「仕事のムチャ振り」「何も決めない」ハズレ上司の下で働く部下の悲劇！ どんな対処法がある？

尊敬できて頼りになる上司と働くなら、仕事にやる気が出て自分も成長できる気がしますが、パワハラやムチャ振りで仕事を押し付ける、無責任な「ハズレ上司」にあたってしまうことも…。「同期のアイツの上司は面倒見が良くてうらやましい」と、自分の不運をうらめしく思っている方もいるのではないでしょうか。

今回は、ハズレ上司の下で働くことになった部下のエピソードやハズレ上司への対処法を紹介します。

ハズレ上司にあたってしまった4人のケース

部下を追い詰めるパワハラ発言

「ほんの少しミスをしただけで、長時間にわたって説教をしてくる上司がいます。ミスに対する注意なら分かりますが、『今すぐやめてしまえ』『もう帰ったら？ お前はいないほうがマシだ』と存在そのものを否定されるようなひどい罵り方も。怒鳴り声が大きいので、周りからも『あの人仕事できないのかな？』と思われてしまいそうで辛いです」

仕事を教えてくれない

「まだ入社したばかりなのに、『自分で考えたら？』『俺に聞くな、見て学べ』と言うだけで仕事をまともに教えてくれません。同期が上司に丁寧に指導してもらっているのを見ると、本当にうらやましい。仕方なく見よう見まねでやってみても『勝手にやるな』『間違っているじゃないか』と怒られてしまう。これって理不尽じゃないでしょうか」

仕事のムチャ振り

「私が抱える業務量や進捗などはお構いなしに、本来は自分がやるべき仕事を部下に振ってくる上司がいます。『今はキャパがありません』と反論をしようものなら『君の成長のためを思っているんだぞ』と逆ギレされる始末。上司の立場を都合よく乱用するので困っています」

意思決定を避ける

「上司の判断によって進む業務が多い中、なかなか意思決定をしてくれないので参っています。『他の部署にも相談しないと…』と案件をわざわざ複雑にしたり、何も決められないまま担当である私に差し戻したりするのは、自分の判断に自信がないからなのでしょうか。お客さまや他の部署にも迷惑をかけてしまうので、きちんと仕切ってほしいです」

ハズレ上司にあたってしまった時の対処法は？

人事は運なので、残念ながらハズレ上司の下に配属されてしまう時もあるでしょう。しかし、「どう考えてもおかしい」と思うのであれば、我慢しつづけてもプラスにはならないので、環境を変えるために働きかけてみましょう。

たとえば、上司の上司を味方につけるように動いてみるのも効果的です。自分の上司と部下の仲の良さを知れば、「自分のことを何か告げ口されると困る」と、パワハラなどの抑止力にもなるでしょう。

また、仕事をムチャ振りしたり、無責任に仕事を投げ出す上司に悩んでいるのであれば、上司の上司を仕事に巻き込むことで仕事を進めやすくなるかもしれません。

一方、苦手な上司とは距離を置くというのも一つの手です。上司のご機嫌取りをしたり、話しかけたりしていると『こいつは従順そうだし面倒なことを任せられそうだ』と舐められてしまう危険性も。

そうなると、ムチャ振りやパワハラの標的になりかねないので、『あまり関わりたくない』と思うのであれば、必要最低限の会話に留めた方が良いかもしれません。

それでも状況が改善しないという場合は、残念ながら「仕事をやめる」という選択になってしまうこともあるでしょう。その会社に未練がないのであれば、心機一転新しい職場で働くのも良いですが、せっかく自分の好きな仕事をしているのであれば、人間関係で仕事を手放すのはもったいないですよね。

まずは人事部に相談するのが定石ですが、社内では話しにくかったり埒があかないと考えるのであれば、会社がある地域の労働局または労働基準監督署の「総合労働相談コーナー」など、外部の相談窓口を活用する方法もあります。

おわりに

部下は上司を選べないもの。何年か我慢すれば異動になる場合もあるかもしれませんが、仕事の効率に著しく影響したり、ストレスにさいなまれるようであれば対処法を考える必要があります。もしハズレ上司に悩んでいるのであれば、上司の上司に相談したり、適度に距離を置いたりなど、今回紹介した対処法を試してみてくださいね。