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「ユッキーナみたいに挑戦しないの?」帝王切開ママが2人目に決めた産み方

LIMO / 2020年2月26日 10時45分

「ユッキーナみたいに挑戦しないの?」帝王切開ママが2人目に決めた産み方

「ユッキーナみたいに挑戦しないの?」帝王切開ママが2人目に決めた産み方

出産はどんな形であっても常に命がけです。しかし、世の中にはいまだに「通常分娩で一度は産んだほうがいいのでは」と考える人たちがいるようです。今回お話を聞いたKさんは第一子を帝王切開で出産し、その後三年の時を経て二人目を妊娠しました。

次のお産も前回同様帝王切開と考えていたKさんは、親しいママ友からこんな言葉をかけられたといいます。「次こそ通常分娩に挑戦しないの?」その言葉にモヤモヤするKさん。帝王切開ママに掛けられたその言葉の意味とは一体どのようなものだったのでしょう。

帝王切開の場合、次のお産も帝王切開?

帝王切開で出産をおこなった場合、多くの病院で退院前に次回の妊娠についてのお話があるようです。Kさんも助産師さんから今後についての話をされたそう。

「退院前、お産でお腹を切っているため、なるべくすぐにまた妊娠するのは避けた方がいいというお話をされました。出産直後はお腹の傷が痛かったので『今子宮が膨らんだら傷が避けそう』なんて想像するだけで下腹部がもぞもぞしたのを覚えています。そんなお話を聞いていたので、感覚的に『第二子を産むとしても少し間をあけてからにしよう』という気持ちでいました」

また、助産師さんは「もしまたうちの病院で出産する気があるのならば、帝王切開になると思う」とも付け加えたといいます。知識のなかったKさんは、特に疑問に思わず返事をし退院しました。

VBACという方法

その後、お子さんもすくすくと成長し「そろそろ二人目を」と考えたKさんご夫婦。ほどなくして、妊娠していることが判明しました。前回は里帰り出産をしたKさんですが、お子さんの生活習慣のこともあり、今回は里帰りせず近くの病院で産むことを決め検診へいったそうです。

「前回が帝王切開だったこともあり、大き目の病院を選びました。前回の病院の助産師さんの言葉もあったので『今回も帝王切開になるだろう』ということはなんとなく頭に描いていました。私が検診で前回のお産の話をすると、担当の医師から『もしVBACをご希望でしたらうちではできませんので』といわれ、初めて『VBAC』という言葉を知りました」

VBACとは、「Vaginal Birth After Caesarean」の略であり、帝王切開での出産経験のある母親が経腟分娩でお産をすることをこう呼びます。全くその予定がなかったKさんは、計画帝王切開になるであろうというお産方法に納得し、病院を後にしました。

「ユッキーナのやつ挑戦しないの?」

安定期も近づいたためママ友たちに妊娠を報告したKさん。同じく第二子妊娠中のママ友にも報告すると、どこで産むかということと合わせて「今度こそ通常分娩で産まないの?ユッキーナが挑戦した方法があるんだよね?」といわれたそう。

「そのママ友は第一子をかなり苦労して出産した方でした。陣痛が丸二日かかった…というので、その辛さはかなりのものだったようです。過去には私が帝王切開だったという話をすると『えー!じゃあ陣痛を知らないってこと?!』といわれたこともありました」

そんな彼女は、今回もまた陣痛を経験せず帝王切開で出産をするというKさんに対し「でも、下から産んでみたくないの?」としつこく聞いてきたといいます。

「彼女がいうように、私が妊娠する少し前に木下優樹菜さんが第二子をVBACにて出産したことはニュースで取り上げられていたようでした。その記事を読んで『リスクがあることを理解したうえで自然分娩で産みたい』という方がいることを初めて知りました。

私自身は選んだ病院の先生がおこなわない方針なのであればそこまでしてやる必要性を感じていませんでした。そのため、ママ友にも『私の病院、やっていないんだよね』と返事をしたところ『それでいいの?ちゃんとできるところ探した方がいいんじゃない?!』といわれてしまいました」

通常分娩にこだわるママ友にとって「やれるのであれば通常分娩で産むべきだ」という考えは強く、それをKさんに何度も話してきたそう。何度もいわれるうちに、Kさんは「通常分娩に挑まず計画帝王切開をすることは逃げと思われている」と感じたといいます。

産み方にこだわる人・こだわらない人

昔は「お腹を痛めた子」などといい、通常分娩の苦しみがあったからこそ我が子をかわいがれるというような考え方が一部でされていたようです。また、今でも出産に対しさまざま理想や夢がつまったバースプランを考える方も多くいます。

出産は「一生にそう何度もすることではない」ため、思い入れが強くなることも理解できます。中には通常分娩にこだわるあまり、双子の出産で一人は通常分娩で産み、その直後帝王切開に切り替えたという方もいるほど。

しかし、今回お話を伺ったKさんは「より安全であるのであれば、自分は出産方法にはこだわりがない」という気持ちであったため「通常分娩をする方法が残されているのだから挑戦するべき」という友人の言葉にモヤモヤしたといいます。

「彼女にとって陣痛や経腟分娩が勲章なら、私にとってこのお腹の傷も勲章です。二度に渡る帝王切開の傷は今も時々痛みます。産み方にこだわるのもこだわらないのも個人の自由。今回、出産というデリケートな問題に対し自分の意見を押し付けられたことは私にとって気持ちのいい話ではありませんでした。出産にはさまざまな方法があるように、母体もさまざま。リスクだってひとりひとり違うのではないかと思います」とKさん。

普段から考え方を押し付けるのはNGといわれていますが、こういった話題こそお互いの立場や状況、気持ちを考えながら発言をすることが大切なのかもしれません。

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