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「そんなの欠席裁判でしょ!」そろそろ役員決めの季節…元本部役員が語る、驚いた「PTAエピソード」

LIMO / 2020年2月1日 19時15分

「そんなの欠席裁判でしょ!」そろそろ役員決めの季節…元本部役員が語る、驚いた「PTAエピソード」

「そんなの欠席裁判でしょ!」そろそろ役員決めの季節…元本部役員が語る、驚いた「PTAエピソード」

月日が経つのは早いもの。つい先日お正月を迎えたばかりのような気がしますが、もうしばらくすると、子どもたちが新学期を迎える季節がやってきます。お子さんの成長が喜ばしい反面、「そろそろPTA役員や委員決めがあるなあ」と、感じる方も多いかもしれませんね。

今回は、ある小学校でPTA本部役員を経験したというAさんに、PTAにまつわるお話を伺ってみました。

子どもの様子がわかると思って…

AさんがPTAの本部役員を引き受けた理由は、単純に「学校に足を運ぶ機会が増えれば、子どもの様子が分かるかと思って」。

打診された役職は「会計監査」。仕事は年度末の決算報告書のチェック。「あとは、都合がつくときに、行事の準備に参加してくれれば」ということだったので、「それぐらいなら協力できそう」と思ったことも大きかったといいます。

やってみると、そんなに悪いものでもなかったですよ」というAさん。学年を超えた知り合いができるので、同級生のママさんに聞いても分からないことを教えてもらうことができますし、他の保護者よりも学校の行事などの情報を早く知ることもできます。地域と学校のかかわりや、その中でPTAが果たす役割を理解できたことも収穫でした」

ただ、いろんな考えの人が集まって行動するので、何かしら起こるんですよねえ…

改革やりっぱなし

効率を上げるための改革は喜ばしいことですが、中には逆に「仕事を増やす改革」をする人もいます。Aさんの在任中で印象に残っているのは、ある年の広報委員会。

それまでは年3回広報誌発行が仕事でしたが、「子どもたちの様子をもっと保護者に伝えたい!」と、発行回数を年8回に増やしたのです。予算には限りがあるため、編集も印刷も業者は使わず、パソコンとプリンターを駆使して行うように変更しました。

「当人たちはノリノリでやってましたが、次の年度に就任した人は大変でした。それはそうです。年3回、業者を使っての簡単な仕事と思って入ってきたのに、倍以上の8回に増えている上に、全部手作業と言われたのですから…。仕事を増やすだけ増やして、あとよろしくっていうのはどうなんでしょうね…」

サークルのノリ

友人同士で同じ委員会に所属、ということもよくありますが、それが高じて「育児サークルのノリ」になるところもあったそうです。

ある年の女性ばかりが集まった委員会。委員長の提案で、メンバー全員が「ちゃん」づけで呼びあうというルールができていました。また、任期中に妊娠・出産した人や、家を購入した人がいたのですが、委員長が「お祝いをしなくちゃ」と、そのたびにプレゼント代を全員から徴収。大人のつきあいですから、一人数百円程度ですむものというわけにもいかず、一人当たり毎回1,000円単位での出費だったとか。

「仲良くなるのはいいと思いますが、PTAはお友達の付き合いとは違いますよね。そういうのは、どうなんでしょう…」

上司と部下

ある委員会の委員長さんは、「PTAは例えれば会社。私たちは同じ部署で働く仲間。委員長はいわば上司。みんなの前に立って、メンバーのことを全力で守ります」と口癖のように言っていました。

言葉通り、仕事に関しては、先頭に立ってよく働く人という印象をうけました。でも、よくよくメンバーに活動の様子を聞くと、「いつも上から口調」「メンバーが意見を言っても、自分の意見とは合わないと、思い切り全否定」「PTA関係の飲み会に行く交通手段がないと、メンバーに車を出すようお願いする」など、一緒にいる人たちにとって、「それはちょっと違うんじゃ…」という行動も多かったそう。

『長』がついたことで、自分が偉くなったと思ってしまう人もいるんでしょうかね…

先生も大変

Aさんの子どもが通っていた学校では、先生も全員何らかの委員会に所属し、委員長決めに立ち会っていました。ある年のこと、どんなに話し合っても、委員長がなかなか決まらない委員会があったそうです。

本部役員の提案でいったんくじ引きをしたものの、欠席者が当選。当選した人に「当たりました」と電話をかけると、「そんなの欠席裁判ですよね?」と、ごねるごねる。なかなか話が進みません。同席している先生方も帰るに帰ることができず、困り果ててしまいました。

結局、欠席しているメンバーの中に、別の学校で先生をしているという人がいたことから、元同僚だったという先生が直々に電話をして、引き受けてもらっていました。電話をした先生曰く、「もう、なかなか決まらないという時は、同業のよしみでこうやって引き受けあうこともあるんです」とのこと。

「お子さんのいる先生だと、自分の学校のPTAにも悩まされ、自分の子どものPTAでも悩まされ…、ということもよくあるのだとか。こういう話を聞いてしまうと、先生も大変なんだなあと、ちょっと考えさせられてしまいますね」

まとめ

「子どもが卒業して、こういった活動とは疎遠になりましたけれど、下の子がまだ小学校に通っている友人などから、いろんな話を聞いたりもします。決して悪い活動ではないのですが、価値観が違う人が集まり、しかも無償での活動なので職場なんかとは違って、なにかと起こりやすいのかもしれないです」と語るAさん。

そろそろ令和元年度の任期終了の時期。みなさんの学校PTAでは、どんな出来事がありましたか?

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