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「おひとり様」を生涯覚悟した女性たちのお金への姿勢の変化

LIMO / 2020年1月24日 19時0分

「おひとり様」を生涯覚悟した女性たちのお金への姿勢の変化

「おひとり様」を生涯覚悟した女性たちのお金への姿勢の変化

女性が「1人でラーメン屋に行く」、「1人で牛丼を食べる」、「1人で焼肉に行く」というのは、過去を振り返ってみると、「非常に難しかった」とお考えの人も多いのではないでしょうか。しかし、今では「おひとり様」という言葉はよく耳にするようになり、男性客が多い飲食店で女性が一人で食事をするということも珍しくなくなってきています。

「おひとり様」という言葉が定着しつつある一方で、生涯「おひとり様」の女性のお金に対しての意識や準備状況も変わりつつあります。今回は、「おひとり様」の女性のお金についての意識について見ていきたいと思います。

「おひとり様」の印象はポジティブか、ネガティブか

「おひとり様」という言葉がメディアで取り上げられて以降、「1人カラオケ」や「1人旅行」という言葉は、ややもするとブランド化しているような時代になったともいえます。

 

見方によっては、「1人で過ごせる人=自立している人」というような構図も見えてきます。それでも、「おひとりさま」を好んでやっている人は少ないのではないか、というところから話をはじめたいと思います。

孤独とどう戦うかはきれいごとでは済まない

私はというと、高校卒業し、実家を出て、憧れの一人暮らしから社会人をスタートしました。20代前半までは本当に楽しかった、といまでも思います。たまたま近所に同じアルバイト先の仲間が住んでいたこともあり、大人数で夜中まで遊んでいた事が懐かしいです。

さて、それが20代後半ともなると一変します。

当時、私は都内に住んでいたのですが、周りは次々と結婚し、地元に帰る人や、結婚相手についていく人、海外に行く人など様々でした。私は、当時は独身で、恋人もおらず、仕事先と自宅の往復の毎日でした。

暗く誰もいない部屋に疲れて帰ると、「私が今ここで死んでしまっても誰も気付いてくれないんだな」と、ふと、とてつもない孤独感が襲ってきたのを思い出します。

結婚し、子供がいて、明るく楽しい生活をしている友人を見ていると、恋人もおらず、ましてや、いつ結婚出来るかも分からないような私からはとてつもない壁が立ちはだかっているような気分になりました。

いくらメディアが「おひとり様」がいかに素敵なのかを伝えても、少なくとも私には何も楽しそうには響いてはきませんでした。

罪悪感や緊張もなく出来るようになった事は、唯一、1人で牛丼屋にいくというくらいではなかったでしょうか。

いまだに「1人で牛丼屋なんて、そんな事出来ない!」という女子が身近にいることからも、これが出来るだけでも自分偉いぞと思ってしまうのですが、その程度のものともいえます。

「おひとり様」女子の分岐点は30代か

しかし、女性も30歳を迎えると、否が応でも色々な悩みに直面します。

結婚しても子供をあきらめた人、結婚しないで独身を謳歌している人、結婚をあきらめて1人のすみかとして住宅を購入した人。また、離婚した人、再婚した人など、30代は20代とは違って、様々な状況に置かれる年代ともいえます。

30代に入って、色々な経験談や人生談を聞くと、「どんな人生になるかは分からないが、お金の問題がクリアになればある程度の事はどうにかなる」という、結論になってしまうということは少なくはないでしょう。

お金の問題を日本でしっかりと学ぶ機会がない

「日本人のお金に対するイメージはあまり良くない」というフレーズはよく耳にします。というより、「知らない。分からない。知る術がない」というのが実際ではないでしょうか。

今後どうしたら良いのか不安を抱えた「おひとり様女子」は多いのではないでしょうか。

私の周りでも、歳を重ねる毎に、お金の使い方や貯め方、増やし方について関心がある友人や知人が多くなってきました。

30代になれば、がむしゃらに働いた結果、ようやく一人前になり、収入も安定してくる頃でもあります。その一方で、「ただ貯めているだけで良いのか?」という疑問にも直面します。

しかし、投資となると、初めて耳にするようなものはよく分からないし…と、結局は後回しになってしまうということは少なくはないのではないでしょうか。

おひとり様でお金問題に積極的に取り組む女性たち

さて、お金の重要性に気付いた女子たちが多い中、いち早く将来に向けてお金を増やす事にチャレンジ出来たのはどんな人なのでしょうか。

友人のファイナンシャルプランナーに聞いてみたところ、「一生独身で生きていくと決めた女性の覚悟はすごいよ!」という答えが返ってきました。

親にも兄弟にも迷惑をかけず、自分が1人で生きていくとしたら、いくら必要なのか。また、子供もいないのであれば、老後いくら必要なのか。彼女たちは冷静に見極めて、持っている資産を増やし運用しています。

ここまで「おひとり様女子」のたくましさを語ってきました。彼女たちが、お金の問題に積極的になったのは、強い意思のものにあるというのは前提条件としてあるでしょう。誰もがそうした意思を持てるということではないですが、老後2000万円問題に代表されるように、将来に向けてお金の準備をはじめないといけないといえるでしょう。

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