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キャッシュレス決済は「ムダづかいを増やす」は本当?

LIMO / 2020年2月8日 19時15分

キャッシュレス決済は「ムダづかいを増やす」は本当?

キャッシュレス決済は「ムダづかいを増やす」は本当?

「現金派」のままでいた方がいい人とは

キャッシュレス社会が本格化しようとしている今、「それでも現金払い」という人がいます。現金派の言い分としては「使っている感覚がなくなり、ついつい使いすぎそうで怖い」というものです。ですが、キャッシュレススタイルでも使いすぎない人もいて、少額払いでも常にクレジットカード!という人もいます。

今回は現金派の「使いすぎを防止したいから」という主張を考察します。

金遣いが荒くなる理由

そもそも、金遣いが荒い人には共通の特徴があります。筆者は昔、ニート&フリーターをしていた時期があったのですが、その頃派遣社員で働いていた収入は、毎月完全に使い切る「金遣いが荒い時期」を経験しています。ですので、金遣いが荒い人の気持ちは、実体験レベルで理解できるつもりです。

自身の過去の感覚も踏まえると、金遣いが荒い人は次のような特徴があるようです。

・計画性がなく、衝動的に買ってしまう
・広告に惹かれると、即断で買う
・ストレス解消が「お金を使う」
・節約をトータルで思考できない

こうした特徴です。

まず、見極めるべきは「欲しいのか?必要なのか?」ということです。両者の気持ちはよく似ているので、冷静に区別して考える必要があります。その場では欲しいと思っても、本来必要のないものなら、時間が経てば「やっぱり必要なかった」という気持ちになるものです。

一方、「必要なもの」は時間が経過しても購入する必然性は消えません。そのため、金遣いが荒い自覚がある人は「ほしいと思ったら一日待つ」ということがおすすめです。翌朝の冷静な頭で再考すれば、違った見解が導き出されるでしょう。

また、出費が激しい人は「新しい物好きで、お金を使うことが快感」という気質であることが多いです。飽きっぽい性格なので、お金を使って得たものを大事にせず、自分の感情を楽しませるために、あれこれ次々と新しいものを買ってしまうので、結果的に出費が激しくなるのです。

そして最後に「節約をトータルで思考しない」ということです。スーパーの半額惣菜セールなどが大好きで、買ったはいいけど食べきれずに廃棄する、というもったいない行為が見られます。

このような特徴に当てはまる人は「お金遣いが荒い人」である可能性があります。

クレジットカードを持つと金遣いが荒くなる理由

そして上述した「お金を使う理由」をたくさん持った人が、「その場に現金がなくても買い物ができる」という機能性を有したクレジットカードを手に持つと、もう買い物が止まらなくなってしまうのです。

現金は手元のお金が尽きれば、ATMでおろさなくてはいけなくなります。「欲しい」という気持ちは時間の経過で消えていきますので、ATMにいくまでに冷めてしまい、「今度でいいか」と買い物を見送ることになるでしょう。そうした自身の気質を理解している人は「クレジットカードを持つのが不安」という気持ちを覚えるのです。

特にクレジットカードは
「ポイントが貯まる」
「明細を見ないと、合計でいくら使ったのかがすぐ把握しづらい」
「最近ではキャッシュレスポイント還元キャンペーンをやっている」

など、ドンドン使ってしまうインセンティブを多く持っていますから、そうした人がクレジットカードを持つことで、浪費してしまうわけです。

つまり、クレジットカードが人を浪費させるというより、お金の管理が苦手で浪費癖を持った人がクレジットカードを持つことで結果的に浪費するということなのです

金遣いが荒い人への処方箋は「お金を持ち歩かない」

結論的には、「キャッシュレス支払いは全員を浪費家にさせるのではないが、人によって浪費を加速させる要素がある」といえます。クレジットカードやモバイル決済を持たない方が浪費を抑えられる人はいる、ということです。

そうした人に効く処方箋として、元浪費家の筆者が勧めたいのは「お金を持ち歩かない」という方法です。

特に東京など都心部に住んでいる人はSuicaやPasmoさえあれば、どこへでも行くことができます。筆者は昔、お金やクレジットカードを持っていると、全部使ってしまっていたので「定期券と1,000円札1枚」以外一切お金を持ち歩きませんでした。万が一、定期券を落としても、1,000円札を別のポケットやバッグに入れておけばなんとかなります。が、その1,000円を使ってしまうと、もしも定期を落としたら帰れなくなりますから、浪費癖があっても不安でなかなか使えなくなるものです。

衝動的に買い物がしたくなる、ストレスでついお金を使いたくなっても、お金がなくては使いようがありませんから、この方法はおすすめです。筆者の場合は、これによってお金が貯まりだしたことで、途中からお金を貯めるのが楽しくなってきて、いつの間にか浪費癖はなくなりました。

キャッシュレス支払いはやはり、「自分は浪費家」という自覚がある人は導入に慎重になったほうがいいかもしれません。

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