40代、高齢出産でも諦められない…離婚を切り出された主婦が下した最後の選択
LIMO / 2020年2月17日 10時15分

40代、高齢出産でも諦められない…離婚を切り出された主婦が下した最後の選択
浜崎あゆみやチェ・ジウ、キャメロン・ディアス……40代の有名人の妊娠・出産の話題も相次ぎ、身近な印象になりつつある高齢出産。しかし、誰しもが簡単にできることではないことも事実です。40代で妊活をしていた、ある女性の体験を伺いました。
結婚したら、やっぱり子供が欲しくなる
38歳で、3歳年上の夫と結婚したAさん。結婚願望があまりないキャリアウーマンタイプで、結婚したことに自分でも「まさか」と思ったと話します。
「ずっと仕事ばかりやっていて、このままずっとやっていくんだろうなと漠然と考えていました。ですから結婚したときは周囲もびっくり。夫はとても優しくて、言うべきことはきちんと言うけれど基本的におとなしい人。結婚するときに子どものことも話しましたが、お互い『子どもがいたら楽しいとは思うけど、いなくてもいいよね』という感じでした」
しかし、結婚して半年ほどたつと、Aさんの心境に変化が出てきたといいます。「仕事もめいっぱいやって、優しい夫もいて。そうするとやっぱり、次はこの人の子どもが欲しいという気持ちがわいてきました。30代後半、そう思ったら今すぐ不妊治療に取り掛からないと。夫は私の気持ちを受け入れてくれ、すぐ一緒に病院を探し始めました」
不妊治療を始めたものの…
不妊治療をはじめてすぐに、待望の妊娠が判明!夫と一緒に心から喜んだAさんでしたが、小さな命は3か月で空に返ってしまいました。
「一度妊娠したことで、ますます子どもが欲しい気持ちに執着するようになってしまいました。きっと次こそは…!という期待の気持ちと、ダメだったら…という落胆の気持ちで、アップダウンも激しかったですね。夫は『少し休んだら?』と言うこともありましたが、刻一刻と私は年を取っていくんだと思うと、1周期も無駄にできないという感じで」
しかし、それ以降なかなか妊娠に至らなかったAさん。40代になる前から体外受精にもチャレンジしました。助成金があるとはいえほぼ毎月のように高額な治療費がとんでいき、不妊治療にかけた費用は200万円近くなったといいます。
「お金をかけ、仕事をセーブして、食事に気をつけ…それでも結果が出ない。ホルモン剤の影響もあったかもしれませんが、落ち込むときは本当にどん底まで落ち、夫にも当たり散らしてしまいました。優しい夫なので言い返すことはありませんでしたが、それが逆に無関心のように思えてしまって。私に興味ないんでしょとか、あなたが真剣じゃないせいだとか、言いたい放題でしたね…」
Aさんには仕事を犠牲にしている辛さや、離れていくように感じる夫をつなぎとめるため、絶対に妊娠する!という決意をどんどん強くしていったといいます。
夫から切り出された「離婚」
あるとき、次の治療に向けて夫に相談しようとしたAさんは、夫から思わぬ言葉を聞かされました。
「夫は、『僕はもう耐えられない。君はもうすぐ42歳、僕も45歳になる。正直、僕が不妊治療に向き合うのが怖くなってしまった。子どもはいらない、ゆっくり二人で過ごしたい。それが無理だというなら、お互いのために離婚しよう』と言ったのです」
Aさんは、その言葉を受け入れられなかったそう。自分がこれだけ子どもが欲しいと思っているのに、そんな後ろ向きの考え方をしていたなんて!と悲しい気持ちになり、強い口調で言い返したといいます。
「そのときは私も『どうしても諦められない!』と、結婚してはじめて大喧嘩をしました。簡単に『離婚』と言い出したことも頭にきて。でもそのあと冷静になって、夫なりにいろいろ考え、簡単に口にしたわけではないことが理解できてきました。そして、ゆっくり二人で過ごしたいと言ってくれたことが染みわたってきたんです」
本当のところ、Aさんは今でも子どもを諦めるという決心はついていないそう。でも、来月できるか分からない妊娠と、来月には去ってしまう夫、どっちを取るのかと考えたら答えは自然と出てきたといいます。
「子供のいない人生」ではなく「夫と出会えた人生」
「子どものいない人生というと、何かが足りていないような不十分さが出てしまいますが、今は夫と出会えた人生を楽しもうと切り替えました。もちろん、今でもつらいと思うことがあります。あのときお腹に宿った子がもし生まれていたら、今何歳なんだな…とか、芸能人の育児トークをきくと、私もこうだったかもしれないのに…と落ち込む日も。でも、今は夫と趣味や旅行を楽しもうという気持ちのほうが強くなってきたので、少しずつ乗り越えられているなと感じています」
40代の妊娠・出産はそこから先も長いもの。治療自体が長引き、治療費などで生活が苦しくなるケースもあるといいます。そしてなにより、妊娠は一人ではできません。ときにはお互いの気持ちや方向性を確かめ合い、もし願いが叶わなかったときの「やめどき」をきちんと話し合っておくことも大切かもしれませんね。
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