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節約志向が強まる中、私だけ「お金が貯まらない」!?タイプ別にみる「貯蓄の第一歩」

LIMO / 2020年2月16日 19時15分

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節約志向が強まる中、私だけ「お金が貯まらない」!?タイプ別にみる「貯蓄の第一歩」

お金を貯めることが苦手な人がいきなりハードルの高い貯金計画を立てても、そううまくはいかないはず。ストレスだけ溜まり、「やっぱり私に貯金なんて無理なんだ」と自信を失ってしまうかもしれません。

貯金をするうえで大切なのは、自分に合ったステップで取り組むことです。まずは手軽に始められる貯蓄から取り組み、スムーズに進めていきましょう!

タイプ別にみる「貯蓄の第一歩」

貯金ができない理由は、人によってさまざま。そこで、タイプごとの特徴と、その人にあった改善方法をご紹介します。

お金の価値を低く見ているタイプ

「どうしてこんなものを買ってしまったんだろう」「もっと安く買える店があったのに」と後悔することが多い方は、お金の価値を低く捉えている可能性があります。

無駄遣いを減らし、支出を抑える工夫が必要です。「買い物は週2回まで」「1週間で自由に使えるのは1万円以内」など、ルールを決めてみましょう。

生活費が高すぎるタイプ

「外食が多い」「毎月の水道代や光熱費がいくらか把握していない」という方は、生活費を見直す必要がありそうです。月々のスマートフォン(スマホ)代や光熱費などをリストアップし、収入とのバランスをチェックしてみましょう。安いプランへ乗り換える、自炊の頻度を増やすなど、負担にならない程度の対策をするだけでも、支出を抑えられるはずですよ。

貯金の計画が定まっていないタイプ

貯金の目的や計画が決まっていない状態だと、どうしても貯蓄のスイッチが入りにくくなりがちです。今後のライフプランから、どの時期にいくら必要になるのかを計算してみましょう。結婚、出産、教育費、住宅購入費などを計算すれば、「〇歳までにこれだけ貯めるぞ」とモチベーションが向上するでしょう。

自分にあった貯金方法を掴めていないタイプ

「毎月の貯金額に波がある」「収入はあるのに、給料日前になるとお金が残らない」という場合は、どう貯金すればいいのかを掴めていないと考えられます。毎月の貯金額を決めておく、先取り貯金をして使う前にお金を確保しておくなど、自分に適した手段で貯金を増やしていきましょう。いくつかの手段を並行して行なう、貯金のペースを少しずつアップさせるなど、様子をうかがいながら調節することも大切ですよ。

みんなはいくら貯めているの?

自分のタイプが分かったところで、「じゃあいくら目標に貯金すればいいの?」と疑問に思う人もいるでしょう。ここでは、家計の黒字額の平均値をみてみましょう。

総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編) 平成30年(2018年)平均結果の概要(https://www.stat.go.jp/data/kakei/2018np/gaikyo/index.html)」から、2人以上の勤労者世帯の1カ月あたりにおける黒字額を過去10年にわたって見てみましょう。(資料中 図1-2-7 黒字の内訳の推移「二人以上の世帯のうち勤労者世帯)」より数値を抜粋)

・2009年:約10万8,900円
・2010年:約11万1,700円
・2011年:約11万1,700円
・2012年:約11万1,100円
・2013年:約10万7,000円
・2014年:約10万4,800円
・2015年:約11万1,900円
・2016年:約11万9,100円
・2017年:約12万1,400円
・2018年:約13万9,800円

あまり実感がないかもしれませんが、実は世帯の黒字額は増加傾向にあります。2009年と2018年を比較すると、約3万円増えていることがわかりますね。では、過去10年の預貯金純増の推移を確認してみましょう。

・2009年:約4万5,900円
・2010年:約5万4,400円
・2011年:約5万4,800円
・2012年:約5万6,500円
・2013年:約5万3,700円
・2014年:約5万7,500円
・2015年:約6万4,700円
・2016年:約7万1,200円
・2017年:約7万6,400円
・2018年:約10万2,600円

(2018年に調査で使用する家計簿の改正を行ったため、2018年の結果にはその影響が含まれます)

預貯金も年々増えています。2018年の可処分所得(実収入から直接税、社会保険料などの非消費支出を差し引いた額)は月平均額45万5,125円で前年に比べ0.8%の増加(名目)となっていますが、消費支出は31万5,314円で前年に比べ0.3%の減少(名目)となっています。

2019年は金融庁の「老後2,000万円問題」や、消費税増税もありました。「節約志向」の傾向はさらに強まると予想できそうです。

お金の流れを掴むことが第一歩

お金が貯められない理由や貯蓄の目標額などを知っても、モチベーションがなければ効率よく貯蓄を増やすことはできません。お金の流れを知り、「もっと節約しなければ」「こうすればさらに貯金できそうだ」とやる気をアップさせていきましょう。

では、どのようにしてお金の流れを掴めばいいのでしょうか。その手段を、いくつかみてみましょう。

・頻繁に財布の中身をチェックし、所持金や支出状況を掴んでおく。
・「週末の飲み会で1万円、来月の友人の結婚式で3万円」など、イベントと一緒に予想される支出額もイメージしておく。
・銀行口座やクレジットカードの数を減らしてみる。
・夫婦で家計の状況を共有しておく。

財布の中がごちゃごちゃしている、銀行口座やクレジットカードの数が多すぎるといった状況だと、お金の流れが掴みにくくなってしまいます。不要なレシートやポイントカードは破棄する、使用頻度の低いクレジットカードは解約するなど、お金を管理しやすい環境を整えていきましょう。

「今日の買い物でいくら使ったか」「クレジットカードの引き落とし額は毎月どのくらいか」とお金の流れを掴んでいるうちに、節約意識がどんどん高まるはずですよ。

まとめ

自分に合った貯金の方法が見つかれば、ストレスなく貯蓄を増やすことができます。自分がどういったタイプなのかを判断し、「これなら続けられそうだ」と思える方法を見つけ出しましょう。

また、自分のお金の流れを掴んでおくことも大切です。「先月よりいくら支出を抑えられたか」「目標の貯金額まであといくらか」などを把握できていれば、前向きな気持ちで貯蓄に取り組めますよ。

【参考】
「家計調査報告(家計収支編) 平成30年(2018年)平均結果の概要(https://www.stat.go.jp/data/kakei/2018np/gaikyo/index.html)」総務省統計局

【ご参考】貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

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