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一時23,000円割れした日経平均、経済減速懸念で見通しは?

LIMO / 2020年2月2日 21時15分

一時23,000円割れした日経平均、経済減速懸念で見通しは?

一時23,000円割れした日経平均、経済減速懸念で見通しは?

【日経平均株価】テクニカル分析 2019年2月2日

新型肺炎拡大の影響で、リスクオフの動きが続く

2020年1月31日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より227円43銭高の23,205円18銭となりました。

週末こそ買い戻しの動きとなりましたが、中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の影響が懸念され、週ベースでは大きく下落しました。

世界の株式市場でリスクオフの動きが続いています。日経平均も先週は週初から下げ、27日には前週末比483円67銭安の23,343円51銭と、今年最大の下げ幅となりました。

その後は乱高下となり、一時は反発する場面もありましたが、30日の終値は22,977円75銭と23,000円を割り込み、2019年11月1日以来およそ3か月ぶりの安値となりました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。新型肺炎の懸念はまだ収まりそうにありません。世界保健機関(WHO)は30日、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態宣言を出しました。

米株はそれでも、好業績銘柄を中心に買われる動きでした。しかし、米政府が30日夜、中国への渡航警戒レベルを最高の「渡航中止・退避勧告」に引き上げたことで、米国経済そのものに影響を及ぼすとの懸念が広がり、下落しました。

香港や台湾など、アジアの株式相場も大きく下落しています。上海株市場は1月24日以来、春節の正月休みで休場となっていましたが、今週の休み明けで、大幅に下落して始まるのではないかと心配されます。日経平均も今週、さらに下落する可能性があります。

日本株にとってよくないのは、投資家の間にリスクオフの動きが広がることで、ドルが売られ、比較的安全資産とされる円が買われ、足元で円高傾向になっていることです。31日のニューヨーク外国為替市場で、円相場は1ドル=108円25~35銭で取引を終えています。約3週間ぶりの円高です。

こうしたことから、しばらくは日経平均についても積極的に買っていくのは難しい局面だと言えます。ただ、一方で、銘柄によっては売れられすぎで割安なものも出てきています。好業績銘柄などを中心に仕込みのチャンスとも言えます。

25日線を割り込み、方向感が出しづらい状況

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末までは高値圏で小幅にもみ合いながらも、25日移動平均線付近で下げ止まるような動きでした。

ところが先週の週初には、そこから大きく窓をあけて下落しました。さすがに75日付近では止まりましたが、その後も窓を埋めるような動きにはなりません。むしろ、30日には大きな陰線で75日線も割り込むような動きとなりました。

31日には「往って来い」で75日線付近まで値を戻したものの、回復するまでには至っていません。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。ポイントとしては75日線を回復できるかどうか。現在、75日線は23,310円前後です。過去に売買が積み上がっているところで、このあたりから回復できないと、逆に上値抵抗線に変わってしまいます。

ここを回復できた場合の上値メドは、1月17日の24,115円、12月17日の24,091円あたりになります。

気になるのは移動平均線の形です。先週の値動きにより、5日線が25日線、75日線をともに上から下に抜けるデッドクロスが形成されました。また、昨今の値下がりにより、25日線が右下がりになり、75日線に近づいています。

このまま下落が続くと早ければ今週末にも25日線が75日線を上から下に向けるデッドクロスが形成される可能性があります。そうなると目線を下に持たざるを得ません。

まずは週初から、75日線を回復できるかどうかチェックしたいところです。

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