産後クライシス!?「夫と同じ空気を吸うのも嫌」離婚を考える新米ママの孤独
LIMO / 2020年2月9日 19時50分
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産後クライシス!?「夫と同じ空気を吸うのも嫌」離婚を考える新米ママの孤独
夫婦の絆をより強くする出産という一大イベント。愛の結晶が誕生するという幸せな出来事が夫婦関係の危機を招く!?妊娠中から夫に対する不満がたまり続け、現在は毎日離婚を考えているという悩める新米ママに、出産を機に生じた夫婦関係の変化について聞いてみました。
「なんで私だけ辛いの?」違和感は妊娠中から
今回話を聞いたMさんは現在33歳。夫は4歳年上。2年間の妊活を経て妊娠が分かった時は、夫婦で手を取り合って喜んだそうです。ところが、妊婦生活を送るうちにMさんは徐々に夫への不満を募らせていきます。
「総合職だった私は、地方に転勤になったのがきっかけで現地採用の夫と知り合い、結婚することになりました。新婚生活は夫の地元で。私は慣れない環境での初めての妊婦生活が、正直不安でした。」
妊娠初期から重いつわりに悩まされたMさん。特に食べ物の臭いが耐えられず、毎日の食事作りがとてもつらかったそう。しかし、結婚まで実家暮らしだった夫は全くと言っていいほど家事ができず、帰宅して夕食ができていないと「最初から言ってくれれば外で食べてきたのに。」と不満顔。ソファに横たわりつわりに苦しむMさんをいたわる様子はなかったそうです。
「2人の子どもなのに、なんで私だけこんなに苦しまなきゃいけないの?って毎日泣いていました。明るいママじゃなくてごめんね、ってお腹の赤ちゃんに謝ってましたね。」と当時の状況を思い出し、涙目で語るMさん。
役立たずの夫に幻滅しかない立ち合い出産
ひどいつわりは妊娠後期まで続きましたが、遠方に住む実母も新幹線で駆けつけてくれ、その助けを借りて無事に臨月を迎えたMさん。父親としての自覚を持ってもらうためにも、立ち合い出産のバースプランを立てていましたが、Mさんの夫はローカル線の運転士。泊まり込みの勤務もあるため、出産に立ち会えるかどうかはタイミング次第でした。
「幸いなことに本格的な陣痛が来て入院した日は夫の仕事が休みだったんです。それなのに夫は初産だから生まれるまで時間がかかるだろうっていう義母の言葉を真に受けて、一度家に帰ってしまったんです。1人陣痛室に残されてすごく心細かったですね。」やっと産院に戻ってきてもMさんの腰をさすったり元気づけたりする様子は全くなし。見かねた産院スタッフが注意するほどでした。
6時間におよぶ長く苦しい陣痛を経て、分娩室に入ったMさん。周りのスタッフに促され入室した夫は、何をするでもなくぼーっと立ち尽くすだけ。
「水分補給の介助をしてくれたり、汗を拭いてくれたりもなくて。かといってビデオを回すこともなく。ほんと役立たずで情けなかったです。それなのに、義実家への出産報告の電話だけはすぐにして……。やっと生まれたよ~って、あんたは何もしてないだろうって怒りしかなかったです。」
出産後は睡眠不足でノイローゼ…とにかく夫が大嫌いに
退院して赤ちゃんと3人の暮らしが始まり、初めての育児に奮闘するMさん。生まれたのは男の子で、長時間立って抱っこしないと寝ないため毎日寝かしつけにとにかく苦労していました。運転士の夫は、勤務に支障が出るといけないという理由でMさん母子とは別室で寝るように。「もちろん睡眠不足で運転して事故を起こしてしまったら大変なので、しっかり寝てもらいたいという気持ちはあります。でも、2人の子どもなのになんで私だけ毎日こんなにボロボロな状態なんだろうって不公平感が募りました。」
まとまった睡眠がとれず、育児と家事の両立に苦しむMさんの心身は限界に…ノイローゼ状態になってしまいます。ぐずる赤ちゃんと暗い表情のMさんが待つ家庭を負担に思ったのか、長男誕生から3か月ほどで夫の帰宅が遅くなってきたそうです。夫の職場は頻繁に飲み会があり、そこで深酒した夫が帰ってくるのはいつも明け方。
「当時はいても結局頼りにならないんだから、夫がいない方が楽だっていう気持ちでしたね。単身赴任と思おうって。でも酔って帰宅した夫が出す物音でようやく寝た息子が起きてしまったりすると殺意を覚え、一緒の空気を吸うのも嫌でした。」
夫は敵じゃない!夫婦関係の変化をチーム意識で乗り切ろう
完全に夫への愛が冷め、長男がもうすぐ2歳になる今も離婚の二文字が毎日頭をよぎるというMさん。
「息子が言葉を発するようになった頃から、少し夫の態度が変わってきた気がします。父親の自覚が出たのかな、でもね、遅いですよ。出産を機に夫への想いは完全に変わってしまいました。まあ、でも息子も夫になついているし、2人で育てていきたい気持ちはあるので、今は様子見しています。」
もとは赤の他人の夫婦。出産という大きなイベントを経験することにより、夫婦関係に変化が生じる家庭も多いのではないでしょうか。夫婦で敵対関係になってしまうと修復は困難に…。授かった子どもを共に育てるチーム意識を持つことで、同じ方向を向いて進んでいけるとよいのかもしれませんね。
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