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新年度が憂うつ? 脱サラして実感する「会社員のメリットとデメリット」

LIMO / 2020年3月1日 19時45分

新年度が憂うつ? 脱サラして実感する「会社員のメリットとデメリット」

新年度が憂うつ? 脱サラして実感する「会社員のメリットとデメリット」

あと1カ月で新年度。希望に燃えていた新入社員の頃と違って、新年度の始まりを楽しみにできないという方、また育休からの職場復帰を控えて気が重いという方もいるかもしれません。

慌ただしい年度末や何かと変化のある新年度を控えて憂うつになることも多いこの時期。会社員としてワーキングマザーを経験し、その後、独立・起業をされた経営アドバイザーの垣屋美智子さんが、会社員のメリットとデメリットを教えてくれました。

※本稿は、有料メルマガ『垣屋美智子のキイトク(https://www.mag2.com/m/0001688023.html)』(まぐまぐ!)の一部を再編集したものです。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読(https://www.mag2.com/m/0001688023.html)をどうぞ。

キャッシュフローが保障されているのが会社員の最大のメリット

Q:会社員を経て独立した経験から、会社員のメリットとデメリットは何だと感じられていますか?

A:先月号で独立の際の苦労を書いたことに対してのご質問ですね。ありがとうございます。

会社員を経て独立した私が考える会社員の最大のメリットは、お金の心配をしないで良いことです。毎月決まった額の給与が貰えて、ボーナスも貰えます。そこから天引きという形で社会保険や税金も引かれますので、お金のやりくりに頭を使わないで良いのはメリットです。

キャッシュフロー(お金の流れ)が保障されているので、クレジットカードも問題なく持てますし、住宅ローンも組みやすいです。収入が一定なので、光熱費や子供の習い事の月謝といった月々の支払い負担への心労も軽減されます。

毎月のお金の心配をしないで良いというのは生活するうえでも心理的にも大きいことですので、会社員の最大のメリットと考えますが、会社員しか経験していない人はこれが当たり前のこと過ぎて、あまりメリットとして実感していないように感じます。なぜなら私の周囲に聞いてみると、フリーランスや起業を経て会社員になった人の方がこのメリットを実感しているからです。

一方で、お金の心配をしないですむというメリットの裏を返すと、稼げる生涯年収は大体想定できるため、それ以上の生活を望むことはできないということです。また、税金などのお金の計算をせずにいられるために、お金の知識を身につける機会がないというのはデメリットです。

新しい仕事のスキルを身につけられるのも会社員ならでは

次に、日本の会社で働いていると特にそうですが、人事異動があり、経験がない分野への部署異動があるおかげで、お給料をもらいながら新しい仕事のスキルを身につけさせてもらえるのも会社員のメリットです。フリーランスや自営業の人が未経験領域では仕事を得られないのに対して、こうしたキャリアチェンジができるのは会社員ならではの特典です。

一方で専門的スキルが身につきにくいのが特に日本の会社で働くデメリットですので、日本の会社に在籍しているのであれば、たくさん人事異動を経験するのが会社員のメリットを享受する意味では良いと思います。

私の父も生粋の日本人ですが、会社員として海外赴任を経験したことで英語が話せるようになり、外国人と話して気後れすることもあまりなさそうです。

私自身も父の海外赴任に同行したおかげで、インターナショナルスクールに通わせてもらいバイリンガルになりました。自分で言うのも何ですが、私の父は会社員としてのメリットを、家族も巻き込んで享受したと言えるのではないでしょうか。

働き方を自分で決められないのは会社員のデメリット

では、会社員の最大のデメリットはというと、自分でルールを決めることができないことでしょう。

お金の心配をしないで良いことと引き換えに会社に拘束時間を提供しているのが会社員ですから、ある意味、拘束時間内で何でもやるのが当たり前なのです。「転勤はしません」「自宅からリモートで働きます」「出張はしません」というルールを自分で勝手に設定することはできません。

その点、フリーランスや会社経営の場合は自らルール設定が可能です。たとえばワーキングマザーなどが子育てと仕事の両立をしたい場合、時間的に会社員より仕事との両立が楽になる側面があります。ただ、あまり自由にやりすぎると仕事自体がなくなる心配がありますので、その点では、より自らに厳しくなる必要があります。

会社員と自営業、どちらが良いということは言えませんが、会社員として悩みがある人は、まずは今いる環境でメリットを最大限享受する方向で考えてみるのはいかがでしょうか? 逆に、自分はメリットをメリットと思えないという人は起業に向いていると言えるかもしれません。

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