「あれっ、ない…もしかしてあのママ友が泥棒!?」1週間気づかなかった巧妙な手口
LIMO / 2020年1月20日 9時45分
「あれっ、ない…もしかしてあのママ友が泥棒!?」1週間気づかなかった巧妙な手口
子育てとほぼ同時にスタートする、ママ友との付き合い。深入りせず付き合っている人もいれば、互いの家で遊ぶなど交流をとっている人もいますよね。しかし、仲良くしているママが実は「泥棒」だったとしたら…。実際にあった手口と、その後のお付き合いについて聞いてみました。
「気のいいママ」が声をかけてきて…
「最初はとても気のいいママだと思ったんです。話も上手だし子どもの相手もよくしてくれて。怪しいところや変な噂は一切なかったですね。」そう話してくれたのは、「泥棒ママ」の被害に遭ったというNさん。3児の母であるNさんは交友関係が広く、ママ友もたくさんいるタイプ。仲良くなったママや子どもたちを家に招いて、一緒に遊んだりお昼を食べたりすることもしょっちゅうあるといいます。
泥棒ママAとの付き合いは、上の子が幼稚園の年中にあがったときに始まったそう。声をかけてきたのはAからでした。「Nさんて、おうちにみんなを呼んでよく遊んでいるでしょう?うちの子が友達からその話をきいて羨ましがっているの。今度遊びに行かせてもらえたら嬉しいな」
Aと話すのはそのときが初めてだったそうですが、話がとても盛り上がり、Nさんも家に招くことを快諾したといいます。Aは下の子の相手をしてくれるなど、面倒見がよくて優しいママという印象だったそうです。次第に、週に1回は家に遊びに来る仲になりました。
ママだからこそ?巧妙な手口にびっくり
Aは、いつもほかのママ友を呼ぶのを嫌がったといいます。みんなで遊ばない?と提案しても、「Nさんだけに話したいことがあるから…」「本音を話せるのはNさんだけなの」といって、結局いつもAとその子どもだけを招く形になったそう。頼られて嬉しいと感じたNさんは、Aを招くときはほかのママ友に声を掛けるのを避けるようになりました。
AはNさんと仲良くなると、「買い物があるなら、子どもを見ていてあげるよ」と外出を勧めるようになったといいます。あるとき、「じゃあ一緒に買い物に行こう」というAに、外出をOKしたNさん。財布に手持ちがなかったため、生活費が入っている引き出しからお金を取り出しました。
「うちは引き出しにすべてロックをかけています。Aは、『うちも引き出しにロックをかけようと思っていたの、どこで買ったの?これってどうやって外すの?』といろいろ聞いてきました」NさんはAの質問に丁寧に答え、ロックの解除方法も教えてしまったといいます。「うかつですよね。でもそのときはすごく信頼していたので、まったく疑問に思わなかったんです」
ちょうどそのとき、下の子がお漏らしをしてしまったそう。Aは「私が子どもたち見ているから、今のうちに洗っちゃいなよ」とNさんを洗面所に向かわせました。その後一緒に買い物に出かけ、外出先で別れたNさんとA。
封筒の中にいれていた1ヶ月分の生活費が5万円減っていたことに気づいたのは、1週間以上たってからでした。「次に取り出すときまでまったく気づかなかったんです。もちろんAのことは疑いもしていないので、夫を疑って大げんか。子どものイタズラも考えましたが、結局お金は見つかりませんでした」
ほかにも被害者が…?
NさんがAのことを疑い始めたのは、意外なところからでした。「同じ幼稚園に通うBさんから相談を受けたんです。『もしかしたらAは泥棒癖があるかもしれない…』と」Nさんとほぼ同時期にAに声を掛けられたというBさん。ある日、財布の中身が不自然に減っていることに気づき、Aに対して疑いを募らせたといいます。AはBさんにも「あなたにしか本音を話せない」「一緒に出かけようよ」と、同じことを話していたことが分かりました。
そのときに、生活費がなくなったこととAのことがピッタリつながったというNさん。「そういえば、それ以来ぱったりとAはうちに来なくなっていました。Bさんも被害に気づいてからというもの、Aは家に来なくなったそうです。私がずぼらなので気づいていなかったんでしょうけど、少額はそれまでにも盗られていたのかもしれませんね」
その後のお付き合いは?
現行犯ではなかったこと、はっきりした証拠がないことから、今でもAはそのまま幼稚園に通っているといいます。「よくないとは思うのですが、私も気づくまでに1ヶ月近くかかってしまって…どうすることもできませんでした。見える位置に生活費をしまっていたことも反省しましたね。そのあと、年少時に同じような疑いを持ち、距離をおいたというママの話も聞きました。今は噂が広まって、Aを家に呼ぶ人はいなくなったようです」Aは笑顔で挨拶をしてくるものの、連絡はぱったりとなくなったそうです。
悲しいことに、「ママ友泥棒なんていない」とは言い切れないのが現実です。気がつかないうちに、あなたの近くに潜んでいるのかもしれません。新しい人間関係がスタートするときは、用心する気持ちを忘れず、被害を未然に防ぐことが必要なのかもしれませんね。
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