年初めアラフォーの女子会「専業主婦」「ワーママ」「シングル」3人それぞれ「お金の悩み」
LIMO / 2020年1月20日 18時45分
年初めアラフォーの女子会「専業主婦」「ワーママ」「シングル」3人それぞれ「お金の悩み」
お正月休みが明けた翌週の週末、とあるファミレスの一席で、40代前半の女性グループがランチをしていました。食事をしながら、おしゃべりに興じているのは、専業主婦K子、ワーキングマザーのY美、シングルのH。3人は高校時代からの仲良しグループです。
年末年始は義実家や実家への帰省、たまった用事の片付けなどで忙しい日々を過ごした3人ですが、ようやく「日常」が戻ってきて落ち着いたということで、新年会を兼ねた、ささやかなランチ会を開いたというわけです。ひととおりの互いの近況報告の後、話題は、それぞれが今、気になっている「お金」のことに。
さて、年末年始を機会に彼女たちが考えることになった「お金の話題」とは、どんなことだったのでしょうか?少し耳を傾けてみましょう。
専業主婦K子が考えたこと:お年玉
「お年玉の金額でいつも悩む。」というのは、結婚と出産が30代後半と少々遅めだった、現在は専業主婦のK子。彼女の子が小学生なのに対し、20代で結婚した兄の子たちは大学生と高校生。一方のご主人側の甥っ子姪っ子も全員が中学生以上のため、いくらぐらいが妥当なのかをいつも悩むのだそう。また、今年は「まだ学生だから」と、兄の子の大学生にもお年玉をあげたものの、その子も来年は成人式。あげ続ければ家計にも響くし、「いつまであげたらいいんだろう?」と、疑問に思っているのだとか。
すると、高校生の子の母であるY美が言いました。「うちは、親戚間で暗黙の了解があるよ。小学校低学年までは1000円、高学年は3000円、中学生~高校生は5000円。それ以降は、就職した子はあげる側になり、進学した子は19歳まではふつうにあげて、20歳のお正月には『成人祝い』として多めに包んで、それが最後、ってことになってるよ。」
Y美のように親戚間での取り決めがある場合は、それに従うのがベストですが、特にルールはないというおうちの場合は、ちょっと悩ましいこのお年玉の金額問題。では、ここで、昨年末に住信SBIネット銀行株式会社が、昨年末に実施した「お年玉に関する意識調査 2020(https://www.sbigroup.co.jp/news/pr/pdf/2019/1220_a.pdf)」の結果から、世間の相場を見てみましょう。
・小学校低学年 3,000円
・小学校高学年 5,000円
・中学生 5,000円あるいは10,000円
・高校生以上 10,000円
ちなみにあげる側の平均支出額は、26,642円(前年度は26,166円)で、平均3.9人(前回3.8人)だそう。意外に少ないような印象も受けますが、それでも少々痛い出費であると感じている人は多いのかもしれませんね。
ワーキングマザーY美が考えたこと:保険のこと
「うちが気になるのは保険かなあ。」というのは、と高校生と中学生の子を持つY美。子どもたちの進学のことを考えると、家計の無駄はできるだけ減らして、その分を教育資金としてストックしていきたいと考えてはいますが、それと同時に若いころに加入した夫婦それぞれの生命保険の保障金額が果たして足りているのかどうなのかといった点が気になっています。
とはいえ、「適切な保障金額」がいくらぐらいか?という判断は難しいところですよね。では、ここでひとつの目安として、生命保険文化センターが令和元年度に発表した「生活保障に関する調査(https://www.jili.or.jp/research/report/pdf/r1hosho.pdf)」のデータを元に見てみましょう。
《生命保険加入金額(全生保)》
・男性:1,866万円
・女性:801万円
・全体:1,261万円
《死亡保険金の必要額(自分自身に万が一のことがあった場合に必要だと考える保障額)》
・男性:3,108万円(実際の契約金額との差:1,242万円)
・女性:1,444万円(実際の契約金額との差:643万円)
・全体:2,219万円(実際の契約金額との差:958万円)
実際の加入金額と、理想とする保障額には大きく差があることがわかります。ただ、支払保険料に目を向けると、
《年間払込保険料(全生保)》
・男性:23.4万円
・女性:16.8万円
・全体:19.6万円
となっていることから、理想どおりの保障金額を設定してしまうと、家計にはかなりの負担がかかるという現状があるということも、容易に想像ができます。万が一の保障としては、「遺族年金」「死亡退職金」「団信」もあります。生命保険の保障額金額を考える時は、これらに「貯蓄」もあわせてトータルで考え、自分たちが払うことができる支払保険料の上限を考慮したうえで決定するということが大切なのかもしれません。
シングルのHが考えたこと:終活のこと
シングルのHが気になっているのは終活。諸々の事情から、婚活はあきらめ、おひとりさまの老後を見据えてマンションを購入しています。親はすでに亡くなっており、弟たちは、遠方に就職し、そのまま結婚。お嫁さんもよい人たちで、義姉として仲良くやれているとは思いますが、自分に何かがあったときのことを、弟たちにお願いするのは気が引ける…という状況。「『おひとりさま信託』というものができていると聞いて、すごく気になっているんだけれど…。」
「おひとりさま信託(https://www.smtb.jp/personal/entrustment/succession/after/)」とは、昨年12月に三井住友信託銀行が一部支店で取り扱いを開始した、資金管理と終活をワンストップ対応してくれるというサービスです。通常の終活では、葬儀や埋葬、家財整理やデジタル遺品、形見分け、ペットの世話など、それぞれの項目ごとに別の会社やサービスに相談しなくてはいけませんが、この「おひとりさま信託」なら、すべてをひとつの窓口で完結させることができます。また、希望するタイミングで安否確認を行ってもらうことで、孤独死を防ぐというサポートがあるところも、おひとりさまにとっては心強いポイント。全国的な展開が待たれるところです。
まとめ
立場が違えば、気になるお金のポイントもそれぞれ。みなさんは、この年末年始、「お金」について、どんなことを考えましたか?
参照:
住信SBIネット銀行株式会社「お年玉に関する意識調査 2020(https://www.sbigroup.co.jp/news/pr/pdf/2019/1220_a.pdf)」
生命保険文化センター「生活保障に関する調査(https://www.jili.or.jp/research/report/pdf/r1hosho.pdf)」
三井住友信託銀行「おひとりさま信託(https://www.smtb.jp/personal/entrustment/succession/after/)」
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