小泉環境大臣だって育休宣言「パパがいい!」といわれるパパっ子家庭はどこが違う?!
LIMO / 2020年2月24日 19時50分
小泉環境大臣だって育休宣言「パパがいい!」といわれるパパっ子家庭はどこが違う?!
つい先日、滝川クリステルさんとの間にお子さんが産まれた小泉進次郎環境大臣。育休の取得を宣言し話題となりました。今後「取りたいと思っているけれど現実問題難しい」「周囲の理解が得られない」そんな嘆きが解消されることで、パパが育児に関わりやすい社会になっていくことが期待されます。
一方、育休が取れないからといって赤ちゃんや子供のお世話が全くできないわけではありません。小泉大臣も複数回にわたって育休を取得する方針を示すなど「四六時中一緒にいなければ子供の信頼を得られない」とは限らないようです。今回お話を伺ったYさん一家。6歳になる娘さんは大のパパっ子だといいます。
会える時間は平日朝と週末
Yさんのご主人は9時半始業の会社に勤めています。そのため、朝は比較的ゆっくりと朝ごはんが食べられるため、お子さんとの平日のコミュニケーションは朝に集中しているそうです。
「娘が産まれたとき、夫の仕事は人生最大の繁忙期でした。1か月に渡る里帰り中も一度会いに来ただけ。『これはワンオペの予感…』と思いましたが、幸運なことに里帰りが終わる頃に夫のプロジェクトが終了しました」
超繁忙期は終わったものの、平日は相変わらず帰りの遅いご主人。Yさんは日中ワンオペ育児をせざるを得ない状態だったといいます。
「夫は育児に関われないことをとても気にしていました。何かできることはないか。二人で話し合い出した答えこそ『子供との朝のコミュニケーション』でした。娘が赤ちゃんのとき、とにかく日中まとまって家事をすることができないのが悩みでした。だから夫に家事をして欲しいか?といわれると答えはNO。『私が家事をする時間を取らせてほしい』それが一番の要望でした。
また『常に子供と一対一で孤独を感じる』という私の悩みに対し夫は『可能な限り話を聞く』と答えてくれました。赤ちゃんの頃は夫が帰る前に娘と就寝し、授乳で起きたタイミングで夫と顔を合わせます。その時、一日あったことを夫に聞いてもらうというルーティーンにしました。卒乳後は娘が眠った後、夫が帰宅してご飯を食べている間に娘のことを報告。とにかくその習慣をずっと続けていました」
朝の子供の相手と夜の奥さんの話し相手。ご主人の役割は一見少ないように見えますが、この二つと週末の育児参加を積極的に行った結果、Yさんの娘さんは「パパ大好きっ子」へと成長していったそうです。
娘の状況がよくわかるパパ
ご主人の活躍は、子供の成長と共に変化していったそうです。
「乳児期、朝パパが娘の相手をしてくれることで、私は一日の食事の下ごしらえ・洗濯・クイックルワイパー程度の掃除とごみをまとめて夫に出してもらう準備まですることができました。私がとにかくなりふり構わず一時間家事をする。夫も娘と一時間向き合う。その時間に発生したことはすべて夫の担当にしたこともよかったのかもしれません。成長するにつれ、遊び相手だったパパの役目は娘の幼稚園の支度を手伝う係へと変化。私は相変わらず、朝は育児よりも家事を中心に動くことができるのでストレスがかなり軽減します。
また、夜の会話ですが、私が娘と話したことや幼稚園や習い事で頑張っていたことなどを報告。翌朝の朝食のタイミングで、パパから娘へとその話に誘導することができるので、娘はパパにいろいろなお話を上手にしてあげる機会を持つことができています」
こんな風に絆の強いパパと娘さん。当然、週末にYさんが出かけることがあってもご主人は特に困ることなく娘さんの面倒を見ることができるといいます。
接する時間が少ないからこその役割
また、Yさんのおうちではほとんどパパが娘さんを叱ることがないそう。
「私は一緒にいる時間が長いのでついつい娘の欠点に目がいってしまいます。ダメだと思いつつも日常的に小言をいう。時にはきつく叱ることもあるため、娘の『逃げ場』として夫にはフラットな立場でいてほしいと思っています。女の子ということもあり、ときには私とにらみ合い冷戦になることも。
そんなときこそ、夫が出てきて娘とじっくり話す。私には言わないような本音が飛び出すこともあるので、夫の信頼の高さはかなりのものだと思います。ただ、気をつけなくてはと思っているのが『パパは怖くない』となめられること。これではパパに対してだけワガママを言いかねません。そのため、常々『いつもはママの方が怖いけど、怒ったら本当に怖いのはパパだからね』と娘の耳元でささやいています」
それぞれの立場から娘さんと接しているYさんご夫婦。これだけの関りをしてくれるのであれば、パパが大好きなのも頷けます。
疎外感がなく居場所がある
時間にしてしまうと、どうしてもママの方が一緒にいる機会が多い子育て。しかし、関わり方ひとつで「絵本はパパがいい」「パパと一緒に寝たい」なんて子に育つことは可能です。あまりのパパ贔屓に、ママがときどき寂しくなるなんてことも夢ではありません。
「パパが参加する育児は、ママの動きを自由にすると同時にパパの疎外感もなくなるメリットもあるのでは」とYさん。「反抗期をむかえるまでわかりませんが、今はうまくいっています」と語ってくれました。
パパっ子は限られた条件の人にしかできないと思われがちです。しかし、ちょっとしたかかわりや工夫でパパ大好きな子供になるのも可能なのではないでしょうか。何か月も育休を取ることが難しいからといって「ママがいいらしいよ」なんてセリフを吐いていては、子供たちから信頼を得られる存在にはなれません。
育休だけでなくテレワークなども進む中、パパたちがちょっとした工夫や歩み寄りをみせるだけで、今後ママたちの選択肢ももう少し増えていくのではないでしょうか。
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