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「無料お試し期間」はワナ? 無駄なお金を使わないために必要なこと

LIMO / 2020年2月11日 18時20分

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「無料お試し期間」はワナ? 無駄なお金を使わないために必要なこと

みなさんはネットショッピングや動画配信サービスを利用したことはありますか?

これらのサービスでは、最初は「送料無料」や「30日間無料お試し期間」などが設定されていて、軽い気持ちで始めてみたものの後悔した経験がある方もいるかもしれません。

人は「無料」に弱い

実は、人間は心理的に「無料」という言葉に弱いのです。

たとえば、あるサイトが送料無料だからといって利用しているうちに、いつの間にか有料の「即日配送サービス」を利用してしまっていた…なんてことはありませんか? または、30日間無料の動画配信サービスを利用しているうちに、いつの間にか有料に切り替わっていた、ということもあるかもしれませんね。

企業におけるマーケティング(サービスを売る戦略)の手法としても「無料」がもたらす効果は知られており、無料でユーザーをひきつけたあとに有料でサービスを売る戦略が使われていたります。

このように、世の中の至る所に心理的なワナが仕掛けられており、自分にとって無駄なお金を使ってしまっているかもしれません。

そこで今回は、「いつの間にか無駄なお金を払っていた」という状況を無くすために、「どのような心理トリックが使われているのか」を確認し、明日から少しずつ無駄な出費を減らしていく方法を解説していきます。

「無料」がいつの間にか「有料」に…

結論から言うと、「無料」というのは非常にお得です。一方で、いつの間にか自分の意志に反して有料のものを契約または購入しまう危険性もあります。

ネットショッピングサイトや動画配信サービス以外にも、アプリの無料ダウンロードや証券会社の手数料無料など、多くの場面で無料のワナが仕掛けられているかもしれません。

心理学と経済学を融合させた行動経済学では「無料の魅力」が研究され、人はついつい無料にひきつけられることが分かっています。簡潔に言うと、人は「損をしたくない」という気持ちが強く、無料だと失敗しても損をしないので、買い(使い)やすく感じてしまうのです。

しかし無料だからと始めてみたものの、実際にはネットショッピングサイト、動画配信サービス、無料アプリ、証券会社の手数料などは、一定の期間が過ぎたり、決められた上限を超えたりすると有料になる部分があり、それらを多くの人が利用しています。

もちろん、自ら選んで使っている分には問題ないのですが、何となくそれらの有料サービスを利用しているという人は案外多いのです。それでは、なぜ意図せずに有料サービスまで使ってしまうのでしょうか?

行動経済学では以下の2つの理由があげられます。

みんな使っている安心感

ネットショッピングの即日発送サービスや動画配信サービスは今や多くの人が利用しています。

行動経済学では「みんなが使っている安心感」により、多くの人が何の疑問も持たずに使ってしまうのだそうです。この安心感が、よく検討せずに有料サービスを利用してしまう一因とも言えます。

現状維持バイアス

動画配信サービスの30日の無料期間が終わったときに、他の動画配信サービスに乗り換えれば良いでは?と思う人もいるかと思います。しかし、実際には30日間の無料期間が終わったあともそのまま利用している人も多いのです。

なぜこのようなことが起きるのかというと、行動経済学では「今の状態が一番良い」と感じてしまう現状維持バイアスが人間に備わっているからだと言われています。

就職や転勤が決定したときに、今住んでいる場所(地域)を離れたくないと思ったことはありませんか? これも現状維持バイアスの一つで、今の状態が一番良いと思ってしまうからなのです。

しかし、たとえば動画配信サービスNetflixの場合、月額は1000円程ですのでレンタルビデオ1本100円で換算すると、月10本以上の動画を見ないと実質的には損になります。

つまり、動画を月10本以上も見ない人は損をしている状態なのですが、現状維持バイアスが根付いてしまったために、多くの人が何となくそのまま有料で使ってしまうことになるのです。

「無料」に騙されない方法

それでは、どのように無料のワナを回避すれば良いのでしょうか?

前途のように、人間にはバイアス(思い込み)があってなかなか思った通りに実行できないのですが、その簡単な対策を伝授していきます。

値段以外の価値に目を向ける

無料のものは確かにお得です。しかし、使う理由が「無料だから」で契約または購入するものは、本当に自分にとって価値があるものなのでしょうか?

自分には本当にネットショッピングの即日配送サービスは必要なのか? 先月は月10本以上の映画を見たか? まずは冷静に振り返ってみましょう。

このように、無料だからといって安易には始めずに、まずは一呼吸おいて有料でも利用する価値があるものかどうか考えてみることが大切です。

「無料のものだけを使う」と強く意識する

とはいっても、「有料でも利用する価値」があるかどうか判断が難しいケースもあります。そんな時は、もっと簡単に「無料のものだけを使おう!」と意識してみて下さい。

そうすることで、有料のサービスが出てきたときに、すぐに対処できますよ。

まとめ

このように少し意識を変えるだけで、長期的に見るとかなりの節約につながりますね。ぜひ明日から無料のワナに引っかからずに、無駄な出費を減らしていきましょう!

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