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日本株は新型コロナの影響で大幅下落。戻りを試す展開はあるか?

LIMO / 2020年3月1日 21時15分

日本株は新型コロナの影響で大幅下落。戻りを試す展開はあるか?

日本株は新型コロナの影響で大幅下落。戻りを試す展開はあるか?

【日経平均株価】テクニカル分析 2019年3月1日

新型コロナウイルスの影響で世界的な株安に

2020年2月28日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より805円27銭安の21,142円96銭となりました。

下げ幅は一時1,000円を超え、終値は2019年9月以来約6か月ぶりの安値です。前週末から5日続落で、週間で2,243円78銭の大幅下落となりました。

前週は新型コロナウイルスの感染拡大が続いているとは言うものの、足元の市場への影響という点では、アジアに限定されているような動きでした。米株は堅調で、ダウ工業株30種平均は12日に最高値を更新、S&P500種株価指数も19日に最高値を付けていました。

ところがその後も、欧州や米国で感染者が増加するなど感染拡大に歯止めがかからないことから、一転して世界経済の停滞につながるとの警戒感が強まり、投資家の間にリスク回避の動きが広がりました。

ダウ平均は28日までに7日続落となり、週間下落率は12%を超えました。これはリーマン・ショック直後の2008年10月以来の大きさです。

今後の展開はどうなるでしょうか。パニック的な売りが止まるのかどうか、28日の米株の行方が注目されましたが、結局28日もダウ平均は357ドル28セント安となりました。週初日本株も連れ安となる可能性があります。

気になるのはこの1週間で急速に円高に振れていることです。28日のニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に続伸し、1ドル=108円00~10銭で終えています。今週以降、さらに円高傾向になることも考えられます。

今週は重要な経済指標の発表も多くなります。2日は米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数、4日は同非製造業指数、6日は米雇用統計が発表されます。このほか、3日には米大統領選候補者の予備選が集中する「スーパーチューズデー」を迎えます。

先行きは不透明でまだ積極的に買い出動できる段階とは言えませんが、今週〜来週あたりには売り一巡後、戻りを試す展開になることもあり得ます。好業績銘柄を中心に仕込みのタイミングとなるかもしれません。

連日窓をあけて大幅に下落

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。先週は24日が天皇誕生日の振替休日で休場、25日からの営業となりました。

前週末は5日移動平均線付近で下げ止まっていましたが、25日は大きく窓をあけて下落、ただし、26日には200日線付近でいったん下げ止まりました。ところが27日には再度窓をあけて下落、翌28日も大きく窓をあけて下落しました。

この動きで、5日線が25日線、75日線をともに上から下に抜けるデッドクロスが形成されました。また、25日線と75日線でもデッドクロスとなりました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。短期的には目線を下に持たざるを得ません。複数のデッドクロスが形成されていることに加えて、足元の下値メドであった1月8日の安値(22,951円)、2月3日の安値(22,775円)も簡単に割り込んでしまいました。

ただ、週足など中期的な足で見ると、12月下旬から続いている上昇トレンドの下値付近に接近しているものの、まだはっきりとトレンドラインを割ってはいません。その点では、このあたりから戻りを試す動きになることも考えられます。

まずは目先意識されやすい21,000円を維持できるかが今週の一つのポイントになるでしょう。さらに下落し20,000円を割り込むようになると、中期的にも下目線になります。

逆に今週、先週あけた窓を埋め、22,000円台を回復するような動きになれば、売り一巡からの自律反発狙いの戦略になるでしょう。

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