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子供にも伝えてほしい「災害時に役立つサポートアイテム」〜家族と離れることも念頭に

LIMO / 2020年2月6日 20時15分

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子供にも伝えてほしい「災害時に役立つサポートアイテム」〜家族と離れることも念頭に

今年2020年は阪神・淡路大震災に襲われた1995年1月17日から25年目、国内観測史上最大規模の地震、東日本大震災からは9年の歳月が経ちました。残念なことに、どちらの地震でも甚大な被害が出て、多くの人々が亡くなられています。

いつ、どこで起こるかわからない自然災害は本当に恐ろしいものです。そこで今回は、まだ人生経験が浅く未熟な高校生である筆者でも、存在や使い方を知っておくことで不安がやわらぎ、いざというときに役にたつ「災害サポートアイテム」について紹介します。

災害時に役立つ公共設備

普段は、公園や公共施設の建物周辺に設置されているベンチやマンホールなどの公共設備には、災害時に役立つアイテムが色々あります。メーカーや設置場所などによって使い方や大きさなどが違う場合もあるため、災害マップや居住地域の自治体HPなどで事前に確認しておくと安心です。

トイレベンチ

昨年10月の台風19号による災害では、断水や停電によって高層マンションのトイレ、エレベーターが使えないという不便な状態になったことが大きく取り上げられました。特にトイレの問題は生活するうえでも、衛生面でも切実な問題です。そんなときのためにトイレベンチというものがあるのをご存知でしょうか。

トイレベンチとは、公園などに設置されているベンチの左右の脚部分が、汲み取り式のトイレとして使えるようになっているベンチのことです。便器とつながっている地下タンクは汚水を貯めておける仕組みとなっています。

ベンチによっては、100人が使用しても、7~8日間は汚水を貯めておくことができるそうです。次に紹介する収納ベンチに格納されているテントを組み立てて設置することで周囲を包囲し、プライバシーが守られる形になります。

収納ベンチ

収納ベンチとは、トイレ用のテント一式が収納されているベンチのことです。大型と小型のテントが収納され、大型のテントは車いすのまま利用するためのものになっています。このテントをトイレベンチとセットで使うことで、個室トイレのようなプライバシー面に配慮した簡易トイレが完成します。

マンホールトイレ

下水道管路の上にあるマンホールで、「災害用トイレ」などと書かれているものがマンホールトイレとして使用可能なもので、主な設置場所は学校や公園といった広域避難所です。

便器のみの簡易なものから、和式・洋式便器、周囲をテントで囲んで個室トイレが作れるものなど様々な種類があります。ご自身の避難場所に、どんな種類のトイレが設置されているのかを調べてみてはどうでしょうか。

かまどベンチ

公園などに設置されているベンチのなかには、トイレではなく、「かまど」に変身するものもあります。普段、ベンチとして座っている部分を持ち上げると、その下のコンクリート部分が「かまど」として使用でき、外したベンチ部分が机や収納として使えるなど、いくつかのタイプがあります。

自宅周辺にそうしたベンチがあるかどうかを調べておくと、いざというときにスムーズに利用できるでしょう。

耐震シェルター

耐震シェルターとは、たとえ地震で住宅が倒壊しても、耐震シェルターを設置した部屋は倒壊せずに守られる装置のことです。家全体を耐震補強する場合には100万円~150万円もの費用がかかるため、相場が20~70万円前後の耐震シェルターを、自宅のうち1部屋のみに設置する人も少なくありません。

住みながら工事をすることもできますし、自治体によっては耐震シェルターの補助金※を出しているところもあります。
※金額についてはお住いの自治体に問い合わせてみてください。

耐震シェルターを設置した部屋には、水や食料の備蓄はもちろん、毛布やホッカイロなどの防災用備品を置いておくといいでしょう。

携帯浄水器

東日本大震災では、支援物資が輸送されるまでに地震発生から5日ほどかかったと言われています。しかし人間は、4~5日のあいだ水を飲まなければ重度の脱水症状が出ることもあり、最悪の場合は死に至る危険性も否定できません。

そこで知っておきたいのが「携帯浄水器」の存在です。家庭の浄水器を携帯サイズにしたようなイメージのアイテムで、ものによっては山の湧水や川の水などを、飲み水用に濾過することもできます。

また、普段の生活で口にしているような無菌状態の水とまではいかないものの、海水を最低限人が飲めるレベルの水にしてくれる商品なども販売されています。価格は、数千円~数万円と幅が広く、安価で持ち運びがしやすいストロータイプのものやペットボトル状のもの、たくさん入るポンプタイプのものなど種類も豊富です。

水は救援物資が届くまでのあいだ命をつなぐための重要な役割を担うため、事前に購入し、外出するときや登山・キャンプなどのアウトドアに持っていって濾過の具合や使いやすさなどを体験しておいてはどうでしょうか。

まとめ

突然に起こる災害は、家族をバラバラに引き離してしまう可能性があります。普段の生活では、まだまだ大人の力を借りて生活していることも多い筆者のような未成年者や、筆者より年下の子供たちが、大人と離れて1人になってしまうこともあります。

家族で避難場所を決め、今回の記事で紹介したように各自の避難場所にある災害アイテムを知り、1人になっても周囲の人たちと助け合って災害を乗り切ることができるよう、普段から話し合っておいてほしいと思います。

【参考】
「下水道・災害時に使えるトイレ(https://www.mlit.go.jp/mizukokudo/sewerage/mizukokudo_sewerage_tk_000411.html)」(国土交通省)
「耐震シェルターという方法(http://www.taishin.metro.tokyo.jp/why/topic04.html)」(東京都 耐震ポータルサイト)
「防災用ベンチ(https://www.city.atsugi.kanagawa.jp/shiminbenri/environment/kankyou/park/news/d027448.html)」(厚木市公式ウェブサイト)

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