ハズレ上司のパワハラにもう限界…賢く乗り切るための対処法と回避策

職場で受けるパワハラに悩んでいませんか？パワハラに対する社会の目は年々厳しくなっています。しかし、まだまだ時代に逆行した悪質行為を続けるハズレ上司に苦しめられている人はいるようです。パワハラの種類は幅広く、あなたが抱える上司への不快や憤りも、もしかするとパワハラによるものかもしれません。

ここでパワハラの意味やパワハラ事例、適切な対処法や回避策をチェックしてみてください。

パワハラってどんなもの?!意外に幅広い該当ケース

平成30年10月に発表された厚生労働省による「パワーハラスメントの定義（http://www.mhlw.go.jp/content/11909500/000366276.pdf）」をみてみると「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」としています。

さらにパワハラの6つの典型例も示されています。

1.身体的な攻撃
2.精神的な攻撃
3.人間関係からの切り離し
4.過大な要求
5.過小な要求
6.プライバシーの侵害

この6種類で職場のパワハラが網羅されているわけではありません。これらに該当しないように思えても、あなたが上司について不快や苦しみを経験しているなら、もしかするとパワハラなのかもしれないのです。

ハズレ上司によくあるパワハラ行為

パワハラについて、未だに認識の浅いハズレ上司にあたってしまい苦しんでいる人たちがいます。「罵倒や怒声を浴びせる」という明白なものばかりではありません。職場で起きているパワハラ行為をご紹介します。

自分の仕事を部下に振る

「君を成長させるために…」「お前のために」と言って、次から次に仕事を振る上司。その中には上司自身がすべき業務も含まれていて、結果的に上司がこなした仕事として報告されることもあるようです。

サービス残業の強要

納期の迫った仕事や急な案件の完了を強制しておいて、残業申請を認めない上司もいます。つまり、サービス残業の要求です。また、職場の飲み会やイベントの準備の一切を押し付け、手配の時間は業務と認めない理不尽なケースもあります。

部下指導を放棄する

入社や異動したばかりなのに、教えることを放棄する上司もいます。聞いても「自分で考えたら？」「見て学べ」などと無責任な返答ばかり。仕方なく自力でやると「勝手にやるな」「間違っているじゃないか」と怒られることもあるそうです。

ハズレ上司にあたったときの対処法と回避策

もし上司のパワハラに遭ったら、どう対処すればいいのでしょうか。ターゲットにならないための回避策も合わせて見ていきましょう。

上司の上司を味方につける

直属の上司のことで困ったら、さらに上の上司の力を借りると解決しやすくなります。相談を持ちかけてもいいですし、仕事の案件に関わってもらってもいいです。それにより、直属上司の理不尽な横行を抑制できるでしょう。変化がなければ直属上司をあてにせず、上の上司の指示や協力を仰ぎながら仕事を進めてしまうのも一手です。

思い切って対峙する

ハズレ上司のパワハラに黙って従うだけでは、延々と繰り返されてしまいます。思い切って毅然とした態度で対峙するのも大事なことかもしれません。また、愛想の良い部下ほど「少しくらい無理を言っても大丈夫そうな奴」とターゲットになりやすいようです。距離を置きたい上司には、普段の会話でも質問で話を広げたりせずにドライな反応で終わらせるのが得策でしょう。

無理に付き合わない

仕事終わりのお誘いに無理に付き合う必要はありません。断ると今後に響きそう…と不安になるかもしれませんが、付き合えば、その先何度も誘われる可能性があります。スケジュール表を埋めるなど「忙しいフリ」をして、誘いづらい雰囲気を出しておくのも効果的です。

おわりに

無理な指示や理不尽な要求に黙って従い続ける必要はありません。一人で抱えずに、さらに上の上司や社内の相談窓口となる然るべき人に相談してみましょう。

耐え続けたことで、仕事どころか健康に悪影響が出てしまった人も多いです。パワハラするようなハズレ上司にあたったら、適度に距離を置いて自分を守りましょう。どうにもならないときは、退職や転職も視野にいれてくださいね。