近づく入園…集団生活で避けて通れない「ウイルス感染のリスク」と「親の生活」
LIMO / 2020年3月2日 9時45分
近づく入園…集団生活で避けて通れない「ウイルス感染のリスク」と「親の生活」
政府が 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大を防ぐため全国の小中高校の休校を要請したことを受け、世間の混乱が続いています。
そんな中、季節はだんだんと春の雰囲気へと近付いていて、新生活スタートの季節へ突入しようとしています。ママの中には、初めての保育園・幼稚園へ我が子を送り出すという方もいらっしゃるのではないでしょうか。こんな状況の中、初めて集団生活をおくる我が子を想像し、あれこれと心配になっているママも多いのではないでしょうか。前準備で園グッズの作成にてんやわんや…なんてママも多いことでしょう。
そんなグッズ準備も大変ですが、ママの心の準備もできていますでしょうか?初めての幼稚園もしくは保育園へ我が子を送り出すママ達は、子どものみならず、ママ自身も初めての経験が多く、色々と気持ち的にも慌ただしい毎日を送ることになります。
今回はそんなママ達へ、園に入園してから起こり得る様々な経験談を紹介していきたいと思います。
入園して知った「あんなこと・こんなこと」
様々な関門をクリアし、やっと入園式まで辿り着き、明日からは園に子どもを預けて一安心…なんて思ってはいませんか?実は、大変なのは入園してからが本番と言ってよいでしょう。入園してから知って戸惑った・驚いた「あんなことやこんなこと」をご紹介します。
・「入園したら、すぐに落ち着いて仕事に復帰できるかと思ったら、そうはいきませんでした。入園後、しばらくは『慣らし保育』という期間があり、通常の保育時間よりも短縮されています。その慣らし保育の想像以上の短さにビックリ!初日なんかは2時間程度で、本当にあっという間…子どもを園に送っていったかと思ったら、すぐお迎えの時間です。仕事への本格復帰はまだ先になりそうです。」
・「園の持ち物に名前を書くのは当然と思っていましたが、まさかおむつや汚れものを入れるビニール袋1枚1枚にまで記名しなければいけないなんて、本当に驚きました。1歳児保育で入園させた我が子は、まだまだおむつも着替えも毎日いっぱい使います。その分、私も毎日記名作業に追われていました。ある日自宅で、ふっと見るとパパが記名してあるおむつを使っていて、思わず声に出して怒ってしまいそうになりました。」
入園すると、集団生活で過ごすため園のルールに従わなくてはいけません。また、そのルールは園によっても異なります。我が子が穏やかに過ごせるようになるため…とは言え、そのルールを全てこなさなくてはいけないのは、親もなかなかの労力が伴うようです。
集団生活の中では避けて通れない、病気やケガ
集団の中で過ごすのであれば、病気やケガはどうしても避けられないものです。子どもが病気やケガをしてしまうと、その分、親の仕事や生活にも影響が生じてきます。
・「園に入園するまでは、病気1つしなかった健康優良児の息子。私も特に心配することなく、園に通ってくれるものと思っていました。ですが、4月に入園して2週間の慣らし保育を終えた直後、息子が突然夜中に嘔吐し、さらには白い下痢までしました。
翌日の朝いちばんに小児科を受診したところ、診断結果はロタウイルスでした。実は息子、入園前にロタウイルスのワクチンを接種していたんです。『予防接種を受けていなかったら、もっと重い症状だったかも』と思いましたが、その日の夜は息子の嘔吐下痢の対処で、私はほぼ一晩寝付くことができませんでした。職場への復帰も延期となり、クビになるかもしれない…と本気で心配した出来事です。」
・「入園して最初の1年間は、いつ園から呼び出し電話がかかってくるか…と身構えていました。息子はけっして体が弱い方では無いと思っていたのですが、『お熱が出ました』『遊んでいる時におケガをしてしまって』と、毎月1回は呼び出しの電話がありました。呼び出し後、病気の場合は3~5日間も登園できず、私もその度仕事を休まなくてはいけませんでした。
別に悪いことをしているわけではありませんが、何度も園からの呼び出しの電話があると、申し訳ない気持ちになってしまいます。また、その度に仕事を休まなくてはいけなくなるため、さらに申し訳なく感じ『いっそ仕事を辞めた方がいいんじゃ…』なんて、何度も考えてしまいました。」
仕事をするために園に子どもを預けたのに、園からの呼び出し電話で仕事に集中することができずに悩んでしまう…というのは、働くママのお悩みとして、よく耳にします。職場では「お互い様」「持ちつ持たれつ」の関係であったとしても、度々ではどうしても気まずく感じてしまうものです。
経験して初めて見えてくる、ママ達の苦労
我が子が園に入園してから生じる戸惑いやトラブルの経験談をご紹介しました。今回ご紹介したようなことは、入園前から頭に思い描いていたとしても、実際に体験すると想像以上に大変だと思います。ママの中には「こんなはずじゃあ無かったのに…」なんて、ガックリしてしまう方もいることでしょう。
そんな時、ママ達が求めているのは、身近な人の理解と癒しです。ママ同士、もしくはもっとも身近な存在であるパパが「そうだよね」と理解を示し「お疲れ様」と言ってくれるだけで、かなり気持ちが救われるのではないでしょうか。
そしてその輪が身近な存在だけではなく、社会に全体に広まっていってくれたらいいなぁ、と心から願っています。
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