「脳内家事」でクタクタなママたちへ…「“ていねいな暮らし”でなくてOK!」
LIMO / 2020年2月24日 10時45分
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「脳内家事」でクタクタなママたちへ…「“ていねいな暮らし”でなくてOK!」
体を動かしていないときも、ママの頭はフル回転! 常に「次はアレをして、それからコレをして…」と目まぐるしく動いているのです。
やるべきアレコレを頭の中で回し続ける「脳内家事」で疲れてしまっているママ、おつかれさまです! あなたは決して要領が悪いわけではありません。毎日家族のために頑張っている証拠なんです。たまには自分を思いっきり褒めてあげてくださいね。
何も考えずにリラックスしたいのに…
「気がついたら湯船に1時間つかっていた」
ある日、友人が苦笑しながらこう言いました。友人は、小学2年生を筆頭に、4人の子どもがいるママ。毎日あっという間に過ぎていく…といつも言っています。
その日はご主人がめずらしく早く帰宅できたそう。
「今日は俺が子どもたちを風呂に入れるから、たまにはひとりでのんびり風呂に入ったら?」
と言ってくれたのだとか。毎日カラスの行水だった彼女は大喜び。久々に入浴剤を入れて、のんびりと湯船につかったのだそうです。
「湯船の中で手足を伸ばして、ホッと一息ついたのもつかの間、お風呂を上がってからのことを考え始めたら…もうダメ。今週の献立は何にしよう、あぁ、そろそろカーテンを洗わないと…って、ひとりになってゆっくりできる時間ができたら、余計にアレコレ考えてしまったの」
あまりにも長いお風呂に、ご主人が心配して様子を見に来て初めて我に返ったという友人。
「なんだか余計にドッと疲れてしまった気がする」とつぶやきました。
「脳内家事」の支配は強力!
友人のように頭の中で家事の段取りを考えることを、近ごろは「脳内家事」と呼ぶのだそう。実際に体を動かして家事をしなくても、アレコレ次の家事を考えているだけで、脳は疲れてしまうのだとか。「アレをしなきゃ」と思うことで自らにプレッシャーをかけ、家事の負担感を増やしてしまうのがその理由だそうです。
それはごもっとも、必要最低限のことだけでオッケーと思えたら、きっと毎日にもっとゆとりが生まれるはず。頭ではよくわかっているのですが、家をぐるりと見まわすと、どうしても「しなきゃいけないこと」が目についてしまいます。
それを見て見ぬふりをしたところで、「やらなければいけないこと」を先送りしているだけ。結局自分がやることには変わりがないのだから、「やりたくない」という気持ちに支配される前に、頭の中で家事シミュレーションをスタート!──「脳内家事」が発生する原因は、そんな防衛機構の一種なのではないかと思ったりもします。
この「疲れる脳内家事」から解放されるために、「優先度が低い家事を書き出すのが有効」と聞いたことがあり、実践してみたことがあります。書き出すことで、その家事を脳内からリリースし、脳のメモリ消費が軽減されることで考えにゆとりが出る、というもの。
なるほど、と書き出してみたところが、今度はそれが目について仕方ない。それにひとつ脳内から家事をリリースしたところで、また新たな家事が思い浮かぶのだから、結局きりがない、という結果に終わりました。
“ていねいな暮らし”ブームの弊害
同じころ、友人がため息交じりにこんなことをつぶやきました。
「“ていねいな暮らし”って…毎日一生懸命頑張ってるのに、こっちが大雑把な暮らししてるみたいに言わないでほしいわ」
いつからか世間でもてはやされるようになった“ていねいな暮らし”。子どもには手作りのお菓子をあげて、ちょっとしたことでもメールやLINEで済ませずに手紙を書いて、お気に入りのカップでじっくり淹れたコーヒーを、お気に入りの音楽とともに楽しんで、作り置きのおかずをたくさん作って…。筆者もそんな暮らしに憧れを抱いています。
でも、どう頭の中で算段しても、1日24時間じゃそんな生活は無理だ、と判断。“ていねいな暮らし”はあくまでもフィクションだ、と捉えるようになりました。
しかし、周りには本当に“ていねいな暮らし”を実践している人がいるのも事実。「○○さんは、ドレッシングや調味料は全部手作りで市販のものを使ったことがないらしい」「○○さんはご飯を土鍋で炊いているらしい」などという話を聞くたびに「すごいなぁ」「えらいなぁ」と思い、「うちはそんな余裕絶対ないわ」とため息をつく。まったく迷惑な暮らしがブームになったものだ、と苦笑いしたものです。
毎日「脳内家事」に追い立てられて、目まぐるしく時間が過ぎていく。気持ちにゆとりを…と考えるヒマもない。“ていねいな暮らし”とは対極な日々を送っている人のほうが多いはず、そう友人と結論付けた筆者なのでした。
まとめ
「忙しいが口癖になっていませんか?」なんてキャッチコピーを目にするたびに、「あぁ、こんなにあくせくしている自分はよくないんだ」などと悲観的になる必要は、まったくないと思います。
だって本当に忙しいんですから、「忙しいと思うこと」に罪悪感を抱くより、「忙しくしている自分はえらい!」と思うほうがよっぽど精神衛生上よろしいのではないか、と思うのです。
「脳内家事」に毎日追われているママ、言葉にもできない細かく雑多な用事で毎日忙殺されているママ、本当に本当にあなたは素晴らしいのです。
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