腹が立つ「パートナーのお金の使い方」1位とは?夫婦間のお金問題
LIMO / 2020年3月1日 19時15分
腹が立つ「パートナーのお金の使い方」1位とは?夫婦間のお金問題
夫婦として生活をともにする以上、避けて通れないのがお金の問題です。日頃の生活費、子どもの教育費、老後の資金など、何かにつけてお金は必要になりますよね。
2018年、スパークス・アセット・マネジメント社が行った「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査 2018(https://www.sparx.co.jp/news/uploads/pdf/PressJ181109.pdf)」によると、「お金が原因の夫婦喧嘩を年に1回以上している夫婦」は38.9%(1年間で平均2.9回)、「これまでお金のことが原因で離婚の危機を迎えたことがある夫婦」は19.0%(平均1.2回)とのこと。
金銭問題は夫婦仲に少なからぬ影響を与えていると感じた方も多いのではないでしょうか。お金ともパートナーとも良い関係をキープしていくためのコツがあれば、ぜひ知りたいですよね。
そこで、今回は「お金」と「夫婦仲」の深い関係に関するデータや体験談をみながら、楽しく家族のマネープランを描くにはどうすればよいかを考えてみましょう。
許せる?許せない?パートナーの金銭感覚
夫婦とはいえども他人。しかも異性となれば、お金に関する価値観に異なる点が多くても不思議ではありませんよね。
2017年にSMBCコンシューマーファイナンス㈱が実施した「30代・40代の金銭感覚についての意識調査(http://www.smbc-cf.com/news/news_20170306_896.html#SENSE1)」によると、「男女間(夫婦間)で金銭感覚のズレを実感することが20代の頃と比べて増えた」と答えた人は72.9%に上るそう。では、パートナーの金銭感覚にズレを感じるポイントには、男女差はあるのでしょうか。(表「男女(夫婦間)で金銭感覚のズレを実感するポイントTOP5」参照)
男性は女性の「ファッションや美容」、女性は男性の「趣味」へのお金のかけ方がそれぞれ1位となっています。お互いに、自分の中での優先度が低いものごとに対する出費には、感覚のズレを感じてしまうのかもしれませんね。
ちなみに、先述のスパークス・アセット・マネジメント社の調査では、パートナーのお金の使い方に腹が立つ点について、以下のような結果が出ています。(表「パートナーのどのようなお金の使い方に腹が立つか」参照)
男女ともに、「無計画でルーズなお金の使い方が許せない」と考える傾向にあるようですね。
お金を派手に使うことが当たり前だった家庭に育った場合などは、パートナーとの感覚のズレに気がつきにくいかもしれません。また、毎月安定した収入があるサラリーマン家庭と、景気により収入に波がある自営業の家庭では、お金に対する意識が異なるケースも多いはずです。
金銭感覚は生まれ育った環境が大きく影響するものですが、単に資産や収入の多さだけで計れるものではないのかもしれませんね。相手を「浪費家」「ケチ」など決めつける前に、「相手はなぜこのようなお金の使い方をしたのだろう」と考えてみてもいいかもしれません。
お金がないと夫婦ゲンカが増えるってホント?
さて、夫婦仲を悪化させるのは金銭感覚の「ズレ」だけではありません。実は、お金が「ない」ということが原因になることも。2つのエピソードを見てみましょう。
Yさんの場合
夫が転職したことで収入が減りました。どうにかやりくりをしようと食費を抑えていたら、夫からは「もっとおかずの品数増やせないの?」と、まさかの一言。
「あなたの収入が減ったせいでしょ!」とつい言い返してしまいました。それ以来、ご飯の時間はなんだか不穏な空気…。他にもちょっとした問題でぶつかることが増えました。
Oさんの場合
出産を機に私が仕事を辞めたので、しばらく家計が厳しい状況が続きました。子どもの洋服やおもちゃも安い物やお下がりを活用したり、自分も服を買うのを諦めたりしていたのに…。夫は今まで通り飲み会やパチンコで浪費してばかり。
自分に稼ぎがなかったので強くは言えず、でもストレスはたまる一方。当然夫婦関係は悪化しますよね。でも、私が仕事復帰してからは、生活に余裕も出てきてイライラすることもなくなりました。
世帯収入が減ると、夫婦仲がギクシャクしたり、ケンカをしてしまったりすることが増えるようです。「金の切れ目が縁の切れ目」とまでは言いませんが、お金が原因で夫婦仲が悪化し、そのまま離婚という可能性だってありますよね。生活していくうえで必要不可欠であるお金の問題は、心の部分にも大きな影響を与えるものなのでしょう。
お金の問題を解決するポイントは家計の「共有」
さて、金銭感覚のズレやお金がない時のイライラを解決するにはどうしたらよいのでしょうか。
そのキーワードは「見える化」です。
どちらか1人がカリカリ節約しているだけでは、いつまでも解決しませんよね。そのために、まず、2人で家計の現状を把握し、共通の認識を持つ、ということが大切になるのではないでしょうか。
そこで一番おすすめなのが、「家計簿を夫婦でチェックすること」。
多くの家庭は妻が家計簿をつけていて、夫は内容を把握していないことが多いでしょう。そのため、夫の「おこづかいをもっと上げてほしい」という気持ちと、妻の「家計が厳しいからそんなに上げられない」という気持ちがすれ違ってしまうのです。
家計簿で、お金の流れが「見える化」されていれば、何にどのくらい支出していて、どのくらい余裕があるのかを夫婦で把握することができます。
おこづかいアップが難しい理由に納得できたり、逆に、妻だけでは気づけない無駄遣いや使途不明金がクリアになったりすることも期待できます。
家計についてオープンに話すことができれば、お互いの金銭感覚も含めた価値観についても理解し合うことができますよね。譲れるところ、譲れないところを話し合っていきましょう。
その際も、「これは無駄遣いでしょ?」とバッサリ否定するのではなく、「息抜きも大事だよね、でももうちょっと削れないかな?」など、相手の価値観を尊重した伝え方をすることが大事かもしれません。くれぐれも思いやりの気持ちを忘れずに。
まとめ
いかがでしたか?金銭感覚は人それぞれ。いくら夫婦とはいえ「完全一致」となるのは難しいかもしれません。でも、どちらか1人だけがカリカリ節約してストレスを感じるのは困りもの。まずは家計簿の中身も含め、家族のライフプランについて、夫婦でオープンにできる関係を築くことをオススメします。
お互い譲り合えるところを見つけて歩み寄る作業は、家計のためだけではなく、仲良くこれからも生活していくためには大切なことです。
夫婦はチーム。お金のこと、人生のこと、2人で一緒に考えてみませんか?
【参考】
「スパークス・サーベイ -世相をスパッと一刀両断- 夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査 2018(https://www.sparx.co.jp/news/uploads/pdf/PressJ181109.pdf)」スパークス・アセット・マネジメント調べ
「30代・40代の金銭感覚についての意識調査 2017(http://www.smbc-cf.com/news/news_20170306_896.html#SENSE1)」SMBCコンシューマーファイナンス
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