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心中しろっていうの!?「子持ち主婦」VS「独身男性」隣人騒音トラブルの行方

LIMO / 2020年2月6日 9時45分

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心中しろっていうの!?「子持ち主婦」VS「独身男性」隣人騒音トラブルの行方

子育て世代のなかには、子どもの泣き声や足音をはじめとした騒音トラブルに、日々心を悩ませている人もいることでしょう。集合住宅で独身の隣人とのトラブルに悩んだ、あるママの体験を伺いました。

きっかけは子どもの足音

都内の集合住宅に住むEさんは、未就学の子どもがいる主婦。夫は多忙で家を空けがちなため、ワンオペ育児をしています。住まいは2LDKの鉄骨造。築年数が古く比較的家賃がリーズナブルなため、ファミリー層や多少余裕のある独身層、高齢者など、さまざまな人たちが暮らしているといいます。ある日、Eさんのもとに管理会社から『子どもの足音がうるさい』という苦情が入りました。

「苦情が入ったのは初めて。前日は子どもの誕生日で、プレゼントを見て喜び、ピョンピョン跳ねていたんです。確かにうるさかっただろうと思い、その旨を管理会社に伝えました」

物件が古いためEさんもさまざまな世帯の生活音を感じていましたが、下階の住人とも交流があったので、気が緩んでいたことを反省したといいます。相手からの要望で、部屋は教えないようにとのことでした。また、管理会社からは直接相手と話し合わず、必ず管理会社を通すようにと注意されたそうです。

だんだん要求がエスカレートして…

それから2週間ほどたった日、Eさんのもとにまた苦情が入ります。内容は、子どもが深夜まで騒いでいるというものでした。前日、子どもの昼寝が長引いて就寝が22時だったといいます。

「子どもの就寝が22時を過ぎれば深夜まで子どもを騒がせていると言われ、7時に起床した日には早朝からうるさいと言われ……毎週のように苦情が入りました。内容がオーバーになっていることは気がかりでしたが、それをこちらから言うわけにはいかないという思いもありました」

しつけはもちろん、窓や壁に防音シートを貼ったりコルクマットをすべて高価な防音マットに取り換えたり、できる限りの対策をしたEさん。それでも、子どもがキャーキャー喜んだりぐずって泣いたりすると、すぐに苦情が入ったといいます。

度重なる苦情にEさんも精神的に追い詰められてしまったそう。子どもが嬉しくて声をあげるとビクッとし、普通の話し声でさえも「シーッ」と静かにするよう言ってしまうことも。子どもの感情や気持ちを押さえつけているようで不安を感じつつ、ビクビク過ごすようになってしまったといいます。

「何に対しても敏感になり、精神的に不安定でした。それを察して、子どももよく泣くようになってしまい……しかし管理会社の担当も若い方で、お子さんがいる側が気を付けるべきの一点張り。気づけば防音にかけた費用は30万円以上でした」

管理会社を通して話し合いを続けるうち、苦情の相手は隣の角部屋に新しく来た独身男性だということが分かったそう。入居してから顔を合わせたこともない相手でした。

「心中しろっていうの?」

管理会社から、相手が平日の昼間は働いていること、カレンダー通りの休みがあることを確認したEさん。相手が在宅していそうな時間帯は音を立てないよう、気を尖らせていたといいます。しかし平日の昼間、また苦情が入ったのです。しかも内容は熾烈なものでした。

「相手は、『自分は風邪で寝込んでいるのに子どもが騒いでいる、これまで何度も注意したのに無視するなら、直接行って警察沙汰にしてやる!』と猛烈に怒っているといわれました。これには今まで素直に謝っていた私も頭に来ましたね」

Eさんは管理会社に対し、今までこちらがどんな対策をし、いくら費用をかけてきたかということ、風邪で寝込んでいることまで見越した行動は無理であるということを伝えました。

「そもそもこの物件、多少は音が漏れます。お隣が朝バタバタしている音も聞こえています。こちらは常に意識して生活しているのに、『風邪で寝込んでいるので、少し静かにしてもらえませんか』ということがなぜ言えないんでしょう。家にいるだけで苦情が入って、こちらも精神的に追い詰められています。無音にすれば満足ってこと?心中しろっていうの?」

普段は素直に謝るEさんの言葉に、管理会社の担当も慌てふためいた様子だったそう。Eさんも今回ばかりは譲らず、脅迫めいたことを言うなら、こちらが警察を呼ぶとまで言い切ったそうです。

お互いに譲歩しあう部分も必要

Eさんの怒りが伝わったのか、それ以来パタリと苦情はなくなったそう。1年後、ほかの住人ともトラブルを起こした隣人は、人知れず引っ越していったといいます。Eさんは、環境をきちんと確認していなかった相手に対しても腹立たしさがあるといいます。

「私も入居の際にはさまざまな確認をしましたし、子どもが生まれたときは下階にあらかじめ挨拶をするなど配慮をしてきたつもりです。迷惑をかけているんだという自責の念から謝ってばかりいましたが、過剰な要求にこたえる必要はないですよね。夫は、引っ越すか、相手にお金を払って出て行ってもらうしかないといっていましたが、それが狙いだったかもしれないですし」

もちろん子どもの声や足音に注意を払うのは親の務めですが、どう工夫しても無音にするのは無理なことです。近年は、うるさいからという理由で保育園の新設が困難になったり、公園で遊べなくなったりと、子どもの居場所が少なくなっている傾向があります。お互いに配慮と譲歩をしあいながら、優しい目で育児する余裕を持ちたいものですね。

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