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子育ては「世間」との闘い…他人の価値観に追い詰められ辿り着いた世間との付き合い方

LIMO / 2020年2月12日 20時15分

子育ては「世間」との闘い…他人の価値観に追い詰められ辿り着いた世間との付き合い方

子育ては「世間」との闘い…他人の価値観に追い詰められ辿り着いた世間との付き合い方

家事に育児にと頑張り過ぎて、かえってイライラ。そんな自分に罪悪感を感じ、「みんなちゃんとしているのに」とさらに自己嫌悪に陥る。そんな負のスパイラルにハマっていませんか?

3人の子育てをしている筆者も、そうした経験をし続けてきました。

この状況で必要なのは「休憩」であり、「一人の時間をとること」であり、「便利家電の購入」でもありますが、根本的な解決のためには「自分の中の世間」との付き合い方を考えてみることが必要ではないでしょうか。

自分を追い詰めているものの正体は?

育児中にイライラするとき、自分を追い詰めているのは「自分の中にある世間」ということが少なくありません。

独身時代は自分の好きなように時間とお金を使い、仕事が終わればリラックスしたり、自分の楽しみを追求した生活を過ごしていたという人が多いですよね。結婚や出産をするとそれが一変し、日々何かに追い立てられるように「きちんとしなきゃ」と思う人が増えます。

その何かの正体は「世間」。よく「世間体が悪い」などと言いますが、人からどう思われるかを気にしてしまう心理ですね。この、”世間感”とでもいうべき感覚は、多くの価値観から作られます。たとえば次のようなものが多いでしょう。

自分の親や育った環境

夫の価値観

義家族の価値観

見知らぬ他人に言われた言葉

ママ友や旧友の価値観

メディア(テレビや記事、ドラマや本など)

SNSなど

これらが混ざり合い、自分の中にできあがる”世間感”は侮れないもの。それを意識して、疲れているのに頑張ってしまったり、必要以上にやり過ぎてしまったりと、自分の本心や本音に勝ってしまうことも少なくありません。

「世間の価値観」に押しつぶされそうになったけれど…

学生や社会人時代も世間を意識するものですが、結婚後は、世間の勢いが一気に増します。

「2人目はまだ?」と家族計画に、「赤ちゃん寒いんじゃないの?」と育児に、「仕事より家事をして」と自分の人生に、「毎日家中をピカピカにして」と家事に、「男を立てて」と夫婦関係に、「家を建てるなら夫の実家の近くに」と住む場所に…と、何から何まで、その人の時代の価値観で口を出されることが増えるのです。

筆者も、こう言われて生まれてくる自分の中の“世間感”に、時に押しつぶされそうになりながら、次第に「育児中は世間と向き合うチャンス」と思うようになりました。

たくさんの「世間の価値観」の中で、「自分の価値観」が薄れそうになったり、分からなくなることもあります。しかし、それと同時に気付いたのが、人間は一人で生きてはいけないので一生世間と付き合うことになる、ということ。そして「世間との付き合い方」を考えることは、「自分との付き合い方」を考えることにもなるということです。

大切なのは、まず自分の本音や気持ちを大事にして、自分なりの価値観を持つこと。世間の価値観も聞く一方で、「世間=自分以外の誰かの価値観」という認識も忘れずに。

「なるほど、一理ある」と思えるものや自分に心地の良いものは取り入れるのも一つですが、自分に合わないもの・時代が違うものには、距離をとったり、気にせず流していくことも大切なのです。そうすることで自分が確立され、世間との付き合い方も分かる、良い練習になると考えました。

他人の価値観で生きることは、他人の人生を生きることになってしまうので要注意。自分らしい人生を生きるためにも、次の思考ステップをご紹介します。

自分か、世間かを分ける

まずは「自分の考え」か「世間の考えか」を仕分けします。たとえば「毎日一汁三菜を手作りする」のは、自分の頭や心で考えたのか、それともテレビで見た世間の考えか。

この「自分か、世間か」を分けるクセは、悩んだときにいつでも使いたい思考法です。

人生の責任をとるのは誰なのか考えて行動する

次に、自分は誰の人生を生きていて、自分が過ごす毎日の責任は誰がとるのかを考えます。

子どもに泣かれながら、心身ともに疲れているのに毎日一汁三菜の手作りにこだわったとして、その責任は誰がとってくれるのでしょうか。その後も疲れてイライラしてしまい、家庭内の空気が悪くても一汁三菜を作るのが自分の人生だとしたら後悔しないでしょうか。

一方、疲れた日のご飯はメインと具沢山みそ汁にして、心身の余裕を作り、いつもの自分で子どもと時間を過ごすという方法もあります。

家事、育児、自分のキャパシティーなど、考える項目はいくつもありますが、自分の人生の責任を取るのは自分。その心構えを持っておくと、罪悪感も消えていきます。

自分の中の恐れと向きあう

世間と自分を分けたり、人生や責任を考えるときに出てくるのが「自分の中の恐れ」です。自分より世間を優先する人は、「ダメだと思われたくない・嫌われたくない・否定されたくない」「認められたい・褒めてもらいたい・優越感に浸りたい」などの思いがあるでしょう。

そういった自分の心のクセと向き合うことも重要です。

物理的に距離をとる

人間はすぐには変わらない生き物です。変化しようとしても、世間の声が気になってしまい、結局自分より世間を優先してしまうことも。

世間や自分と向き合うのと同時に、「自分に合わない世間とは物理的に距離をとる」こともおすすめします。距離をとることで周囲がクリアに見え、自分らしく考えられるようになるでしょう。

おわりに

世間と自分を分け、自分の人生を考えることで、世間との付き合い方も変わっていきます。考え悩んだ末に選んだ道は、今までの毎日よりも生きやすい道となるでしょう。まずは「世間と自分」を分けるところから始めてみてくださいね。

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