30代で年収アップを達成!ポイントは「業界」と「キャリアプラン」
LIMO / 2020年1月27日 19時15分
30代で年収アップを達成!ポイントは「業界」と「キャリアプラン」
自分の能力が評価され収入につながったら…と誰もが考えていると思います。年収1000万円が人生の目標になっている方もいるでしょう。日本経済は回復傾向といわれてはいるものの、毎年の昇給が難しい時代あるのは事実です。そんな中で20代、30代の人が年収をアップする方法はあるのでしょうか。
年間給与額が1000万円超えは全体の5%
国税庁の「民間給与実態統計調査(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2018/pdf/000.pdf)」によると、1年を通じて勤務した給与所得者5,026万人の中で、年間給与額が1000万円を超えているのは全体のわずか5.0%となっています。しかも男性の場合には、年齢が高くなるに連れて平均給与も高くなることがわかりました。ただし60歳を超えてくると平均給与は下がっていきます。
年収面で有利なのは「規制産業」
年収面で注目すべき業種は「規制産業」です。規制産業とは、インフラ(電気・ガス・水道)や金融、通信、医療など、事業者免許が必要な業界を指します。「大手メディア事業」や「インフラ事業」「金融業界」など、省庁の監督下にあり行政の監督が厳しい業界です。
規制業界は、上記「民間給与実態統計調査」でも平均給与800万円超の給与所得者の割合が高く、男女の性別を問わず平均的に年収が高い傾向にあることがわかります。
ただし、規制産業の企業本体は新卒採用を重視する企業が多く、今なお年功序列型が残っています。そのため年収が上がるまでには時間がかかることも多いのが特徴です。転職等で規制産業を目指す場合は、グループ企業を狙うのがいいかもしれません。
実力主義・成果主義企業への挑戦
20~30代であれば、実力主義・成果主義の企業にチャレンジする方法もあります。例えばコンサルティング会社や、外資系金融機関などです。これらの企業は「実力主義」「若手」というイメージの通り、年の功が通用しない業界です。そのため能力次第で実力にふさわしい年収アップを達成できる可能性が高まります。それに実力主義の企業での勤務経験やその人脈は、その後の大きな財産となるのではないでしょうか。
20〜30代の転職で年収アップを達成。その特徴とは?
若手世代の転職実態はどのようになっているのでしょうか。転職情報サイト「doda(デューダ)」の「転職で年収アップするのはこんな人(https://doda.jp/guide/manual/1/004.html)」から年収アップ成功者に関するデータを見てみましょう。
・年収アップ成功者の平均年齢:31.1歳
・平均転職回数:0.8回
・年収アップ成功者が最も多かった年齢:28歳(9.4%)
・平均アップ額については年齢とともに上昇
転職成功者の傾向として判明したのは、年収アップ成功者が多いのは20代後半で、実際に年収アップ額が高くなるのは30代以降ということです。年収アップ割合について転職回数別に見ると、「0回」(53%)の人がもっとも多く、次いで「1回」(26%)、「2回」(13%)という結果になりました。「若年層」や「はじめての転職」が年収アップ成功につながっているようです。
目標を明確にする「キャリアプラン」の作り方
転職やキャリアアップを成功させるためにも、仕事を中心とする人生設計は重要です。プラン実現のための必要な知識やスキルを現状と照らし合わせることで、具体的な行動目標もはっきりしてきます。ここではキャリアプランについて確認していきましょう。
(1)人生のビジョンを描く
まずは将来の理想像と実現年齢を思い描いてみましょう。「20代で営業成績トップを取る」「3年以内に業務知識で社内一に」「5年以内に開発責任者に。特許取得」「50歳までに独立」など、具体的なビジョンを設定することで、その実現に必要なステップを設計していきます。
(2)目標までの具体的なステップを設定する
続いて「ビジョンを実現するために、今の自分に足りないもの」を探し、目標までのルートを考えましょう。「現状の自分」と「キャリアプラン」をつなげていくことで、具体的な道筋が見えてくるはずです。目標から現時点までを逆にたどってくると、「いつまでに」「何をするべきか」が明白になります。
それにプラスして、資格取得など知識面の獲得、業務スキル獲得に向けた行動目標など、短期目標も具体的に想像できるはずです。一段階ずつ実現するうちに、転職やさらなるチャレンジが必要だと気づく人もいるでしょう。目標実現のための環境整備をじっくり計画していきましょう。
転職を成功させるために必要なことは?
理想とするキャリアプランを実現するためには、決断が必要なタイミングもあります。ただし、転職によって必ずしも理想が実現できるとは限りません。転職して強い意欲にあふれていても、誰しもその先は不透明です。
「転職エージェントからの情報と実情がかなり違っていた」「新しい職場で期待されていた成績をなかなか出せない」「年収は上がったが、下がる見込みも高いことが判明した」「転職には時期尚早だった」など、後悔することもあるでしょう。
不確実性をできるだけ排除するためにも、客観的な目で転職先の情報や自分の経験・スキルを判断することが重要なのです。そのためにもキャリアプランの定期的な見直しや情報収集に努めていきましょう。
現職場でキャリアアップを目指すという選択肢も
若いうちに転職をして、新しい環境でチャレンジすることも重要です。一方で現職場でキャリアアップをして、収入アップにつなげることも可能かもしれません。昇格・昇給要件をクリアしたり、難易度の高い資格を取得することで、自分に付加価値をつけていくのです。特に資格試験の場合は、どのような環境であっても平等に評価されます。企業が手放したくない人材に成長すれば、将来転職をした時に、さらなる収入アップの可能性も出てくるでしょう。
さいごに
人生には無限の選択肢があります。定期的に「キャリアプラン」を見直して目標を意識し、あらゆるルートを視野に入れていきましょう。資格を取得したりスキルを磨くなど、自分の成長につながる努力をすることが、転職成功のカギになりそうです。
【参考】
「平成30年分民間給与実態統計調査結果について」国税庁
「転職で年収アップするのはこんな人」転職情報サイト「doda(デューダ)」
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