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「彼氏はいるの?」「いきなり肩をもまれ…」就活中のセクハラエピソード

LIMO / 2020年1月31日 11時45分

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「彼氏はいるの?」「いきなり肩をもまれ…」就活中のセクハラエピソード

2019年12月におこなわれた現役大学生による記者会見で話題となった「就職活動中のセクハラ」ですが、就職活動中の学生の間では昔から問題視されてきた事実です。

就活中のセクハラには、無意識に行われるものから悪意を感じるものまでさまざま。今回はそんな就職活動中に出会ったセクハラについてのエピソードをご紹介します。

1.服装・外見編

・採用面接で主要な質問が終わり、雑談モードに入った男性面接官から「Aさんは顔がかわいいから学生時代はモテたでしょ?彼氏はいるの?」と聞かれました。本人は褒めたつもりかもしれないけれど、何気ないセクハラ発言が許されている職場なのでは?と不信感がつのりました。

・OB訪問のあとの採用面接で、「OBのB君から聞いていたけど、Cさんは本当に美人だね」と言われてびっくり。OBは私の容姿がタイプだったようで、面接官を務める上司に「美人だから会うのを楽しみにしていて」と言っていたようなのです。おかげで面接中に何度も外見について話されて、何の面接に来たのだろうと思ってしまいました。

・はじめてのOG訪問で「気軽に話をしよう」と言ってもらえたので、タイトスカートのリクルートスーツではなく、パンツスーツを着用してOGに会いに行きました。私の姿を見たOGが最初に言ったのが「いくらOG訪問でもパンツスーツはないでしょう。年配のOBが相手なら怒られるわよ」という言葉。このような女性の意識も職場でのセクハラがなくならない原因なのでは?と思わされた出来事でした。

面接官やOBなどから受けるセクハラの中でも、本人たちにセクハラの自覚がとくに薄いのが服装や外見に関する発言です。

「きれい」や「かわいい」などの言葉は、誉め言葉でセクハラにあたらないと思っている人や、リクルートスーツは女性ならスカートが常識と、無意識のうちに差別的な発言をしてしまう人など、セクハラをしているという感覚が全くないので、指摘されてはじめてセクハラだと気づくことが多いよう。

2.恋愛・結婚編

・だいぶ昔になりますが、40代の私が就職活動を前に女性の先輩から盛んに言われたのが、「面接では彼氏はいないと答えなさい」というアドバイス。理由は、彼氏がいると入社してもすぐに結婚退職してしまうと思われるからというものでした。実際に面接時に彼氏の有無を聞かれることが多く、「これが先輩の言ってたやつか…」とうんざりしました。

・ある建設会社の面接を受けたところ、「うちの会社は男性社員が多いから、結婚相手を見つけやすいよ」とか「キャリア志向はモテないから、行き遅れるよ」などと言われました。まるで女性社員は男性社員のお見合い相手のような扱いで、唖然とさせられました。

・できれば結婚や出産をしても仕事を続けたいと思い就職活動を行っていたのですが、複数の面接官やOBから「結婚はいいけど、妊娠したら退職するのが一般的だよ」とか「育児をしながら仕事復帰をするのは、職場にとっても迷惑が多い」などと言われました。まるで産休や育休は別世界の話といった感じで、今でもこういう会社があるんだ…とがっくりしました。

学生と会社側で食い違う結婚観は、長い間セクハラ発言の温床になってきました

女性だから結婚をして退職するのが当たり前とか、育児をしながら仕事をするなんて無理、同僚にも迷惑がかかるなど、これから社会人として頑張っていこうと思っている学生の気持ちをなえさせてしまうような発言は、今も昔もあまり変化がないようです。

3.ボディタッチ編

・はじめてのOB訪問で緊張してしまい、なかなか上手に話せなかったのもあるのですが、OBから「気軽に話せる場所に行こう」と食事に誘われ、ついて行きました。お酒を飲みながらリラックスした雰囲気で話をしていたのはいいのですが、いきなりOBに手を触られてしまい驚きました

・1次、2次と面接が進むうちに、一緒に面接を受ける人が減っていき最終面接では面接を待つ部屋に自分1人という状況になりました。1人で待つうちに緊張してしまいうつむいていた私に、面接用の部屋に案内してくれる男性社員が「緊張してる?」と話しかけてきました。私が「はい」と答えると「リラックスして」と肩をもみだしたのです。親切心からの行為かもしれないですが、セクハラだよね…と気分が悪くなりました。

相手にとっては何気ないボディタッチも、就職という大切な目標を持った学生にとっては拒みづらく、不快な気持ちになりやすいもの。

無理に手を振り払ったりすると失礼と思われて、採用されないかもとボディタッチを拒めないという学生も多く、そんな弱みに付け込むOBや人事担当者もいるのが現実です。

危険性が高くなった現代の就活

さまざまな就活セクハラエピソードをご紹介しましたが、OB訪問などで就活生と企業の人間が個人的に会うという機会が増えている現代は、就活時のセクハラが深刻化しています。

中にはわいせつ行為にまで発展してしまった実例もあります。学生にとっては声を上げづらい就活中のセクハラ。早くそんなつらい思いをしなくていい社会になってほしいものです。

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