モラハラ被害者の生々しい経験。加害者との関係はまるで『オオカミと七ひきのこやぎ』!?
LIMO / 2020年1月29日 10時15分
モラハラ被害者の生々しい経験。加害者との関係はまるで『オオカミと七ひきのこやぎ』!?
『オオカミと七ひきのこやぎ』の話をご存じだろうか。オオカミが手足を粉で白く塗りあげ、ヤギのお母さんのふりをしてだまし、コヤギを丸のみにしてしまう童話だ。最後は7番目のコヤギとヤギのお母さんの知恵により、無事コヤギたちは救い出され、オオカミは死んで平穏な日々が戻る。
周囲をみていると、このオオカミとコヤギと同じような関係性が、モラハラの加害者と被害者という立場で日常的に繰り広げられているのだ。
ヤギのふりをしたオオカミ
モラハラ加害者は、外面がいい人が多い。友人や会社の中では、「礼儀正しく聞き分けの良い人」であり、モラハラ加害者だというと「えっ、あの人が? まさか…」と驚かれることが多い。「あの人に限ってそれはない」といわれることも。
筆者含め、周囲にも夫からモラハラを受けていた被害者が複数人いる。共通しているのは「夫は外ではやさしい人だと思われている」という点。外では真面目で優しく、家事育児にも協力的な印象なのだが、家の中ではモラハラが繰り広げられる。それはまるで、手足を白く塗ったオオカミのようだ。
Tさんの元夫は、職場の人や友人の前では礼儀正しく、相手を気遣う会話も上手かった。しかし家の中に入ると、家族に対しては命令口調。Tさんの呼び名は「ブタ」、語尾は「~しろ」「~をやれ」。家事が疎かになれば責められ、病気をすればののしられ、専業主婦時代は「誰の稼ぎで飯が食えているんだ」、パートに出れば「パートのくせに」といわれた。
周囲に相談するも「信じてもらうまでに数年かかりました。まさかあの人に限ってと、むしろ私の努力が足りないのではないかと言われて、二重に苦しみました」という。結局2人は別れて4年経つが、Tさんは未だに元夫の言葉を思い出し、眠れない夜があるという。
オオカミとヤギはいくら話し合っても分かり合えない
「話せば分かる」と、話し合いに望んだRさんもいる。暴言をあびるたびに、いけないことだと説明した。相手からは無視されるか、「うるさい」「この世から消え失せろ」などの暴言が返ってくるだけ。とはいえ「いつか理解してくれる」と思っていた。
そんな折、元夫の不倫が判明。しかし元夫の口から出てきたのは、不倫相手を擁護する数々の言葉と、「お前のせいで不倫をした」とRさんを責める言葉だった。
「いつも私が悪いと責められていましたが、まさか不倫まで私のせいになるとは…。夫の頭の中は、自分と不倫相手のことでいっぱいなんです。私と子どもは存在していないようで、もちろん謝罪もありません」
その後も離婚まで話し合いを続けたが、「あまりの自己中な発言に、私の方はもう冷めた目で見るだけ。元夫にとって、私はモラハラをして自尊心を得るためだけの道具なんです」。
オオカミはヤギのことをエサとしか考えていない。いくらヤギが「私にも家族がいるし、痛くて悲しいから、食べてはいけないんですよ」と説明しても、オオカミにとっては「エサが何か喋っている」程度。
オオカミは、ヤギを食べなければ生きていけない。それはマウントをしなければ自信が保てない男性に似ているのかもしれない。
モラハラ被害者が知恵を使うためには
では、ヤギはどうしたらオオカミに食べられないようになるのか。
モラハラ対策については、多くの本が発売されていたり、ブログや無料メールマガジンなどがある。童話のヤギたちが知恵を使ったように、まずは知識を取り入れることが先決だろう。
モラハラに合う人は、ハラスメントのターゲットになりやすい人も多い。周囲にはモラハラ以外に「パワハラやセクハラにあったこともある」「友人もマウント好きな人がいる」という人がいる。今後、他の場所でハラスメントに合わないようにするためにも、モラハラ対策の本を読みこんでおくことはおすすめだ。
モラハラ被害は少なくないので、周囲に相談したり、自治体の女性相談センターに相談するのも良いだろう。ただし軽く捉えられたり、相手によっては「努力が足りない」など古風なアドバイスが出るだけの可能性があるので、人を選んだり具体的な内容をメモして話をするようにしたい。
とはいえ、モラハラ被害者と加害者は対極のところにいるので、「相手を理解できる」とは思わない方が安全かもしれない。オオカミとヤギは、分かり合えることはほぼない。会ってしまえば、オオカミはヤギを食べる。会わないこと、距離をとることが一番手っ取り早く、かつ安全で、モラハラ被害者の心の負担が少ない手段だといえるだろう。
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