迷子センターで保護されて安心したら…5歳児を迎えに来たのは赤の他人!?
LIMO / 2020年2月8日 20時20分
迷子センターで保護されて安心したら…5歳児を迎えに来たのは赤の他人!?
大型スーパーやフードコート、シネコンなど何でもそろうショッピングモール。週末ともなれば、赤ちゃんからお年寄りまで多くの人でにぎわいます。Tさん一家も家族4人で楽しいひとときを過ごしていたのですが…一瞬の気のゆるみから家族は恐怖のどん底に突き落とされることになりました。平和なショッピングモールで一体何が起きたのでしょうか。
人でにぎわうショッピングモールも安心できない!?
この日、Tさんは夫と5歳の息子、2歳になったばかりの娘の4人でショッピングモールを訪れました。自宅から車で5分ほどのショッピングモールは4階建て。最上階は駐車場で3階にはシネコンやゲームコーナー、2階は専門店街、1階には広いフードコートと大型スーパーがあります。最初は家族そろって息子のランドセルを見ていましたが、家電製品を見たいと言う夫と別行動することになり、Tさん1人で2人の子どもを見ることになりました。
息子はおもちゃ売り場に夢中。娘は併設のキッズコーナーで静かに遊んでいたので、Tさんは通路に設置されたベンチでスマホをいじっていたそう。しばらくすると、長女の泣き声がしたので、様子を見ると大きなクッションになかなか登れず癇癪を起こした模様。「2歳になってからイヤイヤ期に突入したようで、思い通りにならないとすぐ大声で泣くんです。この時は持参したお気に入りのおもちゃでなんとか機嫌が直りました。」
ふと、息子の様子が気になりおもちゃ売り場を見ると、さっきまでいたはずの息子の姿が消えています。「きっと商品棚の間に移動したんだと思い、名前を呼びながら周辺を探しました。ただ、キッズスペースにいる娘のことも心配だったので、すぐに夫に電話して戻ってくるように言いました。」
巧妙な手口!子どもが思わずついていってしまう声がけ
慌てて戻ってきた夫に娘を預け、本格的に息子を探しはじめたTさん。5歳の息子の背丈は商品棚に隠れてしまうので、1列ずつ通路をのぞいていきましたが見当たりません。「おもちゃ売り場と付近のトイレを探しても見つからなかったので、これは迷子になってしまったんだなと思いました。うちの息子はわりとしゃべるのが得意で、大人ともハキハキ会話できるので、迷子になっても店員さんに助けを求めることができるだろうと楽観的だったんですが…」
ここで衝撃的な事実が発覚。Tさんの息子は実は迷子になったのではなく、連れ去りの被害にあっていたのです。「あとから聞いた息子の話では、知らない男性に『さっき向こうで君のこと探してる人がいたよ。困っているみたいだった。一緒に行ってあげるよ、急いで!』と声がけされたそうです。ちょうどその時死角になって息子から私の姿は見えず、せかされるままについて行ってしまったそうです。」
迷子センターに保護されても一件落着…ではなかった!
そんな事情は知らないTさんは1階のインフォメーションセンターに向かいます。不安を抱えながらエスカレーターで移動していると場内スピーカーからTさん息子の名前と年齢、服装などの特徴を伝える迷子アナウンスが聞こえました。
そう、Tさん息子は連れ去りの途中で犯人とはぐれ、迷子センターに保護されていたのです。アナウンスを聞いてホッとしたTさん。目指す迷子センターはもう目の前。その時目を疑うような光景が……。
「知らない男が息子を引き取ろうとしていたんです。息子はキョトンとしていましたが、泣くこともなく男と手をつないで移動しようとしていました。」すぐに息子の名前を呼び、駆け寄ったところ、男は急いで走り去ったそう。息子を置いて追いかけるわけにもいかず、結局連れ去り犯を捕まえることはできませんでした。
年齢も性別も関係ない、子どもから絶対に目を離すな
無事に息子と再会できたものの、巧妙な連れ去りの手口に震えが止まらなかったというTさん。「心のどこかで男の子だし、もうすぐ小学生になるから大丈夫だろうと思って油断していたのかもしれません。自分が迷子センターに行くのが数分遅れていたら、完全に連れ去られていたかと思うと、恐怖です。不特定多数の人間が集まるショッピングモールでも、性別や年齢に関係なく絶対に我が子から目を離してはいけないと身をもって分かりました。」
大人との会話が成立する年齢になると、子どもが巧妙な犯人の声がけに耳を貸してしまい抵抗せずに付いて行ってしまう事例が発生しやすくなります。子どもが大声で助けを求めない限り、第三者の視点からは本当の親子かそうでないかは判断できません。死角が多いショッピングモールでは絶対に子どもから目を離してはいけない。危険はすぐそこに潜んでいるかもしれません。
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