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老後破産を防ぐには貯金だけじゃダメ!? 用心すべき4つの"想定外"

LIMO / 2020年1月22日 19時45分

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老後破産を防ぐには貯金だけじゃダメ!? 用心すべき4つの"想定外"

老後破産という言葉に危機感を覚える人も少なくないでしょう。そうならないよう貯金を始めようと考えている人もいると思いますが、果たしてそれだけでいいのでしょうか。私たちが定年後までに貯金できる金額には限度があります。しかも、まだ何十年先のことなので、その間に何が起きるかわかりません。

そのため、老後資金の貯金以外にも準備が必要なことを把握しておくことが大事です。今回は、老後破産を避けるために私たちが確認しておくべきことについて考えてみたいと思います。

親の介護費用

老後破産に至るのには、「貯金が不十分だったから」以外の理由も考えられます。それは、「十分に貯金はしていたけれど、その貯金を上回る何かがあったから」ということ。

つまり、何事もなく順調に老後を迎えていれば年金と貯金を合わせて十分に生活していくことができたのに、予期せぬ出来事があって老後の生活費に回そうと思っていたお金が吹き飛んだ…ということもありえるというわけです。

その予期せぬ出来事の一つが親の介護。親の介護を誰がするのか、どういう形でするのかなどは、若いうちに兄弟姉妹の間で取り決めておいたほうがいい事項です。

もちろん親の意思も重要なので、親と兄弟姉妹としっかり話をしてみることが大事です。筆者の知り合いも早めに相談をと思い、40代のときに親に聞いたことがあるそうです。

すると、ご両親は「子どもの世話になるわけにはいかない。お前たちに迷惑はかけない」と言い張っていたのだそう。その言葉に安心して特に介護のことは意識せずにいたのですが、いざ介護が必要だという局面になると親にはそれほど十分な貯えがなかったことが判明。

結局兄弟でなんとか工面したものの、老後の計画が狂ってしまった、もっと踏み込んで確認しておけばよかった、と嘆いていました。このように、親や兄弟姉妹と話をしていても食い違いが起こるものなので、1回だけではなく折に触れてしっかり確認しておきましょう。

子どもの教育費

老後破産の原因の一つには、子どもの教育費も挙げられます。簡単に言ってしまえば、子どもの教育費にお金を使いすぎて、自分たちの老後資金がなくなってしまい、老後破産に至るというケースです。

子どもをできるだけいい学校に行かせてあげたい、子どもにできるだけ苦労をさせたくないと思うのは素晴らしいことです。しかし、それで自分たちが老後破産に陥ってしまっては余計に子どもに迷惑をかけることになります。

子どもたちにはまだ未来があります。親である自分たちよりもずっと長く「勤労生活の残り」があるわけです。自分たちの老後資金がなくなるよりは、奨学金で高校や大学に行かせるというのも一つの手段です。

子どもたちは自分たちが就職してから、高校や大学へ行けたことのありがたみを感じながら返済することでしょう。時に苦しいこともあるかもしれませんが、その時に親が助けてあげられるくらいのほうがお互いにプラスなのではないでしょうか。

老後資金がなくなって子どもに迷惑をかけることと天秤にかけると、奨学金の利用は決して悪い選択にはならないはずです。

万が一のときの保険

病気やケガで人生のプランが狂ってしまう場合もあります。病気やケガの中には、注意すれば避けられるものもあれば、予防するすべがないものもあります。それに備えるために保険で備えをしておくことは大切です。

特に、高額な医療費が必要となる病気にかかり仕事ができなくなってしまったような場合は、社会保険でカバーしきれず、手持ちのお金ではまかないきれないというケースも出てくるでしょう。そうならないためにも、自分たち家族に合った保険を検討しておくことが必要ですね。

ただし、保険のかけすぎで生活が苦しくなってしまうのも避けたいので、公平な立場で相談に乗ってもらえる信頼できる人を探しておくといいでしょう。

年金+貯金では足りない!?

年金だけでは足りないと思っているからこそ、老後資金のために貯金をしようと思っている人が多いのだと思います。しかし、先述した通り私たちが定年後までに貯金できるお金には限度があります。それを補うのが投資という手段です。

投資と言っても、FXや先物などの投機性の高いものではなく、個人型確定拠出年金のiDeCoや少額投資非課税制度のNISAのように、節税効果のある仕組みを利用する運用や、株・投資信託の長期保有などを指します。

「投資=怖いもの」というイメージがある人も多いと思いますが、それは無理なレバレッジを掛けたり、余裕資金ではなく生活資金で無茶な投資をしたりした場合のこと。

たとえばiDeCoなら、自分で積み立てたお金を自分の年金として使えるので公的年金の上乗せになりますし、用途が老後資金に限られており原則60歳まで引き出せないので確実に老後資金を貯めることができます。

「資産運用はわからないから」「投資は怖いから」と、何も行動を起こさないのは簡単なことです。ですが、銀行預金だけでは限度がある老後資金の準備に投資を組み入れる必要がないのかどうか、真剣に考えてみることも必要ではないでしょうか。

まとめ

老後破産を防ぐために貯金を始めるというのは素晴らしいことです。しかし、それ以外にも、早めに確認しておくべきことはたくさんあります。まずは自分のできることから確認し、老後破産を避けるためにどうしたらいいか考えてみましょう。

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