要です。

その他、職種にもよりますが、「副業」という形で経験を積んでみる方法もあります。

まとめ

昭和時代の大学生には「進路相談」という、当面の就職先を何とかするプログラムしか与えられていませんでしたが、令和の学生にはキャリア教育が施され何百枚ものエントリーシートを作成して希望の企業に就職しています。

これから転職を考えている人はこういう若者と競合するのですから、しっかりとキャリアプランを考えて活動していくことが大事です。自分だけでは難しいと思ったらキャリアカウンセリングを受けてみるのもいいでしょう。

【参考】
「令和元年度学校基本調査(https://www.mext.go.jp/content/20191220-mxt_chousa01-000003400_1.pdf)」文部科学省

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