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いまさら?と言われそうなのに、仮想通貨を買ってみました

LIMO / 2020年1月28日 21時15分

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いまさら?と言われそうなのに、仮想通貨を買ってみました

筆者は、最も着実に資産形成をしていく方法は、長期的なリターンが着実に見込める投資対象に毎月つみたて投資を行うことだと考えています。詳しくは近著※をお読みいただきたいのですが、その考え方には一抹の揺らぎもありません。

が、「なぜ、地味なつみたて投資が最も効率的と表明している筆者が仮想通貨を買ったのか?」と思われるに決まっています。そこで今回は、最近購入した仮想通貨に関する筆者の取り組み理由や、仮想通貨に対する客観的な見方についてコメントしたいと思います。

※『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資(https://www.amazon.co.jp/%E6%AF%8E%E6%9C%883%E4%B8%87%E5%86%86%E3%81%A73000%E4%B8%87%E5%86%86%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E5%B9%B4%E9%87%91%E3%80%8D%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8B-%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%81%A4%E3%81%BF%E3%81%9F%E3%81%A6%E6%8A%95%E8%B3%87-%E5%A4%AA%E7%94%B0%E5%89%B5-ebook/dp/B07PT41NRS)』(かんき出版、2019年)

購入した仮想通貨はイーサリアム (Ethereum)

仮想通貨にはいろいろな種類があります。最も知られているのがビットコイン(Bitcoin)です。仮想通貨=ビットコインと思われているフシもありますが、実際は10種類以上の仮想通貨が取引されています。

イーサリアムを買ったのは、ビットコインが有名すぎるので二番手のイーサリアムはより高い拡張性や成長性があるのではないかという単純な理由からです。加えて、スペインの銀行(バンコ・サンタンデール)が約20億円の債券発行をイーサリアムで決済したという報道を目にしたからです。

まだ実験段階かもしれませんが、金融機関が利用するということは、それなりの技術的な信頼性があるのではないかと考えたからです。つまり、勉強のためにイーサリアムを買ってみたのです。

結果としては利食いすることができました。約6.3イーサリアムを12月13日に@15,944円で買い、1月21日に同数を@17,740円で売却。この間のリターンは約+11%です。ただし、購入数日後、イーサリアムは@12,800円くらいまで20%ほど価格が下がっています。この間を切り抜けられたのは、年末多忙になってイーサリアムのことを忘れていたからでした。

正直申し上げると、筆者はそれぞれの仮想通貨がどのように生み出されるのかや(特にマイニング云々のところ)、ブロックチェーンが技術的にどうなっているかという点などはわかりません。

いろいろ勉強はしましたが、たとえば「パソコンをたくさんつないで電力をたくさん使って24時間計算させてビットコインを掘り出す(≒マイニング)」なる作業内容がどう考えても不明なので、ここは自分で理解するよりも採掘業者(マイナー)の方にお任せすることにしました。

より重要なことは、たとえば世の中にレコードやカセットテープに変わるCDが出てきた際(今ではそのCDも廃れていますが)、小型化されて音質も劣化しないという点で広がったということと同様に、仮想通貨(またはその技術)がこれから広く使われていくかどうかだけを考えました。

現時点では私が買ったイーサリアムがどうなるかはわかりませんが、少なくとも仮想通貨の技術自体は広がっていくと思います。

図表1:円/イーサリアム価格推移

(/mwimgs/f/d/-/img_fd1cc52ca437aa492cbf07a4e27739df77677.jpg)

拡大する(/mwimgs/f/d/-/img_fd1cc52ca437aa492cbf07a4e27739df77677.jpg)

出典:みんなの仮想通貨(期間:2015年8月30日〜2020年1月21日)

仮想通貨の特徴

実のところ、仮想通貨が従来の株式や債券と同様の性格を持った投資対象になるかどうかは、筆者自身結論が出ていません。

なぜなら、株式や債券などは、①配当や利息がもらえる、②(企業業績や金利情勢によって)値上がり益が期待できる、というメリットがあります。もちろん状況によって双方得られないこともありますが、企業がビジネスを通じてキャッシュフローを生み出し、その一部が還元されるという前提が投資判断のベースになっています。

ところが、仮想通貨はそういったキャッシュフローを生み出す機能はありません。値動きは参加者の需給関係で決まります。加えて、市場規模がまだ小さいですから、仮想通貨の価格変動性(リスク値/ボラティリティ)は株式の4〜5倍近くありますし、上昇下落の方向性も定かではありません。

もっとも、ほとんどの参加者は仮想通貨価格が上がると読んで購入していると思います。ですので、仮想通貨の特徴をまとめると次のようになります。

(1) 収益の源泉は価格変動による売買差益のみ
(2) 激しい値動き
(3) 価格変動理由は不明(株価との相関性はない)
(4) レバレッジが使える(倍数は取引所による)
(5) 売買取引価格がかなり広い(イーサリアムは1〜2%程度)
(6)24時間取引が可能(取引所による)
(7)NISAやiDeCo等の非課税制度が使用不可
(8)売買益は雑所得(総合課税対象)

個人向けの投資対象商品を俯瞰すると、過去10年くらいで様々な商品が世の中に出てきたと思います。FX(外国為替証拠金取引)、CFD(差金決済取引)、レバレッジ・ブルベア投資信託、仮想通貨など…。金融IT技術の発達により、本来的な投資とeゲーム的な投資がますます混在してくるでしょう。

余談ですが、今日本では箱モノのカジノを作ろうとしています。自分自身で取引を経験した立場の私見ですが、これだけ仮想通貨やCFDで“24時間取引可能”な取引所がある状況下では(加えて、世界的にはオンラインカジノも隆盛)、その成否は言わずとも分かるところでしょう。

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