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今年の目標は立てた?「目標を立てる人」ほどうまくいかない理由とは

LIMO / 2020年1月25日 9時45分

今年の目標は立てた?「目標を立てる人」ほどうまくいかない理由とは

今年の目標は立てた?「目標を立てる人」ほどうまくいかない理由とは

物事がうまくいかないなと感じるとき、どういう行動をとればいいでしょう。

しっかりとした目標を持ち、計画を立て、モチベーション高く取り組む――そう教えられてきたのではないでしょうか。

しかし、パーソナル・コーチングの父と呼ばれたトマス・レナード氏によると、魅力的な目標を立てて、モチベーション高く、計画通りに実践しようとする人ほど、うまくいかないと喝破します。

世界的ロングセラーである、トマス・レナード氏の著書『SELFISH(セルフィッシュ)(https://amzn.to/2TFkAJm)』(祥伝社)のなかから、うまくいく人が実践している目標との付き合い方をご紹介していきます。

魅力的なゴールを持つ人ほどうまくいかない理由

金持ちになること、世界を変えること、偉大な人物になること。いろんなゴールがあると思うが、これらに惑わされて自分を見失ってはいけない。現在よりも未来のほうがずっとわくわくすると感じるときは、ゴールという目的地のほうがプロセスという旅路よりも自分の中で重要になってしまっている。

人生における本当のギフトは現在にあるのに、だんだんそれに気付かなくなってしまうのだ

そうして目的地に辿り着いたとしても、遠く離れていたときには輝いて見えたゴールは、近付いてみると色褪せていて、「思っていたようなものとは違う」ということになりがちだ。

人生が思い通りにいっていないとき、多くの人がまず思い浮かべるのが、より良い未来に向けて何か目標を設定しよう、ということではないだろうか。

考え方としては悪くない。

でも、そのエネルギーを、目の前のことに集中させてみてはどうだろう。素晴らしい未来を「頑張って手に入れようとする」のではなく、現在を完璧にすることで「自然に引き寄せる」──この2つのアプローチは全く異なるものだ。

つまり、現在という与えられた時間を精一杯大切にして生きていると、苦労せずともより良い未来のほうが勝手に近付いてきてくれるということだ。こう考えると、物事がうまくいきやすい。

不自然にモチベーションを上げようとしない

自分で自分を激励したり、肯定的な考え方や言葉を書き留めた長いリストを作ったり、モチベーションを上げてくれる音源を寝室や車の中にこっそり潜ませておいたり……。こういった「やる気を起こす」ハウツーの類は確かに効果がある。ただ、継続するのは大変だ。

なぜこういう方法がなかなか続かないかというと、競走馬のようにやみくもに走らされる感があるからだ。私がクライアントにコーチングをするときは、無理やり手綱をつけて引っ張るようなやり方ではなく、すでにクライアント自身が持っているものに目を向けてもらうようにしている。

今あるものに集中すれば、実は何かを変える必要などあまりないことに気付くはずだ。変えるべきタイミングが来たら、自然に変わっていくものだ。

こういう心構えでいると、モチベーションを上げようとわざわざ思わなくても、より良い未来が勝手に近付いてきてくれる。今この瞬間を味わうこと、自分の好きなように目の前のことをやり尽くすことに専念していれば、得られる気付きの視点はどんどん高くなり、それにともなって必要な変化も自然に訪れるようになる。

計画を立てすぎない

ライチャス・ベイブ・レコードというインディーズ・レーベルを立ち上げたのは、アーニー・ディフランコという非常にバイタリティ溢れる女性だ。

CDの総売上は150万枚を超え、コンサートチケットの売上も400万ドル余りにものぼる。さらには、自身にまつわる各種の活動(TシャツやCD、ポスターの制作等)を地元の雇用と結びつけ、故郷の町を潤すのに大きく貢献している。その間、メジャーなレーベルからの莫大な契約オファーをずっと断り続けているのだ。ニューヨーク・タイムズ紙で彼女についての記事を見かけて読んだのがきっかけで、私はアーニーのことを知った。

記事の中で、アーニーが記者に語っていた。「いろんな人から、『次のプランは?』って聞かれるんだけど、計画なんて一度も立てたことないの。ただ、何かを常に追いかけていて──そう、例えるなら全力疾走する大きな馬を追ってるみたいな感じ」

ここまで自由にやるのは、さすがに誰にでもできるわけではない。でも、計画に縛られるあまり、自分に要らぬ負担をかけている人があまりにも多いように感じる。計画を練りに練って、ゴールも完璧に描き切るのが正しいやり方だと考えるタイプの性格の人もいる。

でも実際のところ、未知のことへのリスクや不安をかき消すための、単なる心のエクササイズになってはいないだろうか

ビジョンを持ったり、プランを描いたりするのはもちろん良いことではある。しかし、それだけで終わってはならない。進化するためには、計画はあくまでも軽く持っておくにとどめよう

物事に実際に取り組んでいく中で、スピーディーに学習していけばいいのだ。

柔軟性こそ、最も重要なスキル

古い計画に固執するのではなく、新しいアイデアをどんどん取り入れると、結果も自然と素晴らしいものになる。計画を立てることの専門家になるより、その時々で柔軟に学んでいける人になったほうがずっとお得だ

テクノロジーの進化は凄まじく、私たちの生活を目まぐるしく変えていく。現在のトレンドがいつまで続くかなんて予想もつかない。25年前の世界を振り返ってみても、当時はなかったいろんなチャンスが増えたり、私たちの生き方も大幅に変わったりして、まるではるか1世紀くらい前のことなのではないかと感じるほどだ。

あらゆることがどんどん加速していく今の時代、計画を立てるスキルを磨こうと思ったところで、スキルをマスターする間もなく計画自体が不要になってしまうに違いない。

柔軟性こそ、最も重要なスキルなのだ

(https://amzn.to/365fNne)

『SELFISH(セルフィッシュ)』トマス・J・レナード(著)祥伝社(画像をクリックするとAmazonのページにジャンプします)

〈著者プロフィール〉
トマス・J・レナード
パーソナル・コーチングの父。世界で初めてパーソナル・コーチングの取り組みを始めた1982年頃から、数えきれないほど多くの個人や企業のクライアントを最高の状態へと導いてきた。92年にコーチ大学を創設、98年にはTeleClass.comを設立するなど、オンラインでの活動も意欲的に行ない、世界30カ国で何千人ものパーソナル・コーチを輩出。パーソナル・コーチング業界の第一人者として精力的に活動し続けた。2003年没。パーソナル・コーチングは「ニューズウィーク」誌、ウォール・ストリート・ジャーナル、ニューヨーク・タイムズやCNNなどで取り上げられる。本書は、著者が考案した「28の魅力の法則」を余すところなく紹介しており、仕事とプライベートで自分を成長させるシステムの決定版として、現在も読み継がれるロングセラー。

〈書籍概要〉
『SELFISH(セルフィッシュ)(https://amzn.to/2TFkAJm)』
著者:トマス・J・レナード
共著者:バイロン・ローソン
監修:秦 卓民(はた たくみ)
翻訳者:糟野 桃代(かすの ももよ)
発売日:2019年11月10日
定価:2,000円+税
刊行:株式会社 祥伝社

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